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氷月神示 他の暗号解読編 359

国之常立神より皆様へ

それでは、356の続きへと行きますかな…
翠さん(=イブ=ミロク=メッテッヤ) の、インド時代の前世の語りの続きですね…

翠:
はい
記録ノートには、思い出すたびに書きましたが、時期は順不同になっています
エピソードはいろいろありましたが、ここでは簡略化しつつ、お話しします (時期や記憶の曖昧なものもあります)

…私は同じ班の青年達の間で寝起きし、親友もできました
先日書いた、私に話しかけてきた人です
彼とは気が合いました
私たちは林の中でお釈迦様のお話を聞いたり、町に出て人々からお布施をもらったりしました
ある時、もう夜なので1人で街路を帰ろうとしたら、人気のない暗い裏道で1人の少女が暴漢におそわれかけていました
私は、けんかに自信があったわけではない
道に落ちていた太めの枝を拾うと、「おい、」と男の後ろから声をかけ、振り向いた所をがーんと、思い切り眉間を殴りました
男はあいててて…と顔をしかめ、額から血を流し、「きさま、覚えてろよ、」と捨てぜりふを吐いて、逃げて行った…
私はほっとし、少女を立ち上がらせると、安全な所まで送っていった
「お坊様、ありがとうございます、」と少女は何度も礼を言った
そう暮らしの豊かな娘ではなさそうだった
それから、私は林で野宿している仲間の所へ帰った

お釈迦様の所では班ごとに水を汲む者、食事を作る者、周りの掃除をし、片付けをする者などに分かれていたように思う
町へ買い出しに行く者もいた
私はある時町へ出かけると、金持ちの若い男に声をかけられた
彼はじろじろと私を見ると、
「仏教徒か?」と尋ねてきた
「そうですが」と答えると、家までついて来てほしい、話が聞きたいから、と言った
私はまだ、お釈迦様の教えに到達するほどの知識がないから、と言って断ったのだが、今の釈迦と弟子達の様子が知りたい、生活ぶりとか、信条とか詳しく聞かせてくれ、と言われ、仕方なくついて行った
…そこは高い塀に囲まれた屋敷で、召し使いが出てきて、私は2階の彼の部屋に案内された
入ると彼が出入口のドアに中から鍵をかけたので、あれと思った
彼は金属製?のランプに灯をつけてテーブルに置くと、各窓の板戸(よろい戸?)を閉めたので、部屋は暗くなった
私は何故、そんなことをするのだろうと思った
椅子を勧められ、「まあかけたまえ」と言われた
それからが、難儀だった
私は、男 (ルーエスと名乗った) の質問に答える形で、知っていることをできる限り話したのだが、彼は 「ふうん、それで、」と言いながら座っている私の周りへ来て、のぞきこむようにしたり、どうも、聞いているそぶりはするが、本気で仏教に興味があるようでもない
とうとう、私はしびれを切らせ、
「それほどご興味がないようでしたら、帰ります、」と言って立ち上がりかけたら、
「興味がないだって?」と肩を押さえて制された
「こっちは大ありさ、」と言うと、ルーエスはいきなり私を椅子に座り直させーー、それで私は悟った、この男は不浄極まる、ダン○ョク者だったのだ、
それで私は声を上げ、彼を払いのけると、小さなテーブルの向こうへ走って回り、何とか逃げようとした
その時になって彼がなぜドアに鍵をかけたのか、窓を閉めたのかも、理解できた
そのうえ、私が大声を上げたのに、誰も来ない
おそらく、召し使い達はこの主人の日頃の放蕩ぶりに慣れて、放ったらかしにしているのだろう
私は必死になり、窓を1つこじ開けて、白い広い庭に向かって助けてと叫び、窓枠によじ登って脱出しようとした
後ろからルーエスがつかみかかったのでもみ合いになり、争っている内に、どんと、テーブルに当たり、上にあった重いランプがひっくり返って彼の左の膝下に当たった
ルーエスは大ケガをし、座り込んで足を押さえると、とても痛がった
私はランプの火が燃えないように消してから、不快ながらもひざまずいて彼の足の様子を見たら、どんどんはれてきた
「すぐ手当てして医者を呼ばないと、」
と私は言い、
「入り口の鍵はどこだ?」
と問い詰めた
ルーエスはしかめっ面で私を見上げ、悔しそうに、
「み、右の腰帯の中だ、」
と教えたので、私は取り出し、急いでドアを開けると階段を降りて行った
…そして下にいる召し使いに、主人がけがをしたから手当てをしてやれと言い、自分はそのまま玄関から表へ出た
(階段の途中で、彼の父らしい人が帰宅して上がってきたのに出会った
いかめしそうな人だったが、私には一べつもしなかった
たぶん、また息子の悪友が来たとでも、思ったのだろうか)
…私は外へ出るとせいせいし、もう2度と来るもんか、知らない者の家へ安易に行っちゃいかん、と学習し、こりごりした
そして、ランプが落ちたのは、きっと大日如来が守って下さったからだと感じた……

わし:
ご苦労様でした…みなさんは、変わった話をするなと思われたかもしれません……
しかしメッテッヤは、天界にいた無形の大きな愛の気のもやのイブの、小さな分けみたまでしたから、濃い愛の気に満ちた幽体を持っています…
それで、純粋で分け隔てなく人に接したり、包み込むような優しい気持ちを発揮することがあるのです…
故に、人によっては彼に強く惹き付けられることがあり、それは男女、関係なく起きたりします
このルーエスの場合はもともと無頼の輩ですが、これを機に反省し、まじめになっていったようです…
彼は後に、転生して例のパウロになり、時代が下ると、イシヤの導師のエディにも生まれ変わるのですが、どちらかと言うと、いつも個性的で損な役回りですね、
(これは信じなくてもいいですよ、)

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