コロナウイルスの市中感染が減ってきていますが、芸能人の訃報をきいてショックが隠せません。コロナで亡くなられた方皆様にご冥福をお祈り申し上げます。
うつらない、うつさないですね。とにかく辛抱の時、少しでも自分が世の中に何か役に立つことやっていきたいです。
という気持ちを持って始めます。
「寄生虫検査における簡易迅速ショ糖浮遊法によるオーシスト定量と臨床的有用性 1」では、
クリプトスポリジウム症を診断するには、IC法と同じような検出感度とするなら100倍で10視野の鏡検で可能だといいました。
「寄生虫検査における簡易迅速ショ糖浮遊法によるオーシスト定量と臨床的有用性 2」では、
その検査のために糞便を10㎎にするためには、一度定量して感覚的にやってもそこそこ10㎎前後にできるということでした。
次は、コクシジウム症を診断するには!ではありません。
コクシジウム症は月齢と血便などの症状により診断的治療で終わることが多く(そんなことはない!ちゃんと検査してるぞって声もあると思いますが)
実際のところ顕微鏡検査されていないことが多いと思います。今回は診断的治療にではなく、
コクシジウム症を予防するには!で用います。
はじめに、コクシジウム症について説明します。
1000倍の写真です。クリプトスポリジウム虫卵の大きさが5μmに対して、コクシジウム虫卵は20μm~40μm(種類で違う)でみつけやすいです。100倍で検査して素人でもすぐにわかります。
丸いのがE.zuerniiで楕円形がE.alabamensisだと思います。大きさとミクロパイルという蓋の有無で簡易判断しています。
1.感染後、虫卵を排出するまでの期間をプレパテントピリオド
2.感染後、虫卵を排出している期間をパテントピリオド
その2の期間で下痢をしますが、時折2の期間ではなく、1の期間の後半から下痢する子もいます。
予防するにはどこで駆虫薬を投与すればいいのか考えてみましょう!
縦軸に糞中の虫卵の数、横軸に生まれてからの日齢です。
感染した後、じょじょに虫卵が増えます。赤い色の線を越えたら下痢、越えなければセーフ
同じ環境でも発症する子いれば、しない子もいます。でも、発症したら発育不良になったり、下手したら死亡や淘汰されることもあるので予防が大事ですね。
①、②、③どこで投与するがの一番いいのだろうか。答えは②です。
①では、まだ十分な免疫が獲得できていないため、のちのち発症するリスクがあります。
③では、発症していることがあり、予防というより治療になってしまします。
免疫を獲得し、まだ発症していない期間に投与することです。かっこよくいうと再感染抵抗性の獲得!!です。
その期間をみつけるにはコクシジウム虫卵の排出量の推移を把握しなければいけません。
通常はショ糖遠心浮遊法(Oリング法などもあり)を用いて定量します。
そこで簡易法を使ったらいいのでは?ということです。前置き長かったですね。
では、本題に、
結果は、
虫卵の排出ピークを同じようにみつけることができました。
というか、ショ糖遠心浮遊法の方が少なくでているので、実はロスがおおいのかもしれません。
ちなみに、ショ糖よりもロスがやや少ないという塩類を使う方法もありますが、結晶化により鏡検が難しくなるという報告がありますので基本はショ糖を使った方がいいと思います。塩類使ったことないのでどういう状況か説明できませんが。
今日はここまで、次回は実際に対策の効果を紹介したいと思います。
※画像やデータは著作物にあたらないそうで転用してもいいみたい、でもその場合は一言メッセージなど連絡もらえると嬉しいです。
うつらない、うつさないですね。とにかく辛抱の時、少しでも自分が世の中に何か役に立つことやっていきたいです。
という気持ちを持って始めます。
「寄生虫検査における簡易迅速ショ糖浮遊法によるオーシスト定量と臨床的有用性 1」では、
クリプトスポリジウム症を診断するには、IC法と同じような検出感度とするなら100倍で10視野の鏡検で可能だといいました。
「寄生虫検査における簡易迅速ショ糖浮遊法によるオーシスト定量と臨床的有用性 2」では、
その検査のために糞便を10㎎にするためには、一度定量して感覚的にやってもそこそこ10㎎前後にできるということでした。
次は、コクシジウム症を診断するには!ではありません。
コクシジウム症は月齢と血便などの症状により診断的治療で終わることが多く(そんなことはない!ちゃんと検査してるぞって声もあると思いますが)
実際のところ顕微鏡検査されていないことが多いと思います。今回は診断的治療にではなく、
コクシジウム症を予防するには!で用います。
はじめに、コクシジウム症について説明します。
1000倍の写真です。クリプトスポリジウム虫卵の大きさが5μmに対して、コクシジウム虫卵は20μm~40μm(種類で違う)でみつけやすいです。100倍で検査して素人でもすぐにわかります。
丸いのがE.zuerniiで楕円形がE.alabamensisだと思います。大きさとミクロパイルという蓋の有無で簡易判断しています。
1.感染後、虫卵を排出するまでの期間をプレパテントピリオド
2.感染後、虫卵を排出している期間をパテントピリオド
その2の期間で下痢をしますが、時折2の期間ではなく、1の期間の後半から下痢する子もいます。
予防するにはどこで駆虫薬を投与すればいいのか考えてみましょう!
縦軸に糞中の虫卵の数、横軸に生まれてからの日齢です。
感染した後、じょじょに虫卵が増えます。赤い色の線を越えたら下痢、越えなければセーフ
同じ環境でも発症する子いれば、しない子もいます。でも、発症したら発育不良になったり、下手したら死亡や淘汰されることもあるので予防が大事ですね。
①、②、③どこで投与するがの一番いいのだろうか。答えは②です。
①では、まだ十分な免疫が獲得できていないため、のちのち発症するリスクがあります。
③では、発症していることがあり、予防というより治療になってしまします。
免疫を獲得し、まだ発症していない期間に投与することです。かっこよくいうと再感染抵抗性の獲得!!です。
その期間をみつけるにはコクシジウム虫卵の排出量の推移を把握しなければいけません。
通常はショ糖遠心浮遊法(Oリング法などもあり)を用いて定量します。
そこで簡易法を使ったらいいのでは?ということです。前置き長かったですね。
では、本題に、
結果は、
虫卵の排出ピークを同じようにみつけることができました。
というか、ショ糖遠心浮遊法の方が少なくでているので、実はロスがおおいのかもしれません。
ちなみに、ショ糖よりもロスがやや少ないという塩類を使う方法もありますが、結晶化により鏡検が難しくなるという報告がありますので基本はショ糖を使った方がいいと思います。塩類使ったことないのでどういう状況か説明できませんが。
今日はここまで、次回は実際に対策の効果を紹介したいと思います。
※画像やデータは著作物にあたらないそうで転用してもいいみたい、でもその場合は一言メッセージなど連絡もらえると嬉しいです。
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