『巨人の星』巨人入団以前
『巨人の星』巨人入団~日高美奈編
『巨人の星』見えないスイング~大LB3号
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『新巨人の星』原作とアニメと時代設定
大リーグボール左1号は1968年の球宴(7月23日~7月25日)前、前半戦に登場。
1968年の日本シリーズ↓
10月8日、巨人がセ・リーグ制覇。星が伴に左門についての新聞記事を見せる。
10月11日(推定)、阪急パ制覇。夕方から翌朝まで星と伴、釣り堀特訓で門限破り。
10月12日、10月14日→後楽園球場。星と伴が飛行場にかけつけるが、川上監督に特訓の意味を否定される。これは阪急を欺くためのカムフラージュ。
10月16日、10月17日、10月18日→西宮球場、 星と伴は釣り堀特訓継続。
10月20日、後楽園球場に戻った第6戦、星が大LB改良型を使い、巨人は優勝。
1969年のペナントレース後半戦、大LB2号は9月14日に登場。
日本シリーズは10月26日から11月2日まで。
つまり、大LB2号は公式戦で1箇月と10日の間、使われ、威力を發揮した。
1970年4月2日の開幕戦は金田正一の引退試合となったが、そのとき、すでに消える魔球は風前の灯火であった。
1970年、開幕して間もなく、対阪神戦で消える魔球を花形に打たれた飛雄馬は、勝手にマウンドを降りて、オールスターまでの間、札幌シリーズでベンチ入りしたのを除くと、ほとんど試合をサボっていた。
このオールスターは7月18日に神宮球場で第一戦が行われて、飛雄馬にとって「屈辱の“夢の球宴”」とないり、左門と花形が三重殺を実現。この日の試合後、飛雄馬はマンションに自室に左門をさそい、京子が残した置きてがみを読み、「オネガイ」の4文字に衝撃を受け、「決定的だ、これは」と叫んだ。
7月19日に大阪球場で第2戦、7月21日に広島市民球場で開催された。
飛雄馬はおそらく7月19日の試合前、朝から夕方までの明るい時期に新幹線で他のセ・リーグ代表とともに大阪へ移動し、そこで、例の京子のリンゴの一件を目撃。7月19日に大LB3号で野村、アルトマン、張本を三振に打ち取り、自らはベンチで倒れて交代。
花形が明子に自分の過去を語ったのは、この70年7月19日だろう。
その後、飛雄馬は左腕投手時代の最後のシーズン後半戦を大LB3号で勝ちまくった。
右腕時代の星飛雄馬は1976年と77年の日本シリーズに登板したが、巨人は日本一を阪急に奪われた。ここで飛雄馬は77年末から78年自主トレの間のオフ期間に大LB右1号=蜃気楼の魔球を完成させた。マスコミに公表されたのは宮崎キャンプ。
左腕時代の飛雄馬は1969年の後半戦では、川上監督から登板を命じられても「父は監督を評価しても自分を軽蔑する」という個人的な理由で登板を拒否。そこで出た消える魔球はシーズン終了の1箇月前になって出現し、その「謎」が効き目を持っていたのは、その年の日本シリーズまでであった。
もし、星飛雄馬が川上監督の進言を受け入れ、69年のシーズンを左1号で乗り切り、69年末から70年初めまでのオフ期間(オズマが帰国し、伴が移籍した時期)に2号を作っていれば、70年の前半戦でも第LB2号で実際より多くの勝ち星を稼げたはずである。
右腕時代の飛雄馬は、長嶋監督の進言を受け入れ、77年を豪速球と普通の変化球で乗り切り、魔球の開發をオフ期間に回したわけだ。
これは星飛雄馬の進歩である。
1978年、星飛雄馬は蜃気楼の魔球をヤクルトの花形に打たれ、それでも中日や広島を相手に勝ち続け、これがヤクルトの順位を上げる結果になった。78年はヤクルトが優勝。
アニメ『新巨人の星II』では蜃気楼ボールをツバメ返し打法で打った花形が身体を壊して戦線離脱。星飛雄馬は左門にも打たれたようだが勝ち続け、長嶋巨人がセ・リーグでも、日本シリーズでも優勝。
一徹が息を引き取ったのが1978年日本シリーズのときと假定すると、10月14日から10月22日まで。花形と明子の子供はこの時期に生まれたか。
この展開は、1968年において星飛雄馬が大LB左1号を花形に打たれながら、花形が戦線離脱したので巨人が優勝したのと同じような結果である。
『新巨人の星II』の時代設定に関して補足
放送されたのが1979年で、劇中、巨人が優勝したあと、飛雄馬が大リーグに移籍する直前、丸目が江川の專属キャッチャーとなっており、江川はすでに巨人のユニフォームを着ている。
江川事件は1978年秋のドラフト直前から1979年の開幕までの間に起きており、1979年のキャンプ直前に江川が阪神と契約、すぐに巨人の小林繁が阪神にトレードされた。
『新巨人の星II』では花形がヤクルトに入った1977年のシーズン開幕当時から話が始まっており、左門が飛雄馬の投球フォームから球種を読んで打ちまくり、飛雄馬が二軍に落とされるところまでは原作どおりであった。その後、原作では1977年秋の日本シリーズを経過してから星飛雄馬の大リーグボール右1号完成であるが、アニメでは二軍に落とされた飛雄馬がそのまま大リーグボール右1号を編み出す特訓に移っており、時代設定が1977年前半からいきなり78年以降に移っているように見える。
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『新巨人の星II』第23話(最終回)「新たなる出発」
前後一覧
2008年2/28(東京裁判~「戦後」復興期~星飛雄馬プロ入団)
2008年2/28(「戦後」復興期~大リーグボール1号)
2008年10/7 10/9前後 10/13
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星飛雄馬 1970 新巨人の星 [1] … [3]
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