追悼・緒形拳

緒形拳は豊臣秀吉、藤枝梅安、知らぬ顔の半兵衛、安藤廣重、大黒屋光太夫など、多くの人物を演じている。

『必殺仕掛人』主演者では音羽屋半右衛門役の山村聰に続いて梅安役の緒形拳も亡くなった。

『必殺仕掛人』の監督・深作欣二や必殺に多く関わった工藤栄一監督、OPの名人ナレーターだった芥川隆行はもとより、必殺シリーズ主演者で亡くなった主な名優も数多い。

沖雅也、高松英郎、田村高廣、中谷一郎 、芦屋雁之助、藤村富美男）、2代目中村鴈治郎、高峰三枝子がいる。必殺の主題歌を歌った俳優・川谷拓三、そして藤田まこともいた。

緒形拳の息子・緒形直人は信長を演じたことがあり、緒形拳は秀吉を演じたことで有名なので、親子と主從が逆になっている。

また、緒形拳と直人は別々に西田敏行と共演しており、『おろしや国酔夢譚』で緒形拳が大黒屋光太夫、西田敏行が庄蔵、『翔ぶが如く』では緒形直人が西郷從道（～つぐみち）で、西田敏行が兄の隆盛という組み合わせになっている。

大映製作の映画『おろしや国酔夢譚』では緒形拳と西田敏行という大河ドラマ常連同士の共演となったが、これをNHKが大河ドラマの枠で作らなかったのが不思議。しかも緒形拳と西田敏行は二人とも大河で秀吉を演じた俳優である。大河ドラマは特定の時代を何度も使っているが、一度、光太夫の話でも扱ってみたらどうか。

「知らぬ顔の半兵衛」という慣用句は、Wikipediaによると羽柴秀吉に仕えた軍師・竹中半兵衛こと竹中重治だという説があるらしい。
緒形拳はますます、織田信長、豊臣秀吉と縁のある人だ。

漢字論原点回帰II＞緒形拳の藝名

山内久司は『NHK大河ドラマ大全』で必殺シリーズ第1作に緒形拳を起用したときのことを騙っている。『NHK大河ドラマ大全』は2011年の大河ドラマ第50作『江～姫たちの戦国～』に合わせて出されたガイドブックであった。山内は「テレビが急速に失いつつあるのが時代劇」「時代劇が作られなくなったことでテレビのポテンシャルが下がった」と断言している。

NHK大河『江』では岸谷五朗が憎らしい秀吉を演じており、彼は2006年の『仕掛人・藤枝梅安』で梅安を演じている。

Y!Blog　

前後一覧
2008年10/7　10/9前後　10/13

関連語句
緒形拳　仕掛人　大黒屋光太夫 [1]　…　[3]