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江戸時代の歴史は時代劇でどう描かれたか

日本の時代劇における江戸時代の歴史 - Yahoo!ブログ

関ヶ原の後、家康、秀忠、家光が江戸幕府の基礎を固めた(『葵徳川三代』『大奥第一章』『将軍家光忍び旅』)。
家光の弟だった忠長の息子・長七郎が主人公だったのが『長七郎江戸日記』で家光~家綱の時代が描かれた。
家光の異母弟だった保科正之の双子の弟・梓右近を主人公としたのが『江戸を斬る』第1部で、由比(由井)正雪の乱までだ。『影の軍団III』で家綱の治世、「明暦の大火」の時代が描かれた。

次に『天地明察』『あさきゆめみし~八百屋お七異聞』で綱吉の治世の前期が描かれた。『水戸黄門』では綱吉の時代のうち、光圀が隠居していた時代が描かれた。光圀没の直後に『忠臣蔵』で有名な元禄赤穂事件。

綱吉の最後は『大奥華の乱』で描かれた。家宣から家継を経て、吉宗の時代になると『大岡越前』『暴れん坊将軍』で描かれた時代となる。吉宗から家重までの時代は『武士の献立』で描かれた。
家重の時代の末期は『影の軍団II』と『逃亡者おりん』で描かれ、家治の時代になると『剣客商売』『翔んでる!平賀源内』『江戸の鷹』『殿さま風来坊隠れ旅』『陽炎の辻』で描かれた時代となる。
家斉の時代の初期、松平定信による寛政の改革の時代になると『鬼平犯科帳』『大江戸捜査網』『だましゑ歌麿』で描かれた時代となり、『おろしや国酔夢譚』は田沼時代から定信の時代にかけての歴史を描いている。
フランス革命もこの時期。『ベルサイユのばら』『ラ・セーヌの星』『女帝エカテリーナ』はこの辺の時代を描いていた。

この辺で松平・徳川家のお忍びによる「世直し」が限界となり、仕掛人などの裏稼業が勢力を伸ばした。

文化・文政時代に入ると仕置人・仕事人の活動が増えた。中村主水(なかむらもんど)も裏稼業を始めた(それ以前にも仕事人の「中村主水」は複数いたようである)。
シーボルト事件は必殺SP『春雨じゃ、悪人退治』で描かれた。

天保年間に入り、鼠小僧次郎吉が処刑された。これは『必殺からくり人』『八百八町夢日記』で描かれ、『夢日記』では次郎吉は処刑されなかったことになっている。

家斉の治世にも悪人がはびこり、松平右近や一色由良之助が悪を成敗し続けたが、一方で、中村主水や秀といった仕事人、あるいは「からくり人」の活動が続いた。
家慶の時代になって天保の改革が始まると仕事人狩りが激化したにも関わらず、裏稼業はやはり多かった模様。
1844年の鳥居耀蔵失脚は、必殺では「主水によって暗殺された」という解釋。
1849年の葛飾北斎没、1951年の水野忠邦没は『主水死す』で描かれた。
この辺りで、葵の紋の権威によるお忍びの世直しはほぼ消滅した。

1853年、黒船来航。幕末に入り、裏稼業は相変わらず続いていた。
1860年の桜田門外の変必殺SP、『影の軍団(幕末編)』『桜田門外ノ変』『柘榴坂の仇討』などで描かれている。
そして1867年、徳川慶喜による大政奉還ということになる。

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2014年11月
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