昔から車でよく通った産業道路そばの神社に富士塚があると言うので、行ってみた。羽尽神社と謂うこの辺では珍しいんぢゃないかと思える名前の神社だ。そんな訳で、何て読むのか分からない。ネットで調べると「はぞろ」と読むらしい。神社は、やや寂れかかった感じだ。神社前の道路は、産業道路へ行き来する車が次々と行き交うが、こちらの境内に入ると動くものがない静かな空間だ。境内には木がまばらに生えている程度で何もない。社と社務所があるだけ。富士塚なんて見あたらない。兎に角、境内には高くなったところなんてない。此れは、また不発かなぁ、、、。
▲社の裏に見えて来た3つの石碑
でも、さっき社の裏手側に何か石碑っぽいのがみえたよなぁと、社と社務所だかの間の狭いところを進み抜けると、果たして、石碑が3基見える。手前に参道、その奥に一段二段小高くなった基壇の上にある石碑に何か書いてある。そう、真ん中のやや大きな石碑には、浅間大神の文字だ。そして、左側の石碑は訓○横溝村心藤根○。丁度、紙垂が掛かってしまって、ちょっと見えないところがある。見える漢字の羅列を見ただけでもこんな漢字の石碑はみたことが無い。それから、右側は小御嶽神社だ。真ん中と右側の2つは他の富士塚でも見掛ける定番の石碑だ。
講碑も無ければ、溶岩も無い。そして塚も無い。でも、この3つの石碑を以って、これが富士塚なのであろう。
▲真ん中が浅間大神、右が小御嶽神社、左がよく分からない。いづれも紙垂の掛かった太い注連縄が立派だ。
▲そのよく分からない左の石碑。どの様に読めるか?
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埼玉県川口市芝宮根 羽盡神社内
2020年(令和2年)11月29日 日曜日14時頃・曇り・15℃