何という戦いだったのでしょうか。オリンピック女子フィギュアスケート史に長く語り継がれるであろう大会でした。国内ではとかく二人の19歳対決に目線を奪われがちですが、カナダの選手が心に背負った悲しみも胸をうつものがありました。三人三様の人間ドラマが金銀銅の各メダルに込められたのでしょう。スポーツはかくも感動を与えてくれるものなのかということを今更のように教えてくれたのです。勿論真央ちゃんに金をと冀っていたのですが、勝敗は時の運。とはいえ悔しいことは当の本人に勝るものなしでしょう。今は辛くとも、やがては常に最高を求めて努力を続ける真央ちゃん復活!を心待ちにしています。金メダルのキムヨナ選手は誠に天晴れ。国民的民族的期待という大変なプレッシャーの中でよくぞあれだけの演技が出来たもの。好敵手に恵まれたことが彼女を一層の高みに至らしめたのではないかとも思います。男子も含めこの競技ではしばらくアジアがしのぎを削る時代が続くのではないかと思わせる今回のオリンピックでした。
力を尽くして戦った全ての人たちに栄光あれ!
力を尽くして戦った全ての人たちに栄光あれ!