当然のことですが・・・・
買えば済むものとお金では買えないものがあります。
ギターが欲しければ買えばいい・・。
でも、ギターを弾けるようになるには、教材や楽譜を買っても
ただそれだけでは弾けるようにはなりません。
私はこれが解ってないことが多々ありました。
あの音が欲しい・・・とか。
ならば、そういうギターとアンプとエフェクターと・・・
しまいにはシールドやピックまで同じものを。
その物欲といったらきりがないほどのものでした。
それに気付くきっかけは、友達の演奏。
友達の演奏を観て・・・
「自分より安いギターで、安いアンプで、あいつなんであんなに格好いい音だせんの?」
友達の演奏を目の当たりにして愕然とした覚えがあります。
実は、自分か欲しいものはお金で買えないものだった・・・。
つまり私のプレイは「ぜんぜんできてない。」
音がまるで出ていない。
音に力がこもってない。
覚えたものも怪しいまんま。
これで、弾けてるつもりになっていた。
いや、弾けてるとは思ってなかったけど、これで精いっぱいだと思っていた。
まずは、自分の演奏を客観的に見つめることができるように。
そして、その人と自分は何が違うのか・・・。何が欠けているのか・・・。
目の当たりに見た友達のプレイがそれを気付かせてくれました。
すべきことをやっていない。しようとしていない。
リズムがめちゃめちゃ。周りと平気にずれる。チューニングができてない。
生音が弱い。
せっかくのギターも、機材も活かしきれていない。
悪い癖だが、自分演奏を聴きなおすと、良いところしか・・・
都合に良いところしか聴いてないことわかった。
ついには、ギター弾かない人から、「ずれてるよ」と言われてしまう。
これは、腹立たしい程「ショック」でした。
それからはというもの、数あるギターや機材を処分して
「包丁1本」ならぬ「ギター1本」でやり直しました。
この再スタートまで、10年はかかりました。
これはお金で買える。
しかし、こういうことってお金では買えない。
時間をかけてひとつひとつ身に付けていくものだと。
続けなければ。欲しければ。
レッスンでは、特にお子さんには、よく理解していただきたいことのひとつとして
ことあるごとに説明してます。
物欲はあってしかり、しかし、求める術を間違ってしまっては
目的地には着けませんので。
ただ、その物欲を満たすために、お金をいただこうと、
ひたすら仕事に励んできたのも然りです。
それは決して否定するものではありません。
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