弥栄金成街道にできた宿場町金沢(かざわ)は、西に行けば奥州街道金成である。東に行けば一関街道を通って気仙沼街道である。この2街道を結ぶ要衝に宿場町ができた。大名行列は通らないから、本陣も脇本陣も存在しない、在郷の宿場町であった。
駅逓場、問屋場、伝馬場、旅籠などが、長さ5町(500m)の宿場町にあり、小さいながらも宿場町としての機能は果たしていた。
東西にのびる宿場町の中央よりやや東の道路が屈曲している。枡形の中途半端な出来損ないのようではあるが、この屈曲部分枡形は坂道の頂上に近く、これより西は平坦、枡形はややきつい傾斜である。宿場の境界領域を定める目安としては十分であろう。
屈曲部分枡形の西側は宿場町の主要部分である。弥栄金成線。
屈曲部分枡形の東側は上り道。なお、この住居が頂上。さらに東は下りになり、一関街道に通じる。
宿場町であることを、各戸で明示している。それ以外に宿場町の面影は少ない。
宿場町の突き当たりが枡形であり、道路は右折する。宿場町のなごり。
復元された図。道路中央を流れる水路や伝馬の馬が描かれている。
解説の看板