地理講義   

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244.秋葉山神社の枡形 登米市豊里町

2017年03月08日 | 地理講義

登米郡豊里は2005年に登米市と合併した。江戸時代に迫川の直線化事業、北上川の新旧分離事業が進められて新田開発は進んだ。南の北上川と西の迫川の洪水被害をしばしば受けた。その結果として、戦後、町内の街路網の整備も進んだ。

県道21号線は秋葉山神社前で右に曲がり、北上大橋を越えて柳井津に至る。秋葉山神社前を通る直線は町道と県道21号線である。県道61号線の拡幅前は幅が秋葉山神社の幅だけの狭い道であったが、自動車普及前は1間(1.8m)の幅の小径で間に合っていた。県道61号線の正面にに秋葉山神社が立ちふさがり、道は左右に分かれていた。
なお左角のガソリンスタンドは角地にあることから、店名は「かどや石油」である。

 金澤呉服店隣の小さな祠が秋葉山神社である。秋葉山神社は静岡県天竜町(現浜松市)の秋葉神社を本宮とする神社であり、火伏せの神(防火の神)だが、火災の他に水害、家運・金運など、多くの御利益がある。

豊里は水害が多いし、自然堤防上の密集集落は火災延焼の危険も大きい。町の中心に秋葉神山社を通りの正面に据え、道を直角に曲げて存在を強調している。この秋葉山神社は小さな神社だが、水と火から集落を守る宗教的聖域を形作る上で、大きな役割を果たしている。この秋葉神社を見落とすことのないように、三叉路の突き当たりに置かれてたのである。

秋葉神社側から見た涌谷への道路(県道61号線)。

 



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