バセドウ病:Dr Mark Trozzi(マーク・トロッツィ博士)がCOVID-19 mRNAワクチンによる障害報告に関する査読済み論文の約1,000件を掲載したサイトの紹介の続きです。
1000 peer reviewed articles on “Vaccine” injuries
その中で95項目目の「バセドウ病(Graves’ Disease)」の紹介です。
バセドウ病:
甲状腺機能亢進症、つまり甲状腺の活動しすぎを引き起こす自己免疫疾患。この病気では、免疫系が甲状腺を攻撃し、体が必要とする以上の甲状腺ホルモンを作らせます。甲状腺は、首の前にある小さな蝶の形をした腺です。甲状腺ホルモンは体のエネルギーの使い方をコントロールするため、体のほとんどすべての臓器、心臓の鼓動にまで影響を及ぼします。甲状腺機能亢進症を治療せずに放置しておくと、心臓、骨、筋肉、月経周期、生殖能力などに深刻な問題を引き起こす可能性があります。妊娠中、甲状腺機能亢進症が未治療のままだと、母体と赤ちゃんに健康上の問題が生じる可能性があります。バセドウ病は目や皮膚にも影響を及ぼします。
下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone:TSH)が甲状腺ろ胞細胞のTSH受容体を刺激することによって甲状腺ホルモンは分泌されています。バセドウ病は、このTSH受容体に対する抗体が体内で作られてTSH受容体を刺激し続け、甲状腺ホルモンが過剰に産生・分泌されることで起こる病気です。
代謝をつかさどる甲状腺ホルモンや、交感神経系のカテコールアミンが過剰になるため、典型的には、動悸、体重減少、指の震え、暑がり、汗かきなどの症状がおきます。その他、疲れやすい、軟便・下痢、筋力低下、精神的なイライラや落ち着きのなさが生じることもあります。女性では生理が止まることがあります。
Two cases of Graves’ disease after SARS-CoV-2 vaccination: an autoimmune / inflammatory syndrome induced by adjuvants:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33858208/
SARS-CoV-2ワクチン接種後にバセドウ病を発症した2例:アジュバントによって誘発された自己免疫/炎症症候群
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他に調べたコロナワクチン接種後にバセドウ病になった診断例:
Graves’ Disease after mRNA COVID-19 Vaccination, with the Presence of Autoimmune Antibodies Even One Year Later
Fuminori Nakamura,
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10222727/
mRNA COVID-19ワクチン接種1年後のバセドウ病の経過を追った最初の症例報告である。
Graves‘ disease following vaccination against SARS-CoV-2: A systematic review of the reported cases
Konstantinos Katsikas Triantafyllidis
https://www.frontiersin.org/journals/endocrinology/articles/10.3389/fendo.2022.938001/full
COVID-19ワクチン接種後のバセドウ病患者57例を含む21件の適格な論文を同定した。
Graves’ disease after exposure to the SARS-CoV-2 vaccine: a case report and review of the literature
Kai Takedani,
https://bmcendocrdisord.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12902-023-01387-2
41歳の女性が動悸と倦怠感のため当院に入院した。2回目のSARS-CoV-2ワクチン(BNT162b2、mRNAワクチン、ファイザー)を接種した2週間後に倦怠感が出現し、徐々に悪化した。症例の甲状腺中毒症はバセドウ病によるものと考えられた。