SNSや他の人の話を聞くと、相変わらずコロナワクチンで抗体が増えれば感染が防げると思っている方が多いようです。抗体には中和抗体という大切なものもありますが、身体に悪さをする抗体もありのです。中和抗体(良い抗体)であっても、抗体の下の部分で免疫を暴走させてしまうものもあるのです。
フェイスブックで本間真二郎さんがとても分かりやすく説明されています。
抗体が体を害することがあることがわかってきました。
ウイルスを例に挙げて説明します。ウイルス感染、あるいはワクチン接種後にできる抗体には、以下の3種類があることになります。
・体を守る働きをする=「良い抗体」
・体に害を与えるもの=「悪い抗体」
・何の働きもしないもの
抗体を単純化して図に示すとY字形の様になり、枝分かれしている上半分と分かれていない下半分の2つの部分からなります(図1)
上の部分はウイルス(抗原)とくっつく部分、下の部分は免疫細胞(白血球)とくっつく部分で、この2つの部分はそれぞれ役割が異なります。下の部分は、上の部分がウイルスとくっついている場合だけ働くことも大切です。
また、ウイルスの細胞への感染を防ぐことを中和と言います。ウイルスとくっついて中和した抗体は、その後マクロファージに食べられて分解され、獲得免疫系に情報が伝えられます。原理的には中和抗体(良い抗体)であっても、抗体の下の部分で免疫を暴走させてしまうものもあると思われます。しかし、中和はウイルスが感染する前に働きますので、それが起こる前にウイルスを排除してしまうことがほとんどと思われます。
良い抗体は、上の部分でウイルスを「完全に」中和します。さらに、下の部分で免疫細胞にスイッチを入れて働かせることもできます。
ウイルスにくっついて、中和を「中途半端に」行う抗体や「全く行わない」抗体でも、下の部分は免疫細胞にスイッチを入れられるので、多くの場合は良い働きをします。
しかし、まれにこのスイッチが入った時、免疫を暴走させたり、自己免疫の原因になったりすることで体に害を与えることがあるのです。このような働きをする抗体が悪い抗体になります。
さらに、ウイルスが変異すると、抗体はもとのウイルスは完全に中和できても、変異した株はきちんと中和できなくなります。
つまり、古い株に対するワクチンでできた抗体は、初めは良い抗体であっても、時間とともに中和する力が低下して悪い抗体になることもあります。
自然感染ではスパイクタンパクだけではなく他のウイルスタンパクの部分にも抗体ができますので、悪い抗体自体ができにくいことに加え、より中和する能力が高い免疫もつきます。
感染症は自然感染による免疫に勝るものはないということです。
以上のように、ワクチン接種を繰り返すことにが悪い抗体を生み出しやすくするです。
悪い抗体が体に与える害を示します。
・血栓
・サイトカインストームなどの免疫の暴走
・慢性炎症
・ADE(抗体依存性増強) 以前の記事で解説しました
・自己免疫疾患
・アレルギー
・ADCC(抗体依存性細胞障害) 様々臓器障害
・・・
実際には、想定外のものも含めてここで書いた以上の害が起きていると思います。