十日月です アトリエやってます

子育てをブログを卒業して、大好きなモノ作りを楽しんでいます。マイアトリエに関するあれこれを綴っていきます。

同じ悩みで盛り上がる

2018年12月29日 | アトリエ

ひとりでやってる小さな体験教室なので、予約は大抵ひと組である。最大は四人だが、ひとり二人で来られるかたがほとんどだ。
そんな状態で1時間から2時間くらい顔を付き合わせるのだから、来るほうはさぞかし緊張するだろうと思うので、できる限りのフレンドリーでウェルカムな雰囲気を出すように努力している。美容院の美容師よろしく、盛り上がる話はないかあれこれ探るのである。

とは言っても、こんなところに来る方は結構お喋り好きで、ちょっと振ったらグワっと返ってくるので、ほとんど苦労しない。

そんな中でつくづく思うのは、もの作りが好きだがどれが一番好きって訳じゃなくていろいろ興味があってあれこれやってみたいっていう人、つまり私と同じような人はごろごろしていて、同じように、材料を買っては溜め込み、作りかけは仕上げを前に放置して別のモノを作りたくなってきて、結局何も出来ていない人が世の中には多いのだということ。来る人来る人そんな人ばかりで、そんな話で盛り上がる。


だからここに来ると出来上がるのよね、と言ってもらえるようなアトリエにしたいと、その度に思う。今はこちらから提案しているモノを手順通りに作ってもらうだけだが、いつか、それぞれが作りたいものを思い思いに作っている空間を作りたいと思います。

ブライダル事情

2018年12月19日 | アトリエ
つまみ細工の体験教室で、最近ひときわ多いのがブライダル関連の問い合わせ。

自分の結婚式用の髪飾りを、という人よりも、だんぜん「つまみ細工でボールブーケを作りたいが出来るだろうか?」という方が増えてきた。それとリングピロー。

リングピローは白のサテンの小さな座布団の上につまみ細工でデコるのかと思いきや、どこにリングを置くの?というようなつまみ細工だらけの箱形のリングピローの写真をお持ちになったりする。ピローではなく、どうみてもケースだったりミニ重箱だったり。今時は何でもありのようだ。

ボールブーケはブライダルだけでなく、七五三の写真取りでも使う親子が増えているそうな。

私の嫌いな地味な作業がつづくアイテムではあるが、トレンドなら仕方ない、作ってみるか!と考えずにすむ白一色で制作中。

そして、年賀状も作れるように雪松雪竹雪白梅から取り組んだ。まだまだ先はながいです。





家紋

2018年12月13日 | アトリエ
組紐師範代の試験に受かった記念に注文した家紋入り台付き袱紗(ふくさ)。
我が家の家紋は丸に横木瓜(もっこう)です。
紋付きの着物を作るのはなかなかの気合いがいるので、せめてもの紋付きモノとして選んだのがこの袱紗です。言わずもがな、慶弔兼用。

結婚しても家紋は生家のものを使うことになっている。生家の先祖が守ってくれるように、生まれながらの紋を引き継ぐのだそうだ。

以前、無人の実家を片付けた時に、ビーズで刺繍した家紋の額が出てきた。祖母がオーダーして作って貰ったものようで、箱に入ったまま花瓶やら掛け軸やらとともに押し入れの奥にあった。

祖母の生家の物ではなく、祖母の婚家、すなわち祖母の息子の家紋であり、私の家紋でのお墓に付いているのと同じ丸に横木瓜。祖母が私たちのことを思って作ってくれたんだなあと、この頃思うようになりました。



ビバ!折紙

2018年12月10日 | アトリエ
開設5000日目、キリ番です。
写真は阪急梅田のコンコース。音楽が聞こえてきそうなデザインに心踊るようでした。
以前の書き込みをつらつら読みながら、懐かしんでおりました。
そろそろ古いものは非公開にしようと思います。

相変わらず<あやとり>で来られる方が多いので、あやとり関連は引き続き見られるようにしておきます。あやとり、楽しんでください。

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アトリエのサイトから「海外から来ている留学生も体験できるのか?」という問い合わせをもらいました。もちろんOKです。むしろ歓迎と返事したところ、予約をいただきました。
今まで来られた海外の方は、このようなホストファミリーに連れられた留学生と、旅行者がちらほら。友達同士だったり家族だったりです。いわゆるインバウンドの、せっかく日本に来たのだから、という感じです。

海外の方に作っていただいてつくづく思うのは、日本人は折紙文化が根付いているなぁということ。つまみ細工は正方形の生地を三角に折って花びらを作っていくのですが、折紙を知っている人とそうでない方では手際が全く違っていて、大変興味深いです。

折紙同様つまみ細工も、海外でメジャーな日本文化として認識される日がくると嬉しいですね。