ウチノコの初釜用のかんざし、出来上がり。
今年の振り袖がサーモンカラーなので、合わせてオレンジ色にした。サーモンピンクではなく紅鮭の色のグラデーション。この色がなかなか曲者だった。
手持ちの一越チリメンの中では柿色がぴったり合う色だったが、この柿色でかんざしを作るとどうも華やかさがない。とても好きな色なのだが、黒っぽいオレンジなので、メインに使うとカジュアルで普段着使いのイメージになってしまう。初釜は出来るだけ華やかにしていかないと先生にダメ出しされるので、それは避けたい。
柿色よりも一段薄いオレンジ系は、発色が良すぎて軽薄な感じがする。こっちも好きな色なので何度も手に取ってるのだが、作品にすると落ち着きかないなと、いつも思う。そしてこの落ち着きのなさが、他の色との調和を拒む。
オレンジ色の柄物も有るようで持ってなかった。所々使えるオレンジはあるにはあるが、配色が邪魔して使える数が少なく、ロスが大きい。
あれも違うこれも違うと悩んだ結果、結局は軽薄なオレンジをメインにしたのだけれど、柿色やプリント生地を混ぜながら、軽薄にならないように気をつけた。
松竹梅で作りたかったが、この色が悩ましく力尽き、松と菊のかんざしであります。
つぎはホワイトボールブーケに取りかかります!