両側の短趾伸筋萎縮は正座の習慣がない日本人男性の糖尿病神経障害の診断には有用かもしれない。
J Diabetes lnvest 2020; 12: 398-408
·短趾伸筋 (リンク参照)は下肢の最も遠位にある筋肉であり、遠位性対称性ポリニューロパチーでは萎縮することがある。
·一般集団では男性の 44%、女性の 20%で短趾伸筋萎縮を認める。性別に依らず、加齢と正座の習慣は短趾伸筋萎縮と関連する。
·男性糖尿病患者では、両側の短趾伸筋萎縮の糖尿病性神経障害の診断に対する感度は 44%、特異度は 87%、陽性的中率は 71%、陰性的中率は 67%。女性糖尿病患者では、感度 50%、特異度 52%、陽性的中率 23%、陰性的中率 78%だった。
短趾伸筋: 健常者では趾を背屈させると外踝の下前方に短趾伸筋の筋腹が盛り上がる。
https://onlinelibrary.wiley.com/cms/asset/9a09ad83-ddce-407f-92d7-bc1c1ca917eb/jdi13367-fig-0001-m.jpg
元論文
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jdi.13367