SGLT-2阻害薬とDKAとの関連を検討した後ろ向きコホート(Ann Intern Med 2020; 173:417-425)。
SGLT-2阻害薬を投与されている糖尿病患者と、DPP-4阻害薬を投与されている糖尿病患者、それぞれ20万人超を対象にしてDKAの発生率を比較している。
SGLT-2阻害薬群ではDPP-4阻害薬群よりもDKAの発生率が2-3倍と有意に高い。しかし、SGLT-2阻害薬投与群でもDKAの発生率の絶対値は1.4/1000人・年(95%信頼区間 1.29-1.53)と高くはない。
気をつけなければいけないのは、インスリンを使用している患者よりも使用していない患者の方がDKAの発生率が高いこと。
糖尿病患者が腹痛で救急外来を受診したら、血液ガスを確認した方が良いかもしれない。
https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M20-0289