3. SGLT-2阻害薬
1.基本事項
・SGLT-2 阻害薬は近位尿細管に発現する sodium glucose cotransporter 2 (SGLT2)
の活性を阻害し、尿糖の排泄閾値を低下させる。
・アメリカ糖尿病学会の Standards Medical Care in Diabetes 2020 では、動脈硬化性心血管疾患の既往があるまたはリスクが高い患者
・SGLT-2 阻害薬推奨の根拠となっている臨床試験は、EMPA-REG OUTCOME (2015年 エンパグリフロジン)、CANVAS program(2017年 カナグリフロジン)、CREDENCE (2019年 カナグリフロジン)、DAPA-HF (2019年 ダパグリフロジン)である。
・EMPA-REG OUTCOMEでは、虚血性心疾患の既往がある2型糖尿病患者を
・本試験の後に上梓されたカナグリフロジン(カナグルⓇ)につい
・この結果を受けて、カナグリフロジンの腎アウトカムに及ぼす影
・EMPA-REG OUTCOME, CANVAS Program
では,心血管イベント(心不全入院および心血管死)の抑制効果が
・体重減少効果はメトホルミンより優れる(Ann Intern Med. 2017; 166: 279-290)。
・SGLT2阻害薬は性器真菌感染症を増加させる(Ann Intern Med. 2017; 166: 279-290)。
・頻度は多くはない(0.2%/年)が,高血糖をともなわない糖
173: 417-425).SGLT-2阻害薬を服用している糖尿病患者
・薬価は高い(ジャディアンスⓇ 10mg 198.7円/錠、カナグルⓇ 100mg 190.5円/錠)。
・2021年2月現在、イプラグリフロジン(スーグラⓇ)とダパ
・2021年2月現在、ダパグリフロジン(フォシーガⓇ)は左室