かなり長くなるが
せっかく今日は福ちゃんの11歳の誕生日なので
私と福ちゃんの出逢いを記録としてここに改めて残す事にする
私が福ちゃんと出逢ったのは2005年初夏
その1年前は最愛の【もも】が天国へ旅立った年だった
時次が一人っ子?になって1年以上が経ったけど
その時、新しい子を迎える気は特には無かった
ただ
何の気なしにふと見た里親サイトで気になった子がいた
何とも言えない顔つき、雰囲気
懐かしさや愛しさがこみ上げた
ももとは違うけど・・・ももと似たような懐かしさ
それでも里親になるなんてまだ考えていなかったからそのサイトを閉じた
その後数日経って
日毎その子が気になってしょうがなくなり
もしご縁があるならば我が家に迎えようと思うようになった
でも
私はその子を何度も諦めざるを得ない状況となった
【1回目の諦め】
里親募集していたオーナーさんとの連絡手段が全く無かった事
気になって里親募集サイトに再度見に行った時には募集が終わっていて
アカウントに記載されているはずのアドレスが消去されていた
里親サイトに登録されていたアカウントで同サイトのオークションにも参加していないか探したり
その他里親関係の掲示板に書き込みがないか探したり
自己紹介欄を端から端までチェックしたけれど連絡先は明記なし、HPも無し・・・
でも何故か諦めきれず以前その方と関わりのあった方を根性で探し出して連絡を取りたい旨を伝えた
もしかしたら、連絡が取れるかもしれないとドキドキした
【2度目の諦め】
連絡を取った相手先から『個人情報の規制が厳しいので連絡先はお教え出来ません』と断られた事
個人情報がだんだんと世間的にうるさくなってきた時期だった
確かに私だっていきなり連絡してきた人に別の人の連絡先なんて教えないだろう
至極当たり前の事なので私は
『そうですよね、分かりました。実は天使になったうちのももという子に雰囲気が似ていたので気になっていたんですけど』
とメールを返信した
すると、なんとその方は事情を理解してくれて(その方も同じ時期にわんこちゃんが天使になったらしい)
連絡先は勝手に教えられないけれど、代わりに連絡を取ってくれると言って下さった
今度こそ、連絡が取れるんだと心が落ち着かなかった
それだけ・・・毎日その子が頭から離れなくなっていた
【3回目の諦め】
オーナー様と連絡が取れて、私に直接メールして下さるという事になった
ドキドキしてメールを見たら・・・里親募集終了時点で既に新しい家族が決まっていたとの事
募集が終了するという事は、そういう事だ
当たり前の事なのにその子が気になって気になってこの現実を聞くまで気が付かなかった
連絡が取れたら、うちの子に迎えられると勝手に思い込んでいた
現実を知り、冷静になり
残念やったけどここまで頑張ったから後悔はないと思った
だってご縁のものだから
本当にご縁があるのなら、我が家に来るはずだったのだから
もう私に出来る事は
気になっていたその子が新しい家族の元で幸せに生きていくのを願う事だけ、だった
諦めたような、諦めきれないような日々を数日過ごしていた
我が家に来ることさえ決まっていない時から
私はその子を【福ちゃん】と勝手に呼んでいた
そして
そのまた数日後、携帯が鳴った
知らない電話番号には普段は出ない私なのだが・・・つい出てしまった
電話の主は里親募集していたあのオーナーさん
なんと
私が勝手に福ちゃんと呼んでいた
私とご縁がなかったその子は、引き取り先のご家庭で病人が出た為
お世話するのが困難となったとの事で出戻りとなったそう
『あんなに気に掛けて下さっていたので一度ご連絡しようと思って・・』
と私に電話を下さったのだ
その頃私は結婚していたのだが(笑)家族に相談もせず『うちで一緒に暮らします!』
と即答し、家族に事後承諾でお迎えした
と、こんな感じで福ちゃんと私は出逢った
我が家にやってきた約5ヶ月の福ちゃんは涙やけも酷かったしチビでビビリーで
茨城のオーナーさん宅から来る途中にウンチまでしちゃってウンチまみれだった(笑)
キャリーケースの端っこでザリガニみたいに様子を伺っていた
でも慣れない我が家でビクビクしていたのは最初だけで
すぐに家じゅうを走り回り、時次さんにもちょっかいをかけるようになった
すぐに取っ組み合いの喧嘩もする様になった(笑)
そんなこんなで大きな病気もせずもう11歳
沢山の笑いと元気と幸せを私たちに分けてくれている
病気療養中だった祖母や母を看病するがごとく傍に寄り添い
我が家では本当にももに次ぐ癒し系として活躍してくれている
やっぱり
ご縁ってあったんだと
我が家に来るべくして来たんだと感じた
もも、時次、福
私の自慢のお子たち
かけがえのないたからもの
今の私の一番の願いは
時次さんと福ちゃんが元気にゆるりと細く長く生きてくれる事だ