今話の名セリフ:「歌は怖くない! 楽しいものだよ! だから、歌おう!」
「ラブライブ!スーパースター!!」3期第11話「スーパースター!!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、かのんあてに、マルガレーテの姉から電話がありました。
用件は、ウィーンに来てほしいとの事。ウィーン国立音楽学校に留学となると、その手続のために、ウィーンに行く必要があります。
~ Aパート ~
そして、後日、かのんはウィーンに到着。1人で知らない土地に来ただけに、かのんは緊張でいっぱいです。
ホテルに着いてから少しして・・・、
〈この人、マルガレーテちゃんのお姉さん!?〉
「はじめまして! あ・・・、ダンケシェーン・・・。」
「日本語で大丈夫ですよ。」
「はじめまして。澁谷かのんさん。」
「はじめ・・・、まして・・・。」
一方、日本では・・・、
「お父さん! お母さん!」
「お時間、少しよろしいでしょうか?」
「失礼致します。私、こういう者なのですが。」
「芸能事務所、スカウト担当!」
「すみません。実は、あなたをスカウトしたくて。」
「ありがとうございます。でも、申し訳ありません。既に、いくつか声をかけられていますので。」
「あの子、もしかして、子役の!?」
「お母様・・・。結ヶ丘は、私が卒業した後も、素敵な学校になりますよ・・・。」
2年生の4人は、全国大会で歌う曲をどうするか考えていました。
「先輩に頼るのは、もう終わり! きな子達だけで作り上げるべきっす! 3年生達に、頼もしいって思ってもらえるように、頑張らねば!」
「最後にふさわしい、11人だからこそ、できる歌・・・。」
「マルガレーテちゃん、こっち来れる?」
「これ終わったら行くわ。」
「わざわざ家から電車で来たの? 悪いけど、今日は店の大掃除なの。練習に付き合えないわ・・・。」
「きな子先輩から、マルガレーテはラブライブ後、すぐにウィーンに戻るつもりだと聞きました。でも、マルガレーテ。Liella!に残りませんか?」
「そ、そういう訳にはいかないでしょ! 話はそれだけ? 私、忙しいの!」
「近くにいて伝わってきます。マルガレーテは、スクールアイドルの事、どんどん好きになっている、と。」
「そんな事・・・。」
「私も同じです。地区大会、東京大会と進むにつれて、気持ちはどんどん大きくなりました。姉者が昔、私に語った言葉も、今では心にしみます。私は、スクールアイドルが好き・・・。姉者が見つけた夢を、一緒に追いかけてみたい・・・。」
「マルガレーテ。私は、来年もLiella!であり続けます。マルガレーテの歌声を中心とした、新たなLiella!を、共に作り上げていきませんか?」
「私には、戻るべき場所がある・・・。」
「みんな、喜ぶと思います・・・。」
「誰より、私も・・・。」
「ようこそ、ウィーン国立音楽学校へ。急に遠くから来てもらっちゃって、ごめんね。」
「いえ、こちらこそ!」
「結ヶ丘を卒業したら、いよいよ、ここの生徒になるのね。人生は1度きり。後悔しないで。」
「はい。一生懸命頑張ります。」
「はぁ・・・。帰りたい・・・。」
「ダメダメ! 弱気はダメ!」
「春になったら、ここで1人・・・。」
2年生の4人は、全国大会で歌う歌が思い付きませんでした。
座って考えてばかりでは、良いアイディアが浮かばない。という事で、外に出て走る事に。
「ダメだ! なんも思いつかねぇ!」
「ただ走っただけ・・・。」
「疲れたですの・・・。」
「でも、みんなと一緒に走ると、仲間って感じするっすね!」
「ポジティブ・・・。」
「お前のその性格がうらやましいよ・・・。どうにかしねーと・・・。」
「見つけたかも・・・。」
「11人だからこそ、できる曲?」
「かのん先輩の歌の始まりといえば・・・。」
「合唱・・・。」
「11人だからこそ、歌える曲・・・。」
~ Bパート ~
「おかえり!」
「ただいま!」
「ウィーン、どうだった?」
「もう何もかもが新鮮で・・・。ちぃちゃんは? ダンスの結果、どうだった?」
「ダンスチームのオーディション、合格しました!」
「本当!? おめでとう! 嬉しい!」
「あれ? そういえば、マルガレーテちゃんは一緒じゃないの?」
「マルガレーテちゃんは・・・。」
「オニ圧迫感・・・。」
「まだ苦手なのですか?」
「カミングアウト! これがオニナッツの意外な秘密!」
「撮っちゃダメ!」
「何照れてるんですか。可愛いですよ。」
「可愛くない! 夏美は強くありたいんですの!」
「なんでここに?」
「直接伝えに来たわ!」
「私、Liella!に残る。結ヶ丘に残って、最高に輝くチームの一員であり続ける。決めたの。」
「いいのですか?」
「かのんにも、来る前に伝えた。ラブライブに優勝して、ウィーンから声がかかったとしても、蹴ってやるわ!」
「楽しくなりそうですね。」
「フン! 後悔しても知らないわよ! まだみんなには内緒ね!」
「アグリーです。」
「進化するLiella!ですの!」
「おはよう。」
「おはよう。」
「はえーな。家まで行ったんだぞ・・・。」
「朝早く出たって聞いて、たぶんここだなって・・・。」
「この子にご飯あげなきゃだもの。冬休みも毎日来てた。」
「みんなと集まる前に、私から話したい事があるんだ・・・。」
「優勝・・・。先輩に優勝をプレゼントしたい・・・。お礼、したい・・・。」
「な、なんで?」
「ん? 嫌だった?」
「違う! 私も、四季にそれを伝えようと思って、ここに・・・。」
「考える事は同じか・・・。」
「以心伝心。」
「よし! 優勝だ!」
「優勝!」
「あら。早いのですね。」
「今日は先に学校に来て、先輩の事を待っていたかったっす!」
「無理しなくても良いのですよ。」
「きな子は次期生徒会長っす! 少しでも恋先輩に安心してもらいたいので!」
「安心してますよ。きな子さんが生徒会長を引き受けてくれた瞬間から。」
「先輩・・・。うう・・・、恥ずかしい・・・。」
「頼もしいです。母もきっと喜んでいます。」
「先輩。きな子、精一杯頑張ります!」
「すみれ、進路決まったのデスカ?」
「私? 心配御無用!」
「可可こそ、上海に帰っちゃうの?」
「まだ内緒デス!」
「はぁ!? 教えなさいよ!」
「今はまだ内緒デス!」
「何よ、それ!」
「ステージには立ち続けマスヨ!」
「だから、それを教えなさいよ!」
「お姉ちゃん、卒業間近だってのに、毎日頑張るね・・・。」
「でも、楽しそうじゃない。うらやましいわ。」
「そういうもの?」
「そういうものよ。」
「パパ! ママ!」
「今年も来ちゃったね。」
「仕方ないさ・・・。」
「私達は、あの時、このステージにすべてをかけた・・・。」
「あの時の輝きは、大人になってからでは掴めない・・・。」
「私達の分まで任せたよ・・・。Liella!!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」
「10!」
「11!」
〈歌は怖くない! 楽しいものだよ! だから、歌おう!〉
〈楽しく!〉
「楽しく・・・。」
「ソングフォーミー! ソングフォーユー!」
『ソングフォーオール!』
「私達の果たせなかった夢・・・、」
「彼女達が叶えてくれたかも・・・。」
そして、後日・・・、
「私達の学校は・・・、」
「連覇した!」
「かのんちゃん! おめでとう!」
「ありがとう! ありがとう!」
「Liella!、連覇、おめでとう!」
〈私の名前は、澁谷かのんです! 夢は、歌で、みんなを笑顔にする事です!〉
今回は、これで終了です。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
という事で、今回は、Liella!がラブライブ全国大会に臨み、連覇を成し遂げた話でした。
全国大会連覇という結果については、「知ってた」の一言で、感動は薄かったです。正直、昨年度の、それも、東京大会で優勝した事の方がよっぽど感動しましたね。
やっぱり、他校のスクールアイドルを描かないのはダメですよ。そのせいで、ライバルチーム不在の状態でラブライブで挑む事になり、Liella!の勝ちが透けて見えちゃうんですよね。
Liella!以外のチームに勝たせるストーリーもあるでしょうけど、それだと、それまで全然描かれなかった、よく分からないチームが勝つのはなんかおかしい、と違和感が残るでしょう。結局、Liella!を勝たせる事しか選択肢がなくなっちゃうんですよね。
さしたるライバルチームを出さずにLiella!があっさり全国大会を連覇するのはやめてほしい。2期の総評記事ではそう書いたのに、結局ライバル不在でLiella!があっさり連覇しちゃったのは、残念に思いますね。
ですが、結果以外のシーンは、面白いところばかりだったと思います。メンバーの成長や、過去回を思い出させるところがあり、かなり見応えがありました。
まずは、千砂都のダンスオーディション合格。プロダンサーに一歩近付けたようで、良かったですね。
この結果を見て、1期6話を思い出しますね。千砂都がダンス大会に挑戦して、優勝し、スクールアイドル部に加入する話です。
あの時は、優勝したものの、演技直前までは、かのんが傍にいない事に不安を感じていたんですよね。それが、かのんが応援に駆けつけてくれた事で不安はなくなり、晴れやかな気分で演技に挑め、優勝を掴みました。かのんと一緒に得た優勝といえるでしょう。
ですが、今回のダンスオーディション合格は、千砂都1人の力で掴んだものでしょう。かのんが傍にいない不安を感じる事なく、オーディションに臨み、合格を勝ち取ったものだと思いますね。
長くスクールアイドル部の部長を務めた事や、昨年度のラブライブ全国大会の優勝が大きな自信になったでしょうね。幼い頃は気が弱かった子が、成長して、こんな結果を出したとか、すごいですよ・・・。夢の途中とはいえ、良い結果を出せたのは何よりです。
続いては、すみれの芸能事務所からのスカウト。こちらは、すみれがスクールアイドル部に入部した1期4話を思い出しますね。ゲーセンでスカウトされたのも同じですし。
あの時より何年も前から、すみれは、ショウビジネスの世界にいたものの、目立った役はずっと与えられませんでした。それが、今回は、既にいくつか声をかけられていると答えたんですから、変わりましたよね。
ラブライブで結果を残したり、色んなフェスに出た事が、多くの芸能事務所の目に止まったのでしょう。そんなすみれの進路はどうなったのか? それは、次回明かされるでしょう。その時を楽しみにしています。
Bパートに入ってからは、雨に打たれたいるかのんが、小学生だった時のかのんに向き合うところに目が引きました。ライブシーン直前にもあったもので、これは、1期初回や1期11話を思い出しますね。
思えば、かのんが結ヶ丘の音楽科の試験に受からず、失意に暮れていたところから、「スーパースター」は始まったんですよね。あの雨は、あの時のかのんの悲しさや辛さから流れた涙のように見えましたし、眼鏡をかけていたのも、1期初回が始まっていきなりやさぐれていた時に合わせたでしょうね。
それが、1期11話で、小学生だった時の自分を思い出し、ただ純粋に楽しく歌おうと思うようになった事で、1人で歌う事に緊張や怖さを感じる事はなくなりました。そして、Liella!は所々で結果を出していき、ラブライブ連覇を果たしました。失敗から始まった「スーパースター」が、ラブライブ連覇に辿り着くなんて、なんか感慨深いですね。
もし、かのんが音楽科の試験に合格していたら、スクールアイドルを知らず、留学の話も出ずに、平凡に高校生活を終えていたかもしれないでしょう。失敗の方が有意義な人生になるなんて、人生って分からないですよね。まあ、アニメの世界ではありますけど。
次は、マルガレーテが結ヶ丘に残る事を決めたところですね。この言葉を待っていた・・・。
前話感想で書いた期待が現実になったのは、本当に嬉しいですね。しかも、ウィーンから声がかかったとしても蹴ってやるとか、カッコいい・・・。ラブライブ連覇と比べて、こっちの方が何倍も面白かったですね。
マルガレーテの一家は有名な音楽家であり、マルガレーテは、そんな家の方針にただただ従っていたでしょう。ウィーン国立音楽学校に入学して姉と同じ道に進む事も、かのんの元で歌を学ぶ事も。
だけど、結ヶ丘に残る事については、自分の意思で決めたのでしょうね。結ヶ丘でかのん達と一緒にスクールアイドルをした事で、歌う事がどんどん楽しくなったり、他人に対する思いやりが増していったりと、有意義な時間を過ごせたのでしょう。そして、これからも、そんな時間を送りたいと思ったのでしょうね。
来年度は、マルガレーテは2年生になります。新入生が入れば、先輩になる訳であり、その時は、歌の楽しさを後輩に伝えてあげてほしいですね。
と言っても、「スーパースター」は、かのん卒業後の話は描かないと思われ、マルガレーテが先輩として活躍する姿も見れる事はないと思いますが、もし続編があるのなら、良き先輩として活躍しているところを見てみたいですね。
結ヶ丘に残ってほしいとマルガレーテに頼んだ冬毬もナイスでした。冬毬の言葉がなくても、マルガレーテは結ヶ丘に残る事を決めたと思いますが、冬毬のおかげで早く決心がついたと思いますね。
この子も、話が進むにつれて変わりましたよね。スクールアイドルは姉に幸せをもたらさないと感じていたのが、今は、スクールアイドルは楽しいものだと感じたのですし。
それに、姉が一旦夢を諦めてからは、自分の気持ちを押し殺して、効率的に合理的に生きていたのが、11人体制になってからは、自分の思った事をどんどん口に出してますよね。色んな夢を追い続けていた時の姉を尊敬していたあの頃に戻ったように感じます。
来年度は、引き続き姉をフォローしつつ、マルガレーテと共に、良き先輩として活躍してほしいですね。続編があれば、楽しみにしたいです。
さて、次回は、3期最終話。「ラブライブ!スーパースター!!」は、次回が本当の最終話でしょう。
3期は、微妙だと感じたところが、ちょこちょこありましたが、それでも、最後は素晴らしい展開で締めてくれると信じています。そして、万感の思いで感想作成に臨みたいと思います!
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!スーパースター!!」3期第11話「スーパースター!!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、かのんあてに、マルガレーテの姉から電話がありました。
用件は、ウィーンに来てほしいとの事。ウィーン国立音楽学校に留学となると、その手続のために、ウィーンに行く必要があります。
~ Aパート ~
そして、後日、かのんはウィーンに到着。1人で知らない土地に来ただけに、かのんは緊張でいっぱいです。
ホテルに着いてから少しして・・・、
〈この人、マルガレーテちゃんのお姉さん!?〉
「はじめまして! あ・・・、ダンケシェーン・・・。」
「日本語で大丈夫ですよ。」
「はじめまして。澁谷かのんさん。」
「はじめ・・・、まして・・・。」
一方、日本では・・・、
「お父さん! お母さん!」
「お時間、少しよろしいでしょうか?」
「失礼致します。私、こういう者なのですが。」
「芸能事務所、スカウト担当!」
「すみません。実は、あなたをスカウトしたくて。」
「ありがとうございます。でも、申し訳ありません。既に、いくつか声をかけられていますので。」
「あの子、もしかして、子役の!?」
「お母様・・・。結ヶ丘は、私が卒業した後も、素敵な学校になりますよ・・・。」
2年生の4人は、全国大会で歌う曲をどうするか考えていました。
「先輩に頼るのは、もう終わり! きな子達だけで作り上げるべきっす! 3年生達に、頼もしいって思ってもらえるように、頑張らねば!」
「最後にふさわしい、11人だからこそ、できる歌・・・。」
「マルガレーテちゃん、こっち来れる?」
「これ終わったら行くわ。」
「わざわざ家から電車で来たの? 悪いけど、今日は店の大掃除なの。練習に付き合えないわ・・・。」
「きな子先輩から、マルガレーテはラブライブ後、すぐにウィーンに戻るつもりだと聞きました。でも、マルガレーテ。Liella!に残りませんか?」
「そ、そういう訳にはいかないでしょ! 話はそれだけ? 私、忙しいの!」
「近くにいて伝わってきます。マルガレーテは、スクールアイドルの事、どんどん好きになっている、と。」
「そんな事・・・。」
「私も同じです。地区大会、東京大会と進むにつれて、気持ちはどんどん大きくなりました。姉者が昔、私に語った言葉も、今では心にしみます。私は、スクールアイドルが好き・・・。姉者が見つけた夢を、一緒に追いかけてみたい・・・。」
「マルガレーテ。私は、来年もLiella!であり続けます。マルガレーテの歌声を中心とした、新たなLiella!を、共に作り上げていきませんか?」
「私には、戻るべき場所がある・・・。」
「みんな、喜ぶと思います・・・。」
「誰より、私も・・・。」
「ようこそ、ウィーン国立音楽学校へ。急に遠くから来てもらっちゃって、ごめんね。」
「いえ、こちらこそ!」
「結ヶ丘を卒業したら、いよいよ、ここの生徒になるのね。人生は1度きり。後悔しないで。」
「はい。一生懸命頑張ります。」
「はぁ・・・。帰りたい・・・。」
「ダメダメ! 弱気はダメ!」
「春になったら、ここで1人・・・。」
2年生の4人は、全国大会で歌う歌が思い付きませんでした。
座って考えてばかりでは、良いアイディアが浮かばない。という事で、外に出て走る事に。
「ダメだ! なんも思いつかねぇ!」
「ただ走っただけ・・・。」
「疲れたですの・・・。」
「でも、みんなと一緒に走ると、仲間って感じするっすね!」
「ポジティブ・・・。」
「お前のその性格がうらやましいよ・・・。どうにかしねーと・・・。」
「見つけたかも・・・。」
「11人だからこそ、できる曲?」
「かのん先輩の歌の始まりといえば・・・。」
「合唱・・・。」
「11人だからこそ、歌える曲・・・。」
~ Bパート ~
「おかえり!」
「ただいま!」
「ウィーン、どうだった?」
「もう何もかもが新鮮で・・・。ちぃちゃんは? ダンスの結果、どうだった?」
「ダンスチームのオーディション、合格しました!」
「本当!? おめでとう! 嬉しい!」
「あれ? そういえば、マルガレーテちゃんは一緒じゃないの?」
「マルガレーテちゃんは・・・。」
「オニ圧迫感・・・。」
「まだ苦手なのですか?」
「カミングアウト! これがオニナッツの意外な秘密!」
「撮っちゃダメ!」
「何照れてるんですか。可愛いですよ。」
「可愛くない! 夏美は強くありたいんですの!」
「なんでここに?」
「直接伝えに来たわ!」
「私、Liella!に残る。結ヶ丘に残って、最高に輝くチームの一員であり続ける。決めたの。」
「いいのですか?」
「かのんにも、来る前に伝えた。ラブライブに優勝して、ウィーンから声がかかったとしても、蹴ってやるわ!」
「楽しくなりそうですね。」
「フン! 後悔しても知らないわよ! まだみんなには内緒ね!」
「アグリーです。」
「進化するLiella!ですの!」
「おはよう。」
「おはよう。」
「はえーな。家まで行ったんだぞ・・・。」
「朝早く出たって聞いて、たぶんここだなって・・・。」
「この子にご飯あげなきゃだもの。冬休みも毎日来てた。」
「みんなと集まる前に、私から話したい事があるんだ・・・。」
「優勝・・・。先輩に優勝をプレゼントしたい・・・。お礼、したい・・・。」
「な、なんで?」
「ん? 嫌だった?」
「違う! 私も、四季にそれを伝えようと思って、ここに・・・。」
「考える事は同じか・・・。」
「以心伝心。」
「よし! 優勝だ!」
「優勝!」
「あら。早いのですね。」
「今日は先に学校に来て、先輩の事を待っていたかったっす!」
「無理しなくても良いのですよ。」
「きな子は次期生徒会長っす! 少しでも恋先輩に安心してもらいたいので!」
「安心してますよ。きな子さんが生徒会長を引き受けてくれた瞬間から。」
「先輩・・・。うう・・・、恥ずかしい・・・。」
「頼もしいです。母もきっと喜んでいます。」
「先輩。きな子、精一杯頑張ります!」
「すみれ、進路決まったのデスカ?」
「私? 心配御無用!」
「可可こそ、上海に帰っちゃうの?」
「まだ内緒デス!」
「はぁ!? 教えなさいよ!」
「今はまだ内緒デス!」
「何よ、それ!」
「ステージには立ち続けマスヨ!」
「だから、それを教えなさいよ!」
「お姉ちゃん、卒業間近だってのに、毎日頑張るね・・・。」
「でも、楽しそうじゃない。うらやましいわ。」
「そういうもの?」
「そういうものよ。」
「パパ! ママ!」
「今年も来ちゃったね。」
「仕方ないさ・・・。」
「私達は、あの時、このステージにすべてをかけた・・・。」
「あの時の輝きは、大人になってからでは掴めない・・・。」
「私達の分まで任せたよ・・・。Liella!!」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」
「10!」
「11!」
〈歌は怖くない! 楽しいものだよ! だから、歌おう!〉
〈楽しく!〉
「楽しく・・・。」
「ソングフォーミー! ソングフォーユー!」
『ソングフォーオール!』
「私達の果たせなかった夢・・・、」
「彼女達が叶えてくれたかも・・・。」
そして、後日・・・、
「私達の学校は・・・、」
「連覇した!」
「かのんちゃん! おめでとう!」
「ありがとう! ありがとう!」
「Liella!、連覇、おめでとう!」
〈私の名前は、澁谷かのんです! 夢は、歌で、みんなを笑顔にする事です!〉
今回は、これで終了です。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
という事で、今回は、Liella!がラブライブ全国大会に臨み、連覇を成し遂げた話でした。
全国大会連覇という結果については、「知ってた」の一言で、感動は薄かったです。正直、昨年度の、それも、東京大会で優勝した事の方がよっぽど感動しましたね。
やっぱり、他校のスクールアイドルを描かないのはダメですよ。そのせいで、ライバルチーム不在の状態でラブライブで挑む事になり、Liella!の勝ちが透けて見えちゃうんですよね。
Liella!以外のチームに勝たせるストーリーもあるでしょうけど、それだと、それまで全然描かれなかった、よく分からないチームが勝つのはなんかおかしい、と違和感が残るでしょう。結局、Liella!を勝たせる事しか選択肢がなくなっちゃうんですよね。
さしたるライバルチームを出さずにLiella!があっさり全国大会を連覇するのはやめてほしい。2期の総評記事ではそう書いたのに、結局ライバル不在でLiella!があっさり連覇しちゃったのは、残念に思いますね。
ですが、結果以外のシーンは、面白いところばかりだったと思います。メンバーの成長や、過去回を思い出させるところがあり、かなり見応えがありました。
まずは、千砂都のダンスオーディション合格。プロダンサーに一歩近付けたようで、良かったですね。
この結果を見て、1期6話を思い出しますね。千砂都がダンス大会に挑戦して、優勝し、スクールアイドル部に加入する話です。
あの時は、優勝したものの、演技直前までは、かのんが傍にいない事に不安を感じていたんですよね。それが、かのんが応援に駆けつけてくれた事で不安はなくなり、晴れやかな気分で演技に挑め、優勝を掴みました。かのんと一緒に得た優勝といえるでしょう。
ですが、今回のダンスオーディション合格は、千砂都1人の力で掴んだものでしょう。かのんが傍にいない不安を感じる事なく、オーディションに臨み、合格を勝ち取ったものだと思いますね。
長くスクールアイドル部の部長を務めた事や、昨年度のラブライブ全国大会の優勝が大きな自信になったでしょうね。幼い頃は気が弱かった子が、成長して、こんな結果を出したとか、すごいですよ・・・。夢の途中とはいえ、良い結果を出せたのは何よりです。
続いては、すみれの芸能事務所からのスカウト。こちらは、すみれがスクールアイドル部に入部した1期4話を思い出しますね。ゲーセンでスカウトされたのも同じですし。
あの時より何年も前から、すみれは、ショウビジネスの世界にいたものの、目立った役はずっと与えられませんでした。それが、今回は、既にいくつか声をかけられていると答えたんですから、変わりましたよね。
ラブライブで結果を残したり、色んなフェスに出た事が、多くの芸能事務所の目に止まったのでしょう。そんなすみれの進路はどうなったのか? それは、次回明かされるでしょう。その時を楽しみにしています。
Bパートに入ってからは、雨に打たれたいるかのんが、小学生だった時のかのんに向き合うところに目が引きました。ライブシーン直前にもあったもので、これは、1期初回や1期11話を思い出しますね。
思えば、かのんが結ヶ丘の音楽科の試験に受からず、失意に暮れていたところから、「スーパースター」は始まったんですよね。あの雨は、あの時のかのんの悲しさや辛さから流れた涙のように見えましたし、眼鏡をかけていたのも、1期初回が始まっていきなりやさぐれていた時に合わせたでしょうね。
それが、1期11話で、小学生だった時の自分を思い出し、ただ純粋に楽しく歌おうと思うようになった事で、1人で歌う事に緊張や怖さを感じる事はなくなりました。そして、Liella!は所々で結果を出していき、ラブライブ連覇を果たしました。失敗から始まった「スーパースター」が、ラブライブ連覇に辿り着くなんて、なんか感慨深いですね。
もし、かのんが音楽科の試験に合格していたら、スクールアイドルを知らず、留学の話も出ずに、平凡に高校生活を終えていたかもしれないでしょう。失敗の方が有意義な人生になるなんて、人生って分からないですよね。まあ、アニメの世界ではありますけど。
次は、マルガレーテが結ヶ丘に残る事を決めたところですね。この言葉を待っていた・・・。
前話感想で書いた期待が現実になったのは、本当に嬉しいですね。しかも、ウィーンから声がかかったとしても蹴ってやるとか、カッコいい・・・。ラブライブ連覇と比べて、こっちの方が何倍も面白かったですね。
マルガレーテの一家は有名な音楽家であり、マルガレーテは、そんな家の方針にただただ従っていたでしょう。ウィーン国立音楽学校に入学して姉と同じ道に進む事も、かのんの元で歌を学ぶ事も。
だけど、結ヶ丘に残る事については、自分の意思で決めたのでしょうね。結ヶ丘でかのん達と一緒にスクールアイドルをした事で、歌う事がどんどん楽しくなったり、他人に対する思いやりが増していったりと、有意義な時間を過ごせたのでしょう。そして、これからも、そんな時間を送りたいと思ったのでしょうね。
来年度は、マルガレーテは2年生になります。新入生が入れば、先輩になる訳であり、その時は、歌の楽しさを後輩に伝えてあげてほしいですね。
と言っても、「スーパースター」は、かのん卒業後の話は描かないと思われ、マルガレーテが先輩として活躍する姿も見れる事はないと思いますが、もし続編があるのなら、良き先輩として活躍しているところを見てみたいですね。
結ヶ丘に残ってほしいとマルガレーテに頼んだ冬毬もナイスでした。冬毬の言葉がなくても、マルガレーテは結ヶ丘に残る事を決めたと思いますが、冬毬のおかげで早く決心がついたと思いますね。
この子も、話が進むにつれて変わりましたよね。スクールアイドルは姉に幸せをもたらさないと感じていたのが、今は、スクールアイドルは楽しいものだと感じたのですし。
それに、姉が一旦夢を諦めてからは、自分の気持ちを押し殺して、効率的に合理的に生きていたのが、11人体制になってからは、自分の思った事をどんどん口に出してますよね。色んな夢を追い続けていた時の姉を尊敬していたあの頃に戻ったように感じます。
来年度は、引き続き姉をフォローしつつ、マルガレーテと共に、良き先輩として活躍してほしいですね。続編があれば、楽しみにしたいです。
さて、次回は、3期最終話。「ラブライブ!スーパースター!!」は、次回が本当の最終話でしょう。
3期は、微妙だと感じたところが、ちょこちょこありましたが、それでも、最後は素晴らしい展開で締めてくれると信じています。そして、万感の思いで感想作成に臨みたいと思います!
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。