今話の名セリフ:「四季が近くにいてくれたら、頑張れそうな気がするんだ・・・。」
「ラブライブ!スーパースター!!」2期第4話「科学室のふたり」の感想です。
~ オープニング前 ~
「可愛い・・・。可愛い!」
「スクールアイドル!?」
「なんか歌っているの見てたら、私、感動しちゃって・・・。」
「やってみたら? まだ部員募集しているみたいだし。」
「考えてみようかな・・・。」
「本当っすか!? すぐ入部届持ってくるっす!」
「え、いや・・・。そういう訳じゃ・・・。」
「う、うるさかったっすよね・・・。うっかり、また米女さんの前でスクールアイドルの話を・・・。」
「別に興味ねぇつってんだろ!」
「はぁ・・・。」
~ Aパート ~
それからしばらくして、スクールアイドル部の練習中に、部長を誰にするか話が出ました。
かのん以外の5人は、かのんを部長に推しています。ですが、かのんは、やる気がありません。
そんな中・・・、
「何話してんだ?」
「聞く?」
「ありがと。」
「じゃ、部長も決まったところで、昨日のステップから!」
「部長!? そうか、部長を決めて・・・。」
「誰になった!? やはり、澁谷さん!? まさかの平安名さん!? ダンスの中心である嵐さんとか!? いや、ここは可可さんかも! 葉月さんは生徒会がネックになりそう・・・。」
オープニング前に引き続き、今話2度目のよだれです。しかも、しゃべりが早口。
なんという事だ・・・。キャラの濃い1年生勢の中では一番まともなツッコミ系キャラだと思ってたのに、実は四季に劣らぬ、やべーヤツだったとは・・・。ご飯が進んでおいしいですので、今後もドンドンやって下さい。(お前も結構やべーヤツだな(笑))
「って、これは何だよ!?」
「聞こえづらかった?」
「そうじゃねぇよ! いつの間にこんなもん仕掛けてきたんだよ!」
メイさん、ツッコむの遅いっす。よだれたらしながらの早口しゃべり前に、ツッコむ余地は十分あったのにねえ。どうやら、ノリツッコミがお好きなようです。(笑)
「別に。たまたま実験で使う集音マイクが屋上に置いてあるだけ。聞きたくないの?」
たまたまじゃねーだろ。メイの可愛い反応を見たいがために、こっそり仕掛けたんでしょ? JKなのに集音マイクをこっそり仕掛けるとか、四季のやべーヤツっぷりは変わらずで安心しました。(笑)
「き、聞きたい訳ないだろ・・・。」
「じゃあ、どうして毎日見ているの?」
「それは・・・。ほら、ここじゃ特にする事ないし、単なる暇潰しだよ・・・。」
「そう。じゃあ・・・。」
「すっかり夢中。号泣。」
「何勝手に撮ってんだよ!」
「すごく可愛かった。」
「可愛いとかじゃない! ライブ見ている自分の顔は、世界で一番見られたくない顔って万国共通で決まってんだ!」
「そうなの?」
ライブ見ている時の顔は世界で一番見られたくない顔だと言われてもピンとこないが、可愛いものを見た時に、他人に見られたくないほどだらしない表情になるのは分かるよ。私もプリキュア見てる時は、しょっちゅうそうなるし。まあ、でも、キミのように、よだれはたらさないけどね。(笑)
「とにかく、これは、たまたまだ! たまたまやっていたから見てただけで・・・。」
「顔、真っ赤。」
「うるせーな!」
「このまま時間が経ったら、入るタイミングを失う。本当に、それでいいの?」
「別に・・・。入るつもりなんてねぇよ・・・。」
「それに、私がいなくなったら、ただでさえ薄暗いここが、もっと暗くなっちまうだろ・・・。」
その後日、授業が終わり、メイは四季に話そうと思っていましたが、もう四季は教室を出ていました。
「おい、四季。少しはクラスに馴染もうとしろよ。このままだと、中学の時と同じになるぞ。」
「何だよ? 怒ったのか? 春休みに言ってただろ。高校入ったら少し頑張ってみるって。」
「おい! 聞いてるのか!」
「ったく・・・。何だ?」
「ええ?」
「では、自己紹介をどうぞ。」
「若菜四季です。」
「四季ちゃんは、この前のライブを見て、興味を持ってくれたみたいなんだ!」
「ありがとうございます! 今日はスクールアイドルを体験してみて下さい!」
「1年生っす・・・! きな子と同じ1年生っす・・・!」
「どういう事だよ? 何で、お前がそこに・・・。」
「な! もう!」
「一旦こっち来い!」
「何でだよ!」
「ん? どうかした?」
「何?」
「誰かいるの?」
「さ、始めるよ!」
「はい。」
「一緒に並んでる・・・。うらやましい・・・。」
「誰? なんかデジャブね。」
「い、いや・・・。あの・・・。あの・・・。」
「メイ。1年生。」
「友達?」
「もしかして、スクールアイドルにご興味が?」
「ずっとそこで見てた。」
「おい!」
「つまり興味津々という事デスね!」
「ちょうど良かったです!」
「もし良かったら、ちょっとだけ体験してみない? スクールアイドル。」
「私が・・・、スクールアイドル・・・。」
「うん!」
「私が・・・。」
「四季はどうするんだよ? 本当に、スクールアイドル始めるのか?」
「私は、まだ決めてない・・・。」
「嘘つくな・・・。帰る・・・。」
「そんな・・・。せっかく・・・。」
「帰るって言ってんだよ!」
「メイちゃん・・・。」
~ Bパート ~
それからしばらくして・・・、
「ここ。」
「ここって?」
「あの2階の端の部屋。」
「何っすか? 何かあるんっすか?」
「ここからだとよく見えないけど・・・。」
「待つデス! あそこに貼ってあるのは・・・。」
「やっぱりそうデス! Liella!のポスター! その下は、3年前に限定で出た歴代スクールアイドル大全!」
「さらにその横には・・・。」
「棚の上にも何かあるわよ。」
「可可先輩?」
「伝説の・・・、デン・・・、デン・・・、デン・・・。」
「何泣いてるのよ・・・。」
「何言ってるデスか! この目で初めて見たのデスよ! あの伝説のDVDデスよ!」
「一体誰の部屋なのデスか!?」
「あ、見て。」
「メイちゃん?」
「隠れて。」
「なんか視線を感じたような・・・。」
「気のせいか・・・。」
「え?」
「メイ、視力そんなに良くないから。」
「そうなんっすか?」
「じゃあ、もしかして、いつも睨み付けているのも・・・。」
「目が悪いだけ。メガネつけろって前から言ってるんだけど。」
「それで、クラスでちょっと怖がられているんっすね・・・。」
「ちゃんと言えばいいのに・・・。」
「口下手だから。」
「四季ちゃんとメイちゃん、昔から友達なんだ?」
「友達?」
「違うの?」
「友達・・・。分からない・・・。」
「初めて会ったのは、中学の頃。元々私は、いつも一人。それで全然平気だった。」
「メイちゃん、行くよ!」
「あ、先行ってて!」
「最初は、普通に声をかけてきただけ。」
「ねえ。一緒に行かない?」
「それで終わりのはずだった。でも・・・。」
「ったく、うるせーな! 嫌だって言ってるんだ!」
「あ・・・。」
「邪魔?」
「邪魔なのは、私の方だろ?」
「誰かと仲良くしろとか、誰かと仲良くしたくないとか、何でグループって、ああ面倒な事になるんだろうな・・・。」
「案外、私もお前みたいに一人の方が好きなのかもな・・・。」
「冗談だと思った。けど、メイとは、それから毎日一緒にいるようになって。」
「私が科学部を作ろうとしてるって知ったら、科学に興味もないのに入ってきて。」
「本当はスクールアイドル好きなのに?」
「メイがこの学校を選んだのは、スクールアイドルをやってみたいって思っていたから。Liella!がいたから。」
「なのに、いつまで経っても始めない。」
「四季ちゃんは? スクールアイドル部に体験入部してくれたのは、メイちゃんだけのため?」
「ごめんなさい・・・。」
「気にしないで。」
「だとしたら、メイちゃん、きっと四季ちゃんを一人にしたくないんだと思う。」
「なぜ?」
「だって科学部は、四季ちゃんとメイちゃんしか・・・。」
「訳分かんない。私は、メイに何もしてあげてないのに・・・。」
それから少しして・・・、
「随分遅いな。どこ寄り道してたんだ?」
「何?」
「どうするつもりなのか聞いておこうと思ってな。」
「素直になった方がいい。スクールアイドル部の人、みんないい人。」
「私の事じゃねーよ! お前の事だよ!」
「私は一人が好き。一緒にいてなんて頼んだ事ない。」
「新設校だから、部員が一人でも科学部はなくならない。心配しないで早くスクールアイドル部に行って。」
「だから言ってるだろ! 私は向いてないって!」
「じゃあ、科学室にも来ないで。」
「え・・・。」
「興味もないのに、いつもいられると、むしろ迷惑。」
「向いてない・・・。」
「できるよ! ちぃちゃんは何だってできる!」
「できないよ・・・。」
「ちぃちゃんは自分ができないって思い込んでるだけ! だから、大丈夫!」
「かのんちゃん・・・。」
「はあ・・・。上手くいかないな・・・。」
「向いてない・・・。」
「え?」
「決めちゃってたよね、メイちゃん。」
「え? うん。」
「できるって思えば、できるかもしれないのに!」
「かのんちゃん。あのね・・。」
その後日、各部活の部長が集まって話し合いを行う、部長会が開かれました。
科学愛好部からは四季が来ました。スクールアイドル部からは・・・、
「スクールアイドル部部長・嵐千砂都です!」
「ちぃちゃん!」
その少し前・・・、
「千砂都さんが!?」
「部長を!?」
「迷惑かけるかもしれないんだけど、自分にもできるんじゃないかって、チャレンジしてみたいんだ!」
「素敵デス!」
「ついていきます! 先輩!」
しばらくして・・・、
「メイちゃん。」
「何だよ! スクールアイドルなら始めるつもりはないぞ!」
「どうして?」
「分かるだろ? この顔だし、この性格だぞ? どう考えても、向いてないだろ・・・。」
「やった事もないのに、向いてないは禁止だよ。」
「うるせー!」
「メイちゃんが迷っているのは、四季ちゃんがいるからでしょ? 一緒にいたいからでしょ?」
「そんな事・・・。大体、あいつは一人の方がいいって言ってるんだ・・・。私が邪魔だって・・・。」
「そんなの嘘。メイちゃんだって気付いてる。だって、2人はそっくりだもん!」
「はあ!? 私と四季が!? 冗談言うなよ! 全然違うだろ!」
「そうかな? 恥ずかしがり屋で寂しがり屋で・・・。そんな自分が嫌だから、ついついこれでいいんだって、私はこうしていたいんだって、自分に言い聞かせて・・・。」
「四季ちゃんも一緒だと思う。」
「はあ!?」
「屋上で二人を見た時、気付いたんだ。メイちゃんと一緒で、四季ちゃんも、メイちゃんが好き!」
「だから、きっと、四季ちゃんもスクールアイドルの事・・・。」
「スクールアイドル・・・。」
「そういう事か・・・。まさかお前もとはな・・・。」
「別に、好きじゃない・・・。ただ、メイが興味あるみたいだから、調べていただけ・・・。」
「顔、真っ赤だぞ?」
「こんな笑顔一つ上手に作れない子にスクールアイドルなんて無理・・・。」
「それ言ったら、私はどうなる?」
「それは平気。メイは可愛いから。」
「お前の方が可愛いだろ?」
「可愛くない!」
「可愛い。」
「い、言わないで・・・。」
「せっかく似た者同士が出会えたんだ。少しだけ素直になってみないか?」
「四季が近くにいてくれたら、頑張れそうな気がするんだ・・・。」
という事で、メイと四季がスクールアイドル部に入部しました。
「部員も増えたし、アレ、やってみない?」
『アレ?』
「私達のライブ前のおまじない!」
「ええ!? 恐れ多い! 恐れ多い!」
「大丈夫だよ! 」
「結ヶ丘女子スクールアイドル部Liella! これからも、もっともっと沢山の人に歌を届けよう!」
「メイちゃん!」
「ソ、ソングフォーミー!」
「ソングフォーユー。」
『ソングフォーオール!』
今回は、これで終了です。
【まとめ】
今回は、メイと四季がLiella!に加入する話。
スクールアイドルが大好きなのに向いてないと思い込んで入部への一歩が踏み出せず、かたや、そんなメイをスクールアイドル入部させたいと四季は行動するものの上手くいかず、途中すれ違う事もありましたが、最後は2人一緒に入部できて良かったと思います。
2期が始まる前は、メイと四季は、趣味や特技はだいぶ違っているものの、親しい関係にあると聞いており、そんな2人がどう親しくなったのか、かなり気になっていましたが、今話を見終えて、結構良い話だと思いました。趣味とかは違っても、互いによく話す事はなくとも、良き友人関係になれるんだな、としみじみ感じました。
2人とも、得意なものとかは異なるものの、根本的なところは、かなり似ているように思いますね。誰かと一緒にいるよりは一人でいる事が気楽なところとか、不器用で口下手なところとか、自分の事をさらけ出すのが苦手で、なかなか素直になれないところとか。
それゆえに、2人とも、強く意識はせずとも、互いが自分のようだと心のどこかで感じていて、絡みやすく、簡単に親しい関係になれたんじゃないかと思いますね。
ただ、親しい関係にあるといっても、不必要に近付き過ぎれば、うっとおしがられ、かといって、距離が遠くなると、相手の事が、まるで自分の事のようで放っておけないと手を差し伸べる。そんな近過ぎず遠過ぎずの距離感が、この2人の特色なんだろうな、と思いました。
これまでの「ラブライブ!」シリーズでは、高校入学前から友人関係にある同学年の子達は、いつも仲が良くて、一緒に遊んだり、おしゃべりする事が多いという印象が強く、メイと四季の関係は、そういったのからは離れていますが、でも、それも悪くないと思いますね。
あと、千砂都が部長になったというのは、結構意外な展開でした。順当にかのんが部長になるものだと思ってましたしね。
部長になろうとしたのは、メイと四季が言い合いになっていたのを陰から見た事からでした。スクールアイドルには向いていないとメイが言っていた事から、気が弱かった幼少時を思い出し、その時は何事も向いてないと思っていた自分をかのんが励ましていました。
それをきっかけに、向いていないと思っていたスクールアイドル部の部長もやってみる事に。あの時にかのんと友達になれた事は、千砂都に相当大きな影響を与えたな、と改めて感じました。
千砂都が部長になったのは意外に感じましたが、でも、向いてそうな気はしますね。
千砂都は、かのんと可可の2人体制の頃から、ずっとトレーニングの事を仕切っていますし、スクールアイドルになるまでは、かのんの隣に立てるようになりたいと、妥協を許さなかったところも見せていました。そう考えると、実は、かのんが部長になるよりも、良い感じに部をまとめられるのかもしれませんね。
それに、千砂都は器用そうですから、困った事があっても、上手く周りを頼って、簡単に解決できそうな気がします。意外な部長人選なだけに、これからのLiella!の成長物語が、ますます楽しみになってきました。
さて、次回は、鬼社長のターン。
え? 鬼社長って何だよって? だって、夏美って、株式会社オニナッツの代表取締役社長を名乗ってたでしょ? だから、名字「鬼塚」の1字を拝借して、「鬼社長」と呼んだんだが、どうかな?(イメージ激変するぞ(笑))
夏美は、ギャラ子と同じ匂いがしますので、次回は、ハイレベルなギャグを期待した方がいいですかね(笑)。ですが、意外とシリアス度の高い話になるのかも? どんな展開になるにせよ、次回も色んな要素を存分に楽しみたいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!スーパースター!!」2期第4話「科学室のふたり」の感想です。
~ オープニング前 ~
「可愛い・・・。可愛い!」
「スクールアイドル!?」
「なんか歌っているの見てたら、私、感動しちゃって・・・。」
「やってみたら? まだ部員募集しているみたいだし。」
「考えてみようかな・・・。」
「本当っすか!? すぐ入部届持ってくるっす!」
「え、いや・・・。そういう訳じゃ・・・。」
「う、うるさかったっすよね・・・。うっかり、また米女さんの前でスクールアイドルの話を・・・。」
「別に興味ねぇつってんだろ!」
「はぁ・・・。」
~ Aパート ~
それからしばらくして、スクールアイドル部の練習中に、部長を誰にするか話が出ました。
かのん以外の5人は、かのんを部長に推しています。ですが、かのんは、やる気がありません。
そんな中・・・、
「何話してんだ?」
「聞く?」
「ありがと。」
「じゃ、部長も決まったところで、昨日のステップから!」
「部長!? そうか、部長を決めて・・・。」
「誰になった!? やはり、澁谷さん!? まさかの平安名さん!? ダンスの中心である嵐さんとか!? いや、ここは可可さんかも! 葉月さんは生徒会がネックになりそう・・・。」
オープニング前に引き続き、今話2度目のよだれです。しかも、しゃべりが早口。
なんという事だ・・・。キャラの濃い1年生勢の中では一番まともなツッコミ系キャラだと思ってたのに、実は四季に劣らぬ、やべーヤツだったとは・・・。ご飯が進んでおいしいですので、今後もドンドンやって下さい。(お前も結構やべーヤツだな(笑))
「って、これは何だよ!?」
「聞こえづらかった?」
「そうじゃねぇよ! いつの間にこんなもん仕掛けてきたんだよ!」
メイさん、ツッコむの遅いっす。よだれたらしながらの早口しゃべり前に、ツッコむ余地は十分あったのにねえ。どうやら、ノリツッコミがお好きなようです。(笑)
「別に。たまたま実験で使う集音マイクが屋上に置いてあるだけ。聞きたくないの?」
たまたまじゃねーだろ。メイの可愛い反応を見たいがために、こっそり仕掛けたんでしょ? JKなのに集音マイクをこっそり仕掛けるとか、四季のやべーヤツっぷりは変わらずで安心しました。(笑)
「き、聞きたい訳ないだろ・・・。」
「じゃあ、どうして毎日見ているの?」
「それは・・・。ほら、ここじゃ特にする事ないし、単なる暇潰しだよ・・・。」
「そう。じゃあ・・・。」
「すっかり夢中。号泣。」
「何勝手に撮ってんだよ!」
「すごく可愛かった。」
「可愛いとかじゃない! ライブ見ている自分の顔は、世界で一番見られたくない顔って万国共通で決まってんだ!」
「そうなの?」
ライブ見ている時の顔は世界で一番見られたくない顔だと言われてもピンとこないが、可愛いものを見た時に、他人に見られたくないほどだらしない表情になるのは分かるよ。私もプリキュア見てる時は、しょっちゅうそうなるし。まあ、でも、キミのように、よだれはたらさないけどね。(笑)
「とにかく、これは、たまたまだ! たまたまやっていたから見てただけで・・・。」
「顔、真っ赤。」
「うるせーな!」
「このまま時間が経ったら、入るタイミングを失う。本当に、それでいいの?」
「別に・・・。入るつもりなんてねぇよ・・・。」
「それに、私がいなくなったら、ただでさえ薄暗いここが、もっと暗くなっちまうだろ・・・。」
その後日、授業が終わり、メイは四季に話そうと思っていましたが、もう四季は教室を出ていました。
「おい、四季。少しはクラスに馴染もうとしろよ。このままだと、中学の時と同じになるぞ。」
「何だよ? 怒ったのか? 春休みに言ってただろ。高校入ったら少し頑張ってみるって。」
「おい! 聞いてるのか!」
「ったく・・・。何だ?」
「ええ?」
「では、自己紹介をどうぞ。」
「若菜四季です。」
「四季ちゃんは、この前のライブを見て、興味を持ってくれたみたいなんだ!」
「ありがとうございます! 今日はスクールアイドルを体験してみて下さい!」
「1年生っす・・・! きな子と同じ1年生っす・・・!」
「どういう事だよ? 何で、お前がそこに・・・。」
「な! もう!」
「一旦こっち来い!」
「何でだよ!」
「ん? どうかした?」
「何?」
「誰かいるの?」
「さ、始めるよ!」
「はい。」
「一緒に並んでる・・・。うらやましい・・・。」
「誰? なんかデジャブね。」
「い、いや・・・。あの・・・。あの・・・。」
「メイ。1年生。」
「友達?」
「もしかして、スクールアイドルにご興味が?」
「ずっとそこで見てた。」
「おい!」
「つまり興味津々という事デスね!」
「ちょうど良かったです!」
「もし良かったら、ちょっとだけ体験してみない? スクールアイドル。」
「私が・・・、スクールアイドル・・・。」
「うん!」
「私が・・・。」
「四季はどうするんだよ? 本当に、スクールアイドル始めるのか?」
「私は、まだ決めてない・・・。」
「嘘つくな・・・。帰る・・・。」
「そんな・・・。せっかく・・・。」
「帰るって言ってんだよ!」
「メイちゃん・・・。」
~ Bパート ~
それからしばらくして・・・、
「ここ。」
「ここって?」
「あの2階の端の部屋。」
「何っすか? 何かあるんっすか?」
「ここからだとよく見えないけど・・・。」
「待つデス! あそこに貼ってあるのは・・・。」
「やっぱりそうデス! Liella!のポスター! その下は、3年前に限定で出た歴代スクールアイドル大全!」
「さらにその横には・・・。」
「棚の上にも何かあるわよ。」
「可可先輩?」
「伝説の・・・、デン・・・、デン・・・、デン・・・。」
「何泣いてるのよ・・・。」
「何言ってるデスか! この目で初めて見たのデスよ! あの伝説のDVDデスよ!」
「一体誰の部屋なのデスか!?」
「あ、見て。」
「メイちゃん?」
「隠れて。」
「なんか視線を感じたような・・・。」
「気のせいか・・・。」
「え?」
「メイ、視力そんなに良くないから。」
「そうなんっすか?」
「じゃあ、もしかして、いつも睨み付けているのも・・・。」
「目が悪いだけ。メガネつけろって前から言ってるんだけど。」
「それで、クラスでちょっと怖がられているんっすね・・・。」
「ちゃんと言えばいいのに・・・。」
「口下手だから。」
「四季ちゃんとメイちゃん、昔から友達なんだ?」
「友達?」
「違うの?」
「友達・・・。分からない・・・。」
「初めて会ったのは、中学の頃。元々私は、いつも一人。それで全然平気だった。」
「メイちゃん、行くよ!」
「あ、先行ってて!」
「最初は、普通に声をかけてきただけ。」
「ねえ。一緒に行かない?」
「それで終わりのはずだった。でも・・・。」
「ったく、うるせーな! 嫌だって言ってるんだ!」
「あ・・・。」
「邪魔?」
「邪魔なのは、私の方だろ?」
「誰かと仲良くしろとか、誰かと仲良くしたくないとか、何でグループって、ああ面倒な事になるんだろうな・・・。」
「案外、私もお前みたいに一人の方が好きなのかもな・・・。」
「冗談だと思った。けど、メイとは、それから毎日一緒にいるようになって。」
「私が科学部を作ろうとしてるって知ったら、科学に興味もないのに入ってきて。」
「本当はスクールアイドル好きなのに?」
「メイがこの学校を選んだのは、スクールアイドルをやってみたいって思っていたから。Liella!がいたから。」
「なのに、いつまで経っても始めない。」
「四季ちゃんは? スクールアイドル部に体験入部してくれたのは、メイちゃんだけのため?」
「ごめんなさい・・・。」
「気にしないで。」
「だとしたら、メイちゃん、きっと四季ちゃんを一人にしたくないんだと思う。」
「なぜ?」
「だって科学部は、四季ちゃんとメイちゃんしか・・・。」
「訳分かんない。私は、メイに何もしてあげてないのに・・・。」
それから少しして・・・、
「随分遅いな。どこ寄り道してたんだ?」
「何?」
「どうするつもりなのか聞いておこうと思ってな。」
「素直になった方がいい。スクールアイドル部の人、みんないい人。」
「私の事じゃねーよ! お前の事だよ!」
「私は一人が好き。一緒にいてなんて頼んだ事ない。」
「新設校だから、部員が一人でも科学部はなくならない。心配しないで早くスクールアイドル部に行って。」
「だから言ってるだろ! 私は向いてないって!」
「じゃあ、科学室にも来ないで。」
「え・・・。」
「興味もないのに、いつもいられると、むしろ迷惑。」
「向いてない・・・。」
「できるよ! ちぃちゃんは何だってできる!」
「できないよ・・・。」
「ちぃちゃんは自分ができないって思い込んでるだけ! だから、大丈夫!」
「かのんちゃん・・・。」
「はあ・・・。上手くいかないな・・・。」
「向いてない・・・。」
「え?」
「決めちゃってたよね、メイちゃん。」
「え? うん。」
「できるって思えば、できるかもしれないのに!」
「かのんちゃん。あのね・・。」
その後日、各部活の部長が集まって話し合いを行う、部長会が開かれました。
科学愛好部からは四季が来ました。スクールアイドル部からは・・・、
「スクールアイドル部部長・嵐千砂都です!」
「ちぃちゃん!」
その少し前・・・、
「千砂都さんが!?」
「部長を!?」
「迷惑かけるかもしれないんだけど、自分にもできるんじゃないかって、チャレンジしてみたいんだ!」
「素敵デス!」
「ついていきます! 先輩!」
しばらくして・・・、
「メイちゃん。」
「何だよ! スクールアイドルなら始めるつもりはないぞ!」
「どうして?」
「分かるだろ? この顔だし、この性格だぞ? どう考えても、向いてないだろ・・・。」
「やった事もないのに、向いてないは禁止だよ。」
「うるせー!」
「メイちゃんが迷っているのは、四季ちゃんがいるからでしょ? 一緒にいたいからでしょ?」
「そんな事・・・。大体、あいつは一人の方がいいって言ってるんだ・・・。私が邪魔だって・・・。」
「そんなの嘘。メイちゃんだって気付いてる。だって、2人はそっくりだもん!」
「はあ!? 私と四季が!? 冗談言うなよ! 全然違うだろ!」
「そうかな? 恥ずかしがり屋で寂しがり屋で・・・。そんな自分が嫌だから、ついついこれでいいんだって、私はこうしていたいんだって、自分に言い聞かせて・・・。」
「四季ちゃんも一緒だと思う。」
「はあ!?」
「屋上で二人を見た時、気付いたんだ。メイちゃんと一緒で、四季ちゃんも、メイちゃんが好き!」
「だから、きっと、四季ちゃんもスクールアイドルの事・・・。」
「スクールアイドル・・・。」
「そういう事か・・・。まさかお前もとはな・・・。」
「別に、好きじゃない・・・。ただ、メイが興味あるみたいだから、調べていただけ・・・。」
「顔、真っ赤だぞ?」
「こんな笑顔一つ上手に作れない子にスクールアイドルなんて無理・・・。」
「それ言ったら、私はどうなる?」
「それは平気。メイは可愛いから。」
「お前の方が可愛いだろ?」
「可愛くない!」
「可愛い。」
「い、言わないで・・・。」
「せっかく似た者同士が出会えたんだ。少しだけ素直になってみないか?」
「四季が近くにいてくれたら、頑張れそうな気がするんだ・・・。」
という事で、メイと四季がスクールアイドル部に入部しました。
「部員も増えたし、アレ、やってみない?」
『アレ?』
「私達のライブ前のおまじない!」
「ええ!? 恐れ多い! 恐れ多い!」
「大丈夫だよ! 」
「結ヶ丘女子スクールアイドル部Liella! これからも、もっともっと沢山の人に歌を届けよう!」
「メイちゃん!」
「ソ、ソングフォーミー!」
「ソングフォーユー。」
『ソングフォーオール!』
今回は、これで終了です。
【まとめ】
今回は、メイと四季がLiella!に加入する話。
スクールアイドルが大好きなのに向いてないと思い込んで入部への一歩が踏み出せず、かたや、そんなメイをスクールアイドル入部させたいと四季は行動するものの上手くいかず、途中すれ違う事もありましたが、最後は2人一緒に入部できて良かったと思います。
2期が始まる前は、メイと四季は、趣味や特技はだいぶ違っているものの、親しい関係にあると聞いており、そんな2人がどう親しくなったのか、かなり気になっていましたが、今話を見終えて、結構良い話だと思いました。趣味とかは違っても、互いによく話す事はなくとも、良き友人関係になれるんだな、としみじみ感じました。
2人とも、得意なものとかは異なるものの、根本的なところは、かなり似ているように思いますね。誰かと一緒にいるよりは一人でいる事が気楽なところとか、不器用で口下手なところとか、自分の事をさらけ出すのが苦手で、なかなか素直になれないところとか。
それゆえに、2人とも、強く意識はせずとも、互いが自分のようだと心のどこかで感じていて、絡みやすく、簡単に親しい関係になれたんじゃないかと思いますね。
ただ、親しい関係にあるといっても、不必要に近付き過ぎれば、うっとおしがられ、かといって、距離が遠くなると、相手の事が、まるで自分の事のようで放っておけないと手を差し伸べる。そんな近過ぎず遠過ぎずの距離感が、この2人の特色なんだろうな、と思いました。
これまでの「ラブライブ!」シリーズでは、高校入学前から友人関係にある同学年の子達は、いつも仲が良くて、一緒に遊んだり、おしゃべりする事が多いという印象が強く、メイと四季の関係は、そういったのからは離れていますが、でも、それも悪くないと思いますね。
あと、千砂都が部長になったというのは、結構意外な展開でした。順当にかのんが部長になるものだと思ってましたしね。
部長になろうとしたのは、メイと四季が言い合いになっていたのを陰から見た事からでした。スクールアイドルには向いていないとメイが言っていた事から、気が弱かった幼少時を思い出し、その時は何事も向いてないと思っていた自分をかのんが励ましていました。
それをきっかけに、向いていないと思っていたスクールアイドル部の部長もやってみる事に。あの時にかのんと友達になれた事は、千砂都に相当大きな影響を与えたな、と改めて感じました。
千砂都が部長になったのは意外に感じましたが、でも、向いてそうな気はしますね。
千砂都は、かのんと可可の2人体制の頃から、ずっとトレーニングの事を仕切っていますし、スクールアイドルになるまでは、かのんの隣に立てるようになりたいと、妥協を許さなかったところも見せていました。そう考えると、実は、かのんが部長になるよりも、良い感じに部をまとめられるのかもしれませんね。
それに、千砂都は器用そうですから、困った事があっても、上手く周りを頼って、簡単に解決できそうな気がします。意外な部長人選なだけに、これからのLiella!の成長物語が、ますます楽しみになってきました。
さて、次回は、鬼社長のターン。
え? 鬼社長って何だよって? だって、夏美って、株式会社オニナッツの代表取締役社長を名乗ってたでしょ? だから、名字「鬼塚」の1字を拝借して、「鬼社長」と呼んだんだが、どうかな?(イメージ激変するぞ(笑))
夏美は、ギャラ子と同じ匂いがしますので、次回は、ハイレベルなギャグを期待した方がいいですかね(笑)。ですが、意外とシリアス度の高い話になるのかも? どんな展開になるにせよ、次回も色んな要素を存分に楽しみたいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。