今話の名セリフ:「私・・・、バカだ・・・。バカ曜だ・・・。」(渡辺曜)
「ラブライブ!サンシャイン!!」第11話「友情ヨーソロー」の感想です。
ラブライブ予備予選が近付いているある日、千歌達は、ピアノのコンクールに出場する事を決めた梨子を沼津駅にて見送りました。
しばらくして、学校に来た千歌達は、Saint Snowのライブ動画を見ていました。これは、北海道のラブライブ予備予選の動画で、トップで通過した模様。
その後、千歌達は、特訓を兼ねてのプール掃除。しかし、足元は滑りやすいです。
「これで特訓になるの?」
「ダイヤがプール掃除の手配を忘れていただけね。」
「忘れていたのは鞠莉さんでしょ!」
「言ったよ? 夏休みに入ったらプール掃除、何とかしろって。」
「だから何とかしてるじゃないですか!」
「へー。何とかねえ。」
「生徒会長と理事長があんなんで大丈夫?」
「私もそう思う・・・。」
まったくねえ。ヨハ子にそんな心配されるようじゃ、ちょっとヤバいかもしれんな。(笑)
「まあでも、みんなで約束したもんね。生徒会長の仕事は手伝うって。」
「そうだよ。ちゃんと磨かなきゃ。ヨーソロー!」
「デッキブラシといえば甲板磨き! となれば、これです!」
「あなた、その格好は何ですの? 遊んでいる場合じゃないですわよ!」
まあ、この子的には本気なんでしょうね。つーか、用意がいいなあ。部室の曜のロッカーには、制服が何着もしまってあったりして。(笑)
しばらくして、プール掃除が終わり、そのままダンスレッスン。
しかし、梨子がいないため、今のダンスの型は見栄えが良くありません。梨子の位置に誰かが代わりに入る案が出ますが、適任はいるのか?
すぐに、あるメンバーに注目が集まりました。それは・・・、
「ん? え? ん?」
「うん!」
「え・・・。え!? 私!?」
という事で、練習場所を屋上に移して、千歌と曜の2人でダンス練習。ですが、息が合わず、ぶつかってばかりです。
「私が悪いの。同じところで遅れちゃって・・・。」
「あー、違うよ・・・。私が歩幅、曜ちゃんに合わせられなくて・・・。」
「まあ、体で覚えるしかないよ。もう少し頑張ってみよう!」
だが、その後もなかなか息が合わず、夕方になっても2人は練習。
「千歌ちゃん。もう一度、梨子ちゃんと練習してた通りにやってみて。」
「え、でも・・・。」
「いいから! いくよ!」
「曜ちゃん!」
「これなら大丈夫でしょ?」
「う、うん・・・。さすが曜ちゃん、すごいね!」
直後、千歌の携帯に着信が。相手は梨子。梨子は、東京のスタジオに着いていました。
千歌は、せっかくなので、他のメンバーに代わる事に。
「花丸ちゃん!」
「え、えっと・・・。もすもす?」
何だよ、もすもすって。田舎か! まあ、実際、都会ではないけど。(笑)
「もしもし、花丸ちゃん?」
「み、未来ずらー!」
「何、驚いてるのよ。さすがにスマホぐらい知って・・・。」
「あれ、善子ちゃん?」
「え・・・。」
「フフフ・・・。このヨハネは堕天で忙しいの・・・。」
堕天で忙しいって、いつもの事じゃねーか!(笑)
「別のリトルデーモンに代わります!」
「もしもし?」
「どうしてそんなに緊張してるの? 梨子ちゃんだよ?」
「電話だと緊張するずら・・・。東京からだし・・・。」
「東京関係ある?」
関係ないよな、どう考えても(笑)。つーか、電話で話すのってそんなに緊張するものなんでしょうか? 直に話す方がよっぽど緊張すると思うんですが。
千歌は曜に代わりますが、携帯の電池が切れそうなため、話せませんでした。梨子は、皆によろしくと言って、電話を切ります。
「良かった、喜んでるみたいで。」
「じゃあ、曜ちゃん。私達ももうちょっとだけ、頑張ろっか!」
「うん。そうだね!」
同じ頃、3年生の3人は生徒会室にいました。ダイヤが抱え込んでいた生徒会長としての仕事を手伝っていました。
そんな中、前に千歌が持ってきたスクールアイドル部の申請書を目にします。
「あら? 最初は千歌っちと曜の2人だったのね。」
「意外?」
「てっきりスタートは、千歌っちと梨子だとばかり思ってました。」
「まあ、確かにそう見えなくもないですわね。今の状況からすると。」
「そうですね。」
少しして、曜は家に向かっていました。
「これで良かったんだよね・・・。」
「おー! これは果南にも劣らぬ・・・、」
「ま、鞠莉ちゃん!?」
セクハラ理事長の魔の手がとうとう下級生にまで及んだよ・・・。次は誰が犠牲になるんだろうか。ほぼ同サイズの千歌かな。それとも、意外とでかい花丸? 今後の鞠莉のわしわしに、ますます目が離せなくなってきました。(笑)
「千歌ちゃんと?」
「はい。上手くいってなかったでしょう?」
「ああ、それなら大丈夫! あの後2人で練習して上手くいったから!」
「いいえ。ダンスではなく、千歌っちを梨子に取られて・・・、ちょっぴり嫉妬ファイヤー、・・・が、燃え上がってたんじゃないの?」
「嫉妬!? ま、まさか、そんな事・・・。」
「ぶっちゃけトーク! する場ですよ? ここは。」
「鞠莉ちゃん・・・。」
「話して? 千歌っちにも梨子にも話せないでしょ? ほら?」
「私ね、昔から千歌ちゃんと一緒に何かやりたいなーって、ずっと思ってたんだけど・・・、そのうち、中学生になって・・・、」
「そっか。曜ちゃん、水泳部にしたんだ。」
「千歌ちゃんは?」
「私は・・・。」
「だから、千歌ちゃんが一緒にスクールアイドルやりたいって言ってくれた時は、すごく嬉しくて・・・。これでやっと、一緒にできるって思って・・・。」
「でも・・・、すぐに梨子ちゃんが入って、千歌ちゃんと2人で歌作って・・・。」
「気付いたら、みんなも一緒になってて・・・。」
「それで思ったの・・・。千歌ちゃん、もしかして私と2人は嫌だったのかなって・・・。」
「ホワイ? なぜ?」
「私、全然そんな事ないんだけど、なんか要領良いって思われてる事が多くて・・・。だから、そういう子と一緒にって、やりにくいのかなって・・・。」
「えい!」
「何、1人で勝手に決めつけてるんですか?」
「だって・・・。」
「曜は千歌っちの事が大好きなのでしょ? なら、本音でぶつかった方がいいよ!」
「大好きな友達に本音を言わずに、2年間も無駄にしてしまった私が言うんだから、間違いありません!」
その翌日・・・、
「本音をぶつける・・・、か・・・。」
そして、部室に来ると、千歌はシュシュを見せました。
「可愛い! どうしたの、これ?」
「みんなにお礼だって送ってくれたの! 梨子ちゃんが!」
「いいでしょ! 梨子ちゃんもこれ着けて演奏するって!」
「曜ちゃんのもあるよ! はい!」
「あ、ありがとう・・・。」
その後、練習に向かう千歌達。その時・・・、
「千歌ちゃん!」
「ん?」
「頑張ろうね・・・。」
「うん!」
その夜・・・、
「結局話せなかった・・・。本音っていっても・・・、私、なんて言えばいいんだろう・・・。」
「千歌ちゃん。私と梨子ちゃん、どっちが大切なの? はっきりして!」
「・・・って、いやいや、違うよね・・・。」
「千歌ちゃん・・・。私の事、あんまり・・・、好きじゃないよね?」
「これもちがーう! なら・・・、」
「私、渡辺曜は千歌ちゃんの事が、全速前進・・・、ヨーソロー!」
「ほわあああ・・・。なんか訳分かんなくなってきた・・・。」
まったくだよ。最後のやつなんかギャグでしょ。あ、もし本音を聞くのなら、最初の壁ドンストレートでお願いします。(笑)
しかも、「千歌ちゃんの事が全速前進ヨーソロー」って何すか。突撃して押し倒したいくらい好きだと解釈してOK?(笑)
直後、曜の携帯に着信が。相手は梨子でした。
「曜ちゃんが、私のポジションで歌う事になったって聞いたから・・・。ごめんね、私のわがままで・・・。」
「ううん。全然・・・。」
「私の事は気にしないで・・・。2人でやりやすい形にしてね・・・。」
「でも・・・、もう・・・。」
「無理に合わせちゃダメよ。曜ちゃんには曜ちゃんらしい動きがあるんだし。」
「そうかな?」
「千歌ちゃんも絶対そう思ってる・・・。」
「そんな事・・・、ないよ・・・。」
「え?」
「千歌ちゃんの傍には、梨子ちゃんが一番合ってると思う・・・。だって・・・、千歌ちゃん、梨子ちゃんといると嬉しそうだし・・・。梨子ちゃんのために頑張ってるって言ってるし・・・。」
「そんな事思ってたんだ・・・。」
「千歌ちゃん、前話してたんだよ。」
「え?」
それから少しして、梨子との通話は終わり・・・、
「千歌ちゃんが・・・。」
「曜ちゃん!」
「曜ちゃーん!」
「千歌ちゃん! どうして!?」
「練習しようと思って!」
「練習?」
「うん!」
「考えたんだけど、やっぱり曜ちゃん、自分のステップでダンスした方がいい! 合わせるんじゃなくて、1から作り直した方がいい! 曜ちゃんと私の2人で!」
「曜ちゃん!?」
「あのね。千歌ちゃん前話してたんだよ? 曜ちゃんの誘い、いつも断ってばかりで、ずっとそれが気になっているって・・・。」
「だから、スクールアイドルは絶対一緒にやるんだって。絶対曜ちゃんとやり遂げるって・・・。」
「曜ちゃん?」
「汗びっしょり・・・。どうしたの?」
「バス終わってたし、美渡姉ぇ達も忙しいって言うし・・・。」
「曜ちゃん、なんかずっと気にしてたっぽかったから、いても立っても居られなくなって・・・。」
「私・・・、バカだ・・・。バカ曜だ・・・。」
「バカ曜?」
そして、後日、ラブライブの予備予選が始まろうとしていました。ピアノのコンクールが行われる日でもあります。
「そろそろね。」
「さあ、いこう! ラブライブに向けて! 私達の第一歩に向けて!」
「今、全力で輝こう!」
「Aqours・・・、」
『サンシャイン!』
「私ね、分かった気がするの。あの時、どうして千歌ちゃんがスクールアイドルを始めようと思ったのか・・・。」
「スクールアイドルじゃなきゃダメだったのか・・・。」
「うん。千歌ちゃんにとって、輝くという事は、自分1人じゃなくて、誰かと手を取り合い、みんなで一緒に輝く事なんだよね・・・。」
「私や曜ちゃんや普通のみんなが集まって、1人じゃとても作れない大きな輝きを作る・・・。その輝きが、学校や、聞いている人達に広がっていく・・・。繋がっていく・・・。」
「それが、千歌ちゃんがやりたかった事。スクールアイドルの中に見つけた・・・、輝きなんだ!」
そして、ライブスタート。曲は「想いよひとつになれ」。
以上、「ラブライブ!サンシャイン!!」第11話でした。
千歌と曜の熱い友情に感動しました。やっぱ、ブルースプリングって素晴らしいですな!(素直に「青春」って言えよ(笑))
千歌は曜と一緒にスクールアイドルをやり遂げたいと思っていて、曜は千歌と一緒に夢中で何かやりたいと思っていた。
良いですね、この関係性。まさか、Aqoursの始まりに、こんな重みがあったとは・・・・。
この学校にスクールアイドルは必要ないとダイヤに言われた時に引き下がらなかったのも納得です。たまたまμ'sの動画を見て軽い気持ちでマネしようと思ったとか言われた事もありましたけど、親友と一緒に何かを成し遂げたい信念みたいなものがあったんでしょうね。
2人の名前だけが書かれたスクールアイドル部の申請書は、今となっては用のない紙切れですけど、2人の友情の濃さを示す大切な宝物のように感じました。
そして、夜遅い時間なのに、自転車で曜の家まで飛ばして、自分達の型でダンスしようと声をかけるとか、千歌って、本当にいい子過ぎるわ・・・。梨子が千歌を「変な子」と褒め称えているのもよく分かります。
バスが終わってるくらいの夜遅い時間で、自転車を使うほどの距離となると、普通は、外出なんかせず、電話やメールとかで、明日から自分の型で練習しようと話すのが普通でしょう。だけど、それをせず、わざわざ曜の家まで行って、一緒に練習しようと声掛けしたのは、曜に対する想いは相当大きかったという事なんでしょうね。一度気になったらじっとしてられないという性分もあるとは思いますが、すごい事だと感じました。
そりゃあ、相手の事を勘ぐったりとか、本音がどうとか考えたりするのは、バカらしくも感じますよね。向こうがいつもの人懐っこさで純粋さ100%の本音で接してくるんですから。この行動力も千歌の魅力なんだろうな、と感心しました。
また、好きなら本音でぶつかった方がいいと、鞠莉が曜にアドバイスしていたのも良かったと思いますね。
いくら付き合いが長いと言っても、気持ちがすれ違う事もある訳であり、肝心要な部分は本音でしっかり話し合う必要だってあります。実際、鞠莉と果南は、そうしなかった事で、約2年間、不本意な形で離れ離れになってしまいましたね。
だからこそ、あのアドバイスは、結構良かったと感じています。鞠莉は、あの約2年間を無駄だったと言っていましたが、でも、あの2年間がなければ、あのアドバイスはできなかったでしょう。それに、あの感動的なハグもなかった訳であり、あの2年間は決して無駄ではなかったと、私は思いますね。
さて、次回は、再び東京へ。そして、μ'sの母校・音ノ木坂学院高校にも行く事に。
次回も既に視聴していますが、ギャグはそれなりにある一方、話はしっかりまとまっていると感じています。次回の感想も、書き上げるまで日数はかなりかかりそうで、もしかしたら、来月投稿になるかもしれません。ご了承下さい。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!サンシャイン!!」第11話「友情ヨーソロー」の感想です。
ラブライブ予備予選が近付いているある日、千歌達は、ピアノのコンクールに出場する事を決めた梨子を沼津駅にて見送りました。
しばらくして、学校に来た千歌達は、Saint Snowのライブ動画を見ていました。これは、北海道のラブライブ予備予選の動画で、トップで通過した模様。
その後、千歌達は、特訓を兼ねてのプール掃除。しかし、足元は滑りやすいです。
「これで特訓になるの?」
「ダイヤがプール掃除の手配を忘れていただけね。」
「忘れていたのは鞠莉さんでしょ!」
「言ったよ? 夏休みに入ったらプール掃除、何とかしろって。」
「だから何とかしてるじゃないですか!」
「へー。何とかねえ。」
「生徒会長と理事長があんなんで大丈夫?」
「私もそう思う・・・。」
まったくねえ。ヨハ子にそんな心配されるようじゃ、ちょっとヤバいかもしれんな。(笑)
「まあでも、みんなで約束したもんね。生徒会長の仕事は手伝うって。」
「そうだよ。ちゃんと磨かなきゃ。ヨーソロー!」
「デッキブラシといえば甲板磨き! となれば、これです!」
「あなた、その格好は何ですの? 遊んでいる場合じゃないですわよ!」
まあ、この子的には本気なんでしょうね。つーか、用意がいいなあ。部室の曜のロッカーには、制服が何着もしまってあったりして。(笑)
しばらくして、プール掃除が終わり、そのままダンスレッスン。
しかし、梨子がいないため、今のダンスの型は見栄えが良くありません。梨子の位置に誰かが代わりに入る案が出ますが、適任はいるのか?
すぐに、あるメンバーに注目が集まりました。それは・・・、
「ん? え? ん?」
「うん!」
「え・・・。え!? 私!?」
という事で、練習場所を屋上に移して、千歌と曜の2人でダンス練習。ですが、息が合わず、ぶつかってばかりです。
「私が悪いの。同じところで遅れちゃって・・・。」
「あー、違うよ・・・。私が歩幅、曜ちゃんに合わせられなくて・・・。」
「まあ、体で覚えるしかないよ。もう少し頑張ってみよう!」
だが、その後もなかなか息が合わず、夕方になっても2人は練習。
「千歌ちゃん。もう一度、梨子ちゃんと練習してた通りにやってみて。」
「え、でも・・・。」
「いいから! いくよ!」
「曜ちゃん!」
「これなら大丈夫でしょ?」
「う、うん・・・。さすが曜ちゃん、すごいね!」
直後、千歌の携帯に着信が。相手は梨子。梨子は、東京のスタジオに着いていました。
千歌は、せっかくなので、他のメンバーに代わる事に。
「花丸ちゃん!」
「え、えっと・・・。もすもす?」
何だよ、もすもすって。田舎か! まあ、実際、都会ではないけど。(笑)
「もしもし、花丸ちゃん?」
「み、未来ずらー!」
「何、驚いてるのよ。さすがにスマホぐらい知って・・・。」
「あれ、善子ちゃん?」
「え・・・。」
「フフフ・・・。このヨハネは堕天で忙しいの・・・。」
堕天で忙しいって、いつもの事じゃねーか!(笑)
「別のリトルデーモンに代わります!」
「もしもし?」
「どうしてそんなに緊張してるの? 梨子ちゃんだよ?」
「電話だと緊張するずら・・・。東京からだし・・・。」
「東京関係ある?」
関係ないよな、どう考えても(笑)。つーか、電話で話すのってそんなに緊張するものなんでしょうか? 直に話す方がよっぽど緊張すると思うんですが。
千歌は曜に代わりますが、携帯の電池が切れそうなため、話せませんでした。梨子は、皆によろしくと言って、電話を切ります。
「良かった、喜んでるみたいで。」
「じゃあ、曜ちゃん。私達ももうちょっとだけ、頑張ろっか!」
「うん。そうだね!」
同じ頃、3年生の3人は生徒会室にいました。ダイヤが抱え込んでいた生徒会長としての仕事を手伝っていました。
そんな中、前に千歌が持ってきたスクールアイドル部の申請書を目にします。
「あら? 最初は千歌っちと曜の2人だったのね。」
「意外?」
「てっきりスタートは、千歌っちと梨子だとばかり思ってました。」
「まあ、確かにそう見えなくもないですわね。今の状況からすると。」
「そうですね。」
少しして、曜は家に向かっていました。
「これで良かったんだよね・・・。」
「おー! これは果南にも劣らぬ・・・、」
「ま、鞠莉ちゃん!?」
セクハラ理事長の魔の手がとうとう下級生にまで及んだよ・・・。次は誰が犠牲になるんだろうか。ほぼ同サイズの千歌かな。それとも、意外とでかい花丸? 今後の鞠莉のわしわしに、ますます目が離せなくなってきました。(笑)
「千歌ちゃんと?」
「はい。上手くいってなかったでしょう?」
「ああ、それなら大丈夫! あの後2人で練習して上手くいったから!」
「いいえ。ダンスではなく、千歌っちを梨子に取られて・・・、ちょっぴり嫉妬ファイヤー、・・・が、燃え上がってたんじゃないの?」
「嫉妬!? ま、まさか、そんな事・・・。」
「ぶっちゃけトーク! する場ですよ? ここは。」
「鞠莉ちゃん・・・。」
「話して? 千歌っちにも梨子にも話せないでしょ? ほら?」
「私ね、昔から千歌ちゃんと一緒に何かやりたいなーって、ずっと思ってたんだけど・・・、そのうち、中学生になって・・・、」
「そっか。曜ちゃん、水泳部にしたんだ。」
「千歌ちゃんは?」
「私は・・・。」
「だから、千歌ちゃんが一緒にスクールアイドルやりたいって言ってくれた時は、すごく嬉しくて・・・。これでやっと、一緒にできるって思って・・・。」
「でも・・・、すぐに梨子ちゃんが入って、千歌ちゃんと2人で歌作って・・・。」
「気付いたら、みんなも一緒になってて・・・。」
「それで思ったの・・・。千歌ちゃん、もしかして私と2人は嫌だったのかなって・・・。」
「ホワイ? なぜ?」
「私、全然そんな事ないんだけど、なんか要領良いって思われてる事が多くて・・・。だから、そういう子と一緒にって、やりにくいのかなって・・・。」
「えい!」
「何、1人で勝手に決めつけてるんですか?」
「だって・・・。」
「曜は千歌っちの事が大好きなのでしょ? なら、本音でぶつかった方がいいよ!」
「大好きな友達に本音を言わずに、2年間も無駄にしてしまった私が言うんだから、間違いありません!」
その翌日・・・、
「本音をぶつける・・・、か・・・。」
そして、部室に来ると、千歌はシュシュを見せました。
「可愛い! どうしたの、これ?」
「みんなにお礼だって送ってくれたの! 梨子ちゃんが!」
「いいでしょ! 梨子ちゃんもこれ着けて演奏するって!」
「曜ちゃんのもあるよ! はい!」
「あ、ありがとう・・・。」
その後、練習に向かう千歌達。その時・・・、
「千歌ちゃん!」
「ん?」
「頑張ろうね・・・。」
「うん!」
その夜・・・、
「結局話せなかった・・・。本音っていっても・・・、私、なんて言えばいいんだろう・・・。」
「千歌ちゃん。私と梨子ちゃん、どっちが大切なの? はっきりして!」
「・・・って、いやいや、違うよね・・・。」
「千歌ちゃん・・・。私の事、あんまり・・・、好きじゃないよね?」
「これもちがーう! なら・・・、」
「私、渡辺曜は千歌ちゃんの事が、全速前進・・・、ヨーソロー!」
「ほわあああ・・・。なんか訳分かんなくなってきた・・・。」
まったくだよ。最後のやつなんかギャグでしょ。あ、もし本音を聞くのなら、最初の壁ドンストレートでお願いします。(笑)
しかも、「千歌ちゃんの事が全速前進ヨーソロー」って何すか。突撃して押し倒したいくらい好きだと解釈してOK?(笑)
直後、曜の携帯に着信が。相手は梨子でした。
「曜ちゃんが、私のポジションで歌う事になったって聞いたから・・・。ごめんね、私のわがままで・・・。」
「ううん。全然・・・。」
「私の事は気にしないで・・・。2人でやりやすい形にしてね・・・。」
「でも・・・、もう・・・。」
「無理に合わせちゃダメよ。曜ちゃんには曜ちゃんらしい動きがあるんだし。」
「そうかな?」
「千歌ちゃんも絶対そう思ってる・・・。」
「そんな事・・・、ないよ・・・。」
「え?」
「千歌ちゃんの傍には、梨子ちゃんが一番合ってると思う・・・。だって・・・、千歌ちゃん、梨子ちゃんといると嬉しそうだし・・・。梨子ちゃんのために頑張ってるって言ってるし・・・。」
「そんな事思ってたんだ・・・。」
「千歌ちゃん、前話してたんだよ。」
「え?」
それから少しして、梨子との通話は終わり・・・、
「千歌ちゃんが・・・。」
「曜ちゃん!」
「曜ちゃーん!」
「千歌ちゃん! どうして!?」
「練習しようと思って!」
「練習?」
「うん!」
「考えたんだけど、やっぱり曜ちゃん、自分のステップでダンスした方がいい! 合わせるんじゃなくて、1から作り直した方がいい! 曜ちゃんと私の2人で!」
「曜ちゃん!?」
「あのね。千歌ちゃん前話してたんだよ? 曜ちゃんの誘い、いつも断ってばかりで、ずっとそれが気になっているって・・・。」
「だから、スクールアイドルは絶対一緒にやるんだって。絶対曜ちゃんとやり遂げるって・・・。」
「曜ちゃん?」
「汗びっしょり・・・。どうしたの?」
「バス終わってたし、美渡姉ぇ達も忙しいって言うし・・・。」
「曜ちゃん、なんかずっと気にしてたっぽかったから、いても立っても居られなくなって・・・。」
「私・・・、バカだ・・・。バカ曜だ・・・。」
「バカ曜?」
そして、後日、ラブライブの予備予選が始まろうとしていました。ピアノのコンクールが行われる日でもあります。
「そろそろね。」
「さあ、いこう! ラブライブに向けて! 私達の第一歩に向けて!」
「今、全力で輝こう!」
「Aqours・・・、」
『サンシャイン!』
「私ね、分かった気がするの。あの時、どうして千歌ちゃんがスクールアイドルを始めようと思ったのか・・・。」
「スクールアイドルじゃなきゃダメだったのか・・・。」
「うん。千歌ちゃんにとって、輝くという事は、自分1人じゃなくて、誰かと手を取り合い、みんなで一緒に輝く事なんだよね・・・。」
「私や曜ちゃんや普通のみんなが集まって、1人じゃとても作れない大きな輝きを作る・・・。その輝きが、学校や、聞いている人達に広がっていく・・・。繋がっていく・・・。」
「それが、千歌ちゃんがやりたかった事。スクールアイドルの中に見つけた・・・、輝きなんだ!」
そして、ライブスタート。曲は「想いよひとつになれ」。
以上、「ラブライブ!サンシャイン!!」第11話でした。
千歌と曜の熱い友情に感動しました。やっぱ、ブルースプリングって素晴らしいですな!(素直に「青春」って言えよ(笑))
千歌は曜と一緒にスクールアイドルをやり遂げたいと思っていて、曜は千歌と一緒に夢中で何かやりたいと思っていた。
良いですね、この関係性。まさか、Aqoursの始まりに、こんな重みがあったとは・・・・。
この学校にスクールアイドルは必要ないとダイヤに言われた時に引き下がらなかったのも納得です。たまたまμ'sの動画を見て軽い気持ちでマネしようと思ったとか言われた事もありましたけど、親友と一緒に何かを成し遂げたい信念みたいなものがあったんでしょうね。
2人の名前だけが書かれたスクールアイドル部の申請書は、今となっては用のない紙切れですけど、2人の友情の濃さを示す大切な宝物のように感じました。
そして、夜遅い時間なのに、自転車で曜の家まで飛ばして、自分達の型でダンスしようと声をかけるとか、千歌って、本当にいい子過ぎるわ・・・。梨子が千歌を「変な子」と褒め称えているのもよく分かります。
バスが終わってるくらいの夜遅い時間で、自転車を使うほどの距離となると、普通は、外出なんかせず、電話やメールとかで、明日から自分の型で練習しようと話すのが普通でしょう。だけど、それをせず、わざわざ曜の家まで行って、一緒に練習しようと声掛けしたのは、曜に対する想いは相当大きかったという事なんでしょうね。一度気になったらじっとしてられないという性分もあるとは思いますが、すごい事だと感じました。
そりゃあ、相手の事を勘ぐったりとか、本音がどうとか考えたりするのは、バカらしくも感じますよね。向こうがいつもの人懐っこさで純粋さ100%の本音で接してくるんですから。この行動力も千歌の魅力なんだろうな、と感心しました。
また、好きなら本音でぶつかった方がいいと、鞠莉が曜にアドバイスしていたのも良かったと思いますね。
いくら付き合いが長いと言っても、気持ちがすれ違う事もある訳であり、肝心要な部分は本音でしっかり話し合う必要だってあります。実際、鞠莉と果南は、そうしなかった事で、約2年間、不本意な形で離れ離れになってしまいましたね。
だからこそ、あのアドバイスは、結構良かったと感じています。鞠莉は、あの約2年間を無駄だったと言っていましたが、でも、あの2年間がなければ、あのアドバイスはできなかったでしょう。それに、あの感動的なハグもなかった訳であり、あの2年間は決して無駄ではなかったと、私は思いますね。
さて、次回は、再び東京へ。そして、μ'sの母校・音ノ木坂学院高校にも行く事に。
次回も既に視聴していますが、ギャグはそれなりにある一方、話はしっかりまとまっていると感じています。次回の感想も、書き上げるまで日数はかなりかかりそうで、もしかしたら、来月投稿になるかもしれません。ご了承下さい。
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