今話の名セリフ:「私には想像力がないって、言ってたけど・・・、今、目の前にいるあなたが・・・、どんなに苦しんでいるかは分かるよ!」(キュアスター)
「スター☆トゥインクルプリキュア」第21話「虹色のスペクトル☆キュアコスモの力!」の感想です。
~ Aパート ~
前話の続きです。キュアコスモは、巨大で強大な力を持つアイワーンノットリガーを圧倒します。
しかし、その直後、暗雲が漂い・・・、
ノットレイダーのボス・ダークネストが出現。アイワーンの意識を乗っ取りました。
「みんな、許さないっつーの・・・!」
「アイワーン・・・。」
「ついに、完成したっつーの!」
「スーツに代わる発明ですか。」
「そうだっつーの! ダークペンは、想像力を塗り潰して、強いノットリガーを生むっつーの!」
「しかし、本来の自分を失うのでしょう?」
「まあね。けど、想像力は塗り潰されても、人格は残ってるっつーの!」
「想像力を・・・、塗り潰す・・・。」
「ダークネスト様のお力は、想像力を塗り潰すという次元ではない。」
「みんな・・・、消えろっつーの・・・!」
「助けてあげないと・・・。」
「助けてあげないと!」
「アイワーンを?」
「だって、苦しんでる! 私・・・、私、助ける!」
「本当に、お節介な子ニャン・・・。」
そして、ひかる達4人も変身し、バトルスタート。
ミルキー、ソレイユ、セレーネはノットレイ達の相手。いつもは何てない事ない相手ですが、ダークネストの力が影響しているため、大してダメージを与えられていません。
カッパードの相手をしているスターも、カッパードの力に押されます。
「アイワーンとの戦いで消耗か? まあ、自分で蒔いた種さ・・・。」
「そう、かの星で、お前が手に入れられなかったプリンセスの力。それが元となり、この事態を招いたのだよ!」
「激しい感情は、自分を奮い立たせる。だが、同時に、冷静さを失わせる!」
「カッパードストライク!」
「返して! おひつじ座のペン!」
「ヤツは・・・、見ている・・・。」
そして、スターは、スターパンチでカッパードを吹き飛ばし、おひつじ座のプリンセススターカラーペンを手にしました。
その後、スターは、コスモの加勢に。2人同時のかかと落としで、ノットリガーにダメージを与えました。
「遅い、アイワーン・・・。無駄な考えは捨てよ・・・。止めよ、思考を!」
「やめて・・・。」
「やめて!」
「プリキュア! おひつじ座! スターパーンチ!」
だが、倒れてくれません。
~ Bパート ~
ミルキー達は、スターとコスモを助けようにも、大量のノットレイ達に阻まれます。
「勝てるはずがない。ダークネスト様の力は絶対・・・。」
「見よ・・・。あの姿を!」
「一切の思考を止め、圧倒的な力を得たヤツを!」
「力を得た? こんな力、アイワーンが望んでる訳ないニャン!」
「思考を止めたって・・・、何も考えないって事・・・?」
「前、言ってたじゃん・・・。」
「考えた事もなかろう・・・。闇に潜んで生きてきた我々を!」
「実は、想像力ないっつーの!」
「私には想像力がないって、言ってたけど・・・、今、目の前にいるあなたが・・・、どんなに苦しんでいるかは分かるよ!」
「スター・・・。」
「愚かな・・・!」
「気持ちだけでは勝てんのだよ・・・。」
「アイワーンは許せない・・・。でも・・・、アイワーンを乗っ取って、考えを・・・、自由を奪うあなたは・・・、もっと許さない・・・!」
「コスモ!」
そして・・・、
「レインボーパフューム! いくニャン!」
「プリンセススターカラーペン! おひつじ座! クルクルチャージ!」
「プリキュア! レインボースプラッシュ!」
「プリキュア・・・。愚かなイマジネーションを持つ者達よ・・・。」
「アタイは・・・。」
「プリ・・・、キュア・・・?」
「世話が焼けるニャン。」
「ニャン? お前、まさか!」
「そう、私よ。」
「バケニャーン・・・。お前だけは、許せないっつーの!」
「アイワーン、帰還するぞ。」
「アタイが連れてきたバケニャーンが裏切り者だったっつーの! アタイの立場はないっつーの!」
「え・・・。それ、私の宇宙船・・・。」
カッパードとアイワーンは、惑星レインボーから撤退。
おひつじ座のプリンセススターカラーペンが手に入ったので、ひかる達はスターパレスへ。
「皆さん、ありがとう。」
「スター・・・、プリンセス・・・。」
「新たにプリキュアが誕生するとは・・・。」
「惑星レインボーは・・・、レインボーは、プリンセススターカラーペンを集めれば、元に戻るの!?」
「星座の力、そして、フワの力があれば、宇宙に平穏が訪れます。」
「イマジネーションの力が集まれば、奇跡が起きます。必ず星も戻るでしょう。」
「キラやば~っ☆ やったね、ブルーキャット!」
「え、ええ・・・。」
「大切な人なんだね。」
「まあね・・・。」
「私達はみんな、オリーフィアの子。オリーフィアは、私達の父であり、母でもある。そして、私自身でもある・・・。私達は1つのもの・・・。」
「何だか哲学的ですね・・・。」
「うーん・・・。あっ、家族って事?」
「まあ、そんなところかな?」
「そっか! だったら早く戻してあげよう! 一緒に行こう! 地球に!」
「私が? ニャンで!?」
「うん! だってプリンセススターカラーペン集めるんでしょ!」
「ええ! みんなで協力しましょう!」
「お構いなく!」
『え・・・。』
「高性能のレーダー手に入れたから、1人で十分よ!」
「嫌だ! つまんない! 行こうよ!」
「ちょっと離して!」
「ペンを探しにって言うけど、宇宙船あるの?」
「あ・・・。そうだった・・・。」
「一緒にいた方が効率的ルン! フワのワープもあるし!」
「ね、行こう!」
「分かったわ・・・。行くニャン・・・。地球に・・・。」
「やったー! キラやば~っ☆」
その頃、ノットレイダーでは・・・、
完全復活までは至らぬものの、ダークネストが目覚めました。
少しして・・・、
「キラやば~っ☆ 私も変化してみたい!」
「あなたには無理よ! 香水は、変化が未熟なレインボー星人を助ける道具よ!」
「え? 未熟?」
「そういえば、ブルーキャットの変化は、いつもと尻尾と耳が出てたでプルンス!」
「う、うるさいニャン!」
宇宙船を奪われたり、うっかり未熟と口走ったりと、ブルーキャットドジっ子説が浮上してきました。いいぞ、もっとやれ。(笑)
その後、ひかる達は、プルンスが作ったドーナツをいただきました。
「食べるでプルンス。」
「マオさんに食べてもらいたいって、ずっと言っていましたものね。」
「美味しい・・・。」
「当然でプルンス!」
「良かったね! ブルーキャットが喜んでくれて!」
「ブルーキャットじゃなくて、ユニよ。」
「え?」
「私の名前・・・。」
「え!? ユニちゃんっていうの!?」
「ユニの方が効率的ルン!」
「効率的だね!」
「効率的ですね!」
「ユニでいいわ。」
揃いも揃って効率的って・・・。まあ、確かに、ブルーキャットよりもユニの方が文字タイプ数は少ないですし、ちょっとだけ早く感想を書き終えられるという意味では効率的ですな!(そういう意味で効率的って考えるのは、お前だけだ(笑))
「うん! じゃあ、ユニ! よろしくね!」
「雨が上がったな・・・。」
今回は、これで終了です。
エンディングが変わりました。タイトルは「教えて・・・! トゥインクル☆」。
歌い手は、前のエンディングと同じく、吉武千楓さん。当然、CGダンスも健在です。振付担当も前のエンディングと同じく、「振付稼業 air:man」。
なんか、やけに早くエンディングが変わりましたね。今話が放映されたのって6月なのに。今年は秋映画の上映開始日が10月の第3土曜日と1週早く、そのあたりも影響しているのかもしれませんね。
歌詞については、前のエンディングと比べると愉快なフレーズは減った感がありますが、ひかるのキャラクターソングとして通用しそうなものがあると思いました。
聞いていて、メイン視聴層の女の子達に対して、向学心、探求心を持ってほしいというメッセージが込められていたように感じました。「パパやママに聞いても教えてくれない(教えない)」「先生たちの説明じゃ納得できない(分からない)」「知りたいな 知りたいな たくさんもっと知りたいな」とか。
女の子達は、近い将来、小学校に入学して沢山の事を教わるでしょう。しかし、ただ教えられるだけの受け身の姿勢では、せっかく教えられた事も「将来の役に立つの?」「憶えるの面倒だな・・・」などと感じがちになり、身に付かないものです。
ですが、色んなものに興味を持って、知りたいという気持ちを積極的に持てば、教わった事がスッと頭に入りやすく、楽しさや喜びを感じる事でしょう。「勉強は大変だけど、何かを知りたい気持ちがあれば楽しくなるよ!」と女の子達に伝えていたように思いますね。
次回:「おかえり、お父さん! 星奈家の七夕☆」
今日は七夕。研究で世界を飛び回っているひかるの父が、1年に1度、旅から帰ってくる日です。
しかし、父が帰ってきても、祖父・春吉となんだか気まずい感じ。春吉は、父がひかる達を置いて旅に出るのを反対しているからです。
今日は皆で楽しくバーベキューパーティーをしようと考えているのですが、一体どうなるのか?
今回のラッキー星座
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ダークネストに意識を乗っ取られたアイワーンは、思考や自由を奪われ強制的に戦わされましたが、プリキュアが救い、ブルーキャットとして行動していた「ユニ」は、ひかる達と地球に同行する事になりました。
さて、今話のポイントは「見つめるべきは、過去ではなく『今』」でしょうか。
人と人が絡めば、ちょっとしたいざこさや衝突から、恨みつらみが生じる事があるでしょう。ですが、それを引きずっていては、何も進展しないもの。
過去は過去と割り切って、「今」何をすべきなのか。そう考える事の大切さを投げかけていたように思います。
アイワーンが思考を止められ、苦しみながら戦う事になったのは、ひかるが蒔いた種。
カッパードは、そんな事を言ってましたが、確かに、惑星クマリンに来た時に、ひかる達が一足早くプリンセススターカラーペンを手に入れていれば、惑星クマリンにあったペンがダークペンにされる事はなく、自らのイマジネーションを塗り潰してノットリガーになる事も、意識を支配される事もなかったでしょう。(別の惑星でひかる達よりも早く別のペンを見つけるという事もありえますが)
惑星クマリンといえば、サザンクロスを見たいという安易な考えついでに行ったものの、強化されたノットレイダーに敗れ、手持ちのペンを1つ奪われた、いわくつきの星。それだけに、ひかるが蒔いた種なんて言われれば、思うところも大きいでしょう。
あの時のイマジネーションと現実との「乖離」を今話に持ってきたのは上手いな、と感心しました。あれって、2か月以上も前の話ですしね。既に終わった事だと思ってただけに、精神的に揺さぶる手段として持ち込んできたのは、すごく意外と感じ、よく考えたと思います。
ですが、今のひかるは、それでへこたれはしません。
「お子ちゃま」「宇宙の事は何も分かっていない」「勢いだけで想像力はない」。そう散々言われて自分を見失いそうになりましたが、仲間に励まされ、その後も、色んな宇宙人と出会い、宇宙に対する興味や好奇心が増していきました。「大好き」なものを「大好き」だとハッキリと言える気持ちは、間違いなくあの時よりも大きくなっているでしょう。
そして、ノットレイダーに対しても、他の星々を力で侵略する事は悪い事であるが、何かしらの事情があり、分かり合える余地はあると思い続けているでしょう。だから、アイワーンを悪人と見る事はなく、目の前で苦しんでいる放っておけない存在と捉え、救う方向に向かえたのだと思いますね。
前話のブルーキャットに対する好意的な見方といい、自分自身の目で素晴らしいと感じたものは素直に素晴らしいと口にして、未知のものに対して頭ごなしに否定しないのは、ひかるらしくて、改めて、すごいな、と感心しました。
他にも、ユニのアイワーンに対する見方が変わったのも良かったところですね。
アイワーンは、ユニが住んでいた星を一瞬で壊滅させた因縁の相手。意識を乗っ取られて苦しんでいるのは、因果応報のようにも感じ、助ける義理はないと考えたりもするでしょう。
だけど、目の前で苦しむ者達を救いたい。ユニがプリキュアになれたきっかけであり、もし、アイワーンを放っておいたら、その気持ちにウソをつく事になるでしょう。宇宙怪盗として行動していた時の義賊魂にも反します。
アイワーンの事は完全に許していないでしょうけど、目の前で苦しむ者達を救いたい事も義賊の心も本心であり、それに従って助けようと行動できたのは、良かったと思いますね。バトル後に話しかけていたのも、アイワーンを苦しませたのは、騙していた自分に責任があると申し訳なさを感じていたからだと思われ、ポイントは高かったです。
とはいえ、アイワーンには、裏切られた気持ちが根強く残っていて、引き続き敵として立ちはだかりそうですが、「情けは人のためにならず」。過去よりも「今」を選んだ今話の行為が良い方向に進むと、今後の展開に期待したいですね。
また、プルンスがユニにドーナツを差し出したのも良かったところです。
大好きなアイドルが実は宇宙怪盗だったと聞いて、プルンスはユニに対して良い印象は抱いていなかったものの(マオの姿になった時にコロッとイッた事はありますが(笑))、怪盗をしているのは義賊的なものだったり、悲惨な過去があったり、守りたいものがある事を知りました。
そして、今は、星々を救う「同志」として行動しています。ユニの真実と「今」を知って、認めた事で、過去の事を水に流して、良き仲間でいようとドーナツを差し出したのは、大きな意味があったように思いますね。
良かったな、プルンス。今後も、マオのグッズを手に入れる機会と、あわよくば、〇コる機会もできて。(それ、ここで語るような事じゃねーだろ(笑))
さて、プリキュアは5人となりましたが、だからといって、これでトントン拍子に物事が進むほど甘くはないでしょう。
今後の大きな課題としては、ユニが、ひかる達4人と息を合わせられるかでしょうね。単独行動していた時が長かっただけでなく、プリンセススターカラーペンダントが手に入ったからペンを集めるのは1人で十分だと言っていたあたり、まだまだ単独行動に走りやすいきらいがあるように見えますし、周りと息を合わせるのに結構苦労しそうな気がします。
ですが、そういった苦労を乗り越えた先に、大きな達成感はあると思いますし、惑星レインボーの復興もその先にあるでしょう。今後しばらくは、ユニが、ひかる達とどう団結力を高め、絆を深めていくのか、しっかり注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「スター☆トゥインクルプリキュア」第21話「虹色のスペクトル☆キュアコスモの力!」の感想です。
~ Aパート ~
前話の続きです。キュアコスモは、巨大で強大な力を持つアイワーンノットリガーを圧倒します。
しかし、その直後、暗雲が漂い・・・、
ノットレイダーのボス・ダークネストが出現。アイワーンの意識を乗っ取りました。
「みんな、許さないっつーの・・・!」
「アイワーン・・・。」
「ついに、完成したっつーの!」
「スーツに代わる発明ですか。」
「そうだっつーの! ダークペンは、想像力を塗り潰して、強いノットリガーを生むっつーの!」
「しかし、本来の自分を失うのでしょう?」
「まあね。けど、想像力は塗り潰されても、人格は残ってるっつーの!」
「想像力を・・・、塗り潰す・・・。」
「ダークネスト様のお力は、想像力を塗り潰すという次元ではない。」
「みんな・・・、消えろっつーの・・・!」
「助けてあげないと・・・。」
「助けてあげないと!」
「アイワーンを?」
「だって、苦しんでる! 私・・・、私、助ける!」
「本当に、お節介な子ニャン・・・。」
そして、ひかる達4人も変身し、バトルスタート。
ミルキー、ソレイユ、セレーネはノットレイ達の相手。いつもは何てない事ない相手ですが、ダークネストの力が影響しているため、大してダメージを与えられていません。
カッパードの相手をしているスターも、カッパードの力に押されます。
「アイワーンとの戦いで消耗か? まあ、自分で蒔いた種さ・・・。」
「そう、かの星で、お前が手に入れられなかったプリンセスの力。それが元となり、この事態を招いたのだよ!」
「激しい感情は、自分を奮い立たせる。だが、同時に、冷静さを失わせる!」
「カッパードストライク!」
「返して! おひつじ座のペン!」
「ヤツは・・・、見ている・・・。」
そして、スターは、スターパンチでカッパードを吹き飛ばし、おひつじ座のプリンセススターカラーペンを手にしました。
その後、スターは、コスモの加勢に。2人同時のかかと落としで、ノットリガーにダメージを与えました。
「遅い、アイワーン・・・。無駄な考えは捨てよ・・・。止めよ、思考を!」
「やめて・・・。」
「やめて!」
「プリキュア! おひつじ座! スターパーンチ!」
だが、倒れてくれません。
~ Bパート ~
ミルキー達は、スターとコスモを助けようにも、大量のノットレイ達に阻まれます。
「勝てるはずがない。ダークネスト様の力は絶対・・・。」
「見よ・・・。あの姿を!」
「一切の思考を止め、圧倒的な力を得たヤツを!」
「力を得た? こんな力、アイワーンが望んでる訳ないニャン!」
「思考を止めたって・・・、何も考えないって事・・・?」
「前、言ってたじゃん・・・。」
「考えた事もなかろう・・・。闇に潜んで生きてきた我々を!」
「実は、想像力ないっつーの!」
「私には想像力がないって、言ってたけど・・・、今、目の前にいるあなたが・・・、どんなに苦しんでいるかは分かるよ!」
「スター・・・。」
「愚かな・・・!」
「気持ちだけでは勝てんのだよ・・・。」
「アイワーンは許せない・・・。でも・・・、アイワーンを乗っ取って、考えを・・・、自由を奪うあなたは・・・、もっと許さない・・・!」
「コスモ!」
そして・・・、
「レインボーパフューム! いくニャン!」
「プリンセススターカラーペン! おひつじ座! クルクルチャージ!」
「プリキュア! レインボースプラッシュ!」
「プリキュア・・・。愚かなイマジネーションを持つ者達よ・・・。」
「アタイは・・・。」
「プリ・・・、キュア・・・?」
「世話が焼けるニャン。」
「ニャン? お前、まさか!」
「そう、私よ。」
「バケニャーン・・・。お前だけは、許せないっつーの!」
「アイワーン、帰還するぞ。」
「アタイが連れてきたバケニャーンが裏切り者だったっつーの! アタイの立場はないっつーの!」
「え・・・。それ、私の宇宙船・・・。」
カッパードとアイワーンは、惑星レインボーから撤退。
おひつじ座のプリンセススターカラーペンが手に入ったので、ひかる達はスターパレスへ。
「皆さん、ありがとう。」
「スター・・・、プリンセス・・・。」
「新たにプリキュアが誕生するとは・・・。」
「惑星レインボーは・・・、レインボーは、プリンセススターカラーペンを集めれば、元に戻るの!?」
「星座の力、そして、フワの力があれば、宇宙に平穏が訪れます。」
「イマジネーションの力が集まれば、奇跡が起きます。必ず星も戻るでしょう。」
「キラやば~っ☆ やったね、ブルーキャット!」
「え、ええ・・・。」
「大切な人なんだね。」
「まあね・・・。」
「私達はみんな、オリーフィアの子。オリーフィアは、私達の父であり、母でもある。そして、私自身でもある・・・。私達は1つのもの・・・。」
「何だか哲学的ですね・・・。」
「うーん・・・。あっ、家族って事?」
「まあ、そんなところかな?」
「そっか! だったら早く戻してあげよう! 一緒に行こう! 地球に!」
「私が? ニャンで!?」
「うん! だってプリンセススターカラーペン集めるんでしょ!」
「ええ! みんなで協力しましょう!」
「お構いなく!」
『え・・・。』
「高性能のレーダー手に入れたから、1人で十分よ!」
「嫌だ! つまんない! 行こうよ!」
「ちょっと離して!」
「ペンを探しにって言うけど、宇宙船あるの?」
「あ・・・。そうだった・・・。」
「一緒にいた方が効率的ルン! フワのワープもあるし!」
「ね、行こう!」
「分かったわ・・・。行くニャン・・・。地球に・・・。」
「やったー! キラやば~っ☆」
その頃、ノットレイダーでは・・・、
完全復活までは至らぬものの、ダークネストが目覚めました。
少しして・・・、
「キラやば~っ☆ 私も変化してみたい!」
「あなたには無理よ! 香水は、変化が未熟なレインボー星人を助ける道具よ!」
「え? 未熟?」
「そういえば、ブルーキャットの変化は、いつもと尻尾と耳が出てたでプルンス!」
「う、うるさいニャン!」
宇宙船を奪われたり、うっかり未熟と口走ったりと、ブルーキャットドジっ子説が浮上してきました。いいぞ、もっとやれ。(笑)
その後、ひかる達は、プルンスが作ったドーナツをいただきました。
「食べるでプルンス。」
「マオさんに食べてもらいたいって、ずっと言っていましたものね。」
「美味しい・・・。」
「当然でプルンス!」
「良かったね! ブルーキャットが喜んでくれて!」
「ブルーキャットじゃなくて、ユニよ。」
「え?」
「私の名前・・・。」
「え!? ユニちゃんっていうの!?」
「ユニの方が効率的ルン!」
「効率的だね!」
「効率的ですね!」
「ユニでいいわ。」
揃いも揃って効率的って・・・。まあ、確かに、ブルーキャットよりもユニの方が文字タイプ数は少ないですし、ちょっとだけ早く感想を書き終えられるという意味では効率的ですな!(そういう意味で効率的って考えるのは、お前だけだ(笑))
「うん! じゃあ、ユニ! よろしくね!」
「雨が上がったな・・・。」
今回は、これで終了です。
エンディングが変わりました。タイトルは「教えて・・・! トゥインクル☆」。
歌い手は、前のエンディングと同じく、吉武千楓さん。当然、CGダンスも健在です。振付担当も前のエンディングと同じく、「振付稼業 air:man」。
なんか、やけに早くエンディングが変わりましたね。今話が放映されたのって6月なのに。今年は秋映画の上映開始日が10月の第3土曜日と1週早く、そのあたりも影響しているのかもしれませんね。
歌詞については、前のエンディングと比べると愉快なフレーズは減った感がありますが、ひかるのキャラクターソングとして通用しそうなものがあると思いました。
聞いていて、メイン視聴層の女の子達に対して、向学心、探求心を持ってほしいというメッセージが込められていたように感じました。「パパやママに聞いても教えてくれない(教えない)」「先生たちの説明じゃ納得できない(分からない)」「知りたいな 知りたいな たくさんもっと知りたいな」とか。
女の子達は、近い将来、小学校に入学して沢山の事を教わるでしょう。しかし、ただ教えられるだけの受け身の姿勢では、せっかく教えられた事も「将来の役に立つの?」「憶えるの面倒だな・・・」などと感じがちになり、身に付かないものです。
ですが、色んなものに興味を持って、知りたいという気持ちを積極的に持てば、教わった事がスッと頭に入りやすく、楽しさや喜びを感じる事でしょう。「勉強は大変だけど、何かを知りたい気持ちがあれば楽しくなるよ!」と女の子達に伝えていたように思いますね。
次回:「おかえり、お父さん! 星奈家の七夕☆」
今日は七夕。研究で世界を飛び回っているひかるの父が、1年に1度、旅から帰ってくる日です。
しかし、父が帰ってきても、祖父・春吉となんだか気まずい感じ。春吉は、父がひかる達を置いて旅に出るのを反対しているからです。
今日は皆で楽しくバーベキューパーティーをしようと考えているのですが、一体どうなるのか?
今回のラッキー星座
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ダークネストに意識を乗っ取られたアイワーンは、思考や自由を奪われ強制的に戦わされましたが、プリキュアが救い、ブルーキャットとして行動していた「ユニ」は、ひかる達と地球に同行する事になりました。
さて、今話のポイントは「見つめるべきは、過去ではなく『今』」でしょうか。
人と人が絡めば、ちょっとしたいざこさや衝突から、恨みつらみが生じる事があるでしょう。ですが、それを引きずっていては、何も進展しないもの。
過去は過去と割り切って、「今」何をすべきなのか。そう考える事の大切さを投げかけていたように思います。
アイワーンが思考を止められ、苦しみながら戦う事になったのは、ひかるが蒔いた種。
カッパードは、そんな事を言ってましたが、確かに、惑星クマリンに来た時に、ひかる達が一足早くプリンセススターカラーペンを手に入れていれば、惑星クマリンにあったペンがダークペンにされる事はなく、自らのイマジネーションを塗り潰してノットリガーになる事も、意識を支配される事もなかったでしょう。(別の惑星でひかる達よりも早く別のペンを見つけるという事もありえますが)
惑星クマリンといえば、サザンクロスを見たいという安易な考えついでに行ったものの、強化されたノットレイダーに敗れ、手持ちのペンを1つ奪われた、いわくつきの星。それだけに、ひかるが蒔いた種なんて言われれば、思うところも大きいでしょう。
あの時のイマジネーションと現実との「乖離」を今話に持ってきたのは上手いな、と感心しました。あれって、2か月以上も前の話ですしね。既に終わった事だと思ってただけに、精神的に揺さぶる手段として持ち込んできたのは、すごく意外と感じ、よく考えたと思います。
ですが、今のひかるは、それでへこたれはしません。
「お子ちゃま」「宇宙の事は何も分かっていない」「勢いだけで想像力はない」。そう散々言われて自分を見失いそうになりましたが、仲間に励まされ、その後も、色んな宇宙人と出会い、宇宙に対する興味や好奇心が増していきました。「大好き」なものを「大好き」だとハッキリと言える気持ちは、間違いなくあの時よりも大きくなっているでしょう。
そして、ノットレイダーに対しても、他の星々を力で侵略する事は悪い事であるが、何かしらの事情があり、分かり合える余地はあると思い続けているでしょう。だから、アイワーンを悪人と見る事はなく、目の前で苦しんでいる放っておけない存在と捉え、救う方向に向かえたのだと思いますね。
前話のブルーキャットに対する好意的な見方といい、自分自身の目で素晴らしいと感じたものは素直に素晴らしいと口にして、未知のものに対して頭ごなしに否定しないのは、ひかるらしくて、改めて、すごいな、と感心しました。
他にも、ユニのアイワーンに対する見方が変わったのも良かったところですね。
アイワーンは、ユニが住んでいた星を一瞬で壊滅させた因縁の相手。意識を乗っ取られて苦しんでいるのは、因果応報のようにも感じ、助ける義理はないと考えたりもするでしょう。
だけど、目の前で苦しむ者達を救いたい。ユニがプリキュアになれたきっかけであり、もし、アイワーンを放っておいたら、その気持ちにウソをつく事になるでしょう。宇宙怪盗として行動していた時の義賊魂にも反します。
アイワーンの事は完全に許していないでしょうけど、目の前で苦しむ者達を救いたい事も義賊の心も本心であり、それに従って助けようと行動できたのは、良かったと思いますね。バトル後に話しかけていたのも、アイワーンを苦しませたのは、騙していた自分に責任があると申し訳なさを感じていたからだと思われ、ポイントは高かったです。
とはいえ、アイワーンには、裏切られた気持ちが根強く残っていて、引き続き敵として立ちはだかりそうですが、「情けは人のためにならず」。過去よりも「今」を選んだ今話の行為が良い方向に進むと、今後の展開に期待したいですね。
また、プルンスがユニにドーナツを差し出したのも良かったところです。
大好きなアイドルが実は宇宙怪盗だったと聞いて、プルンスはユニに対して良い印象は抱いていなかったものの(マオの姿になった時にコロッとイッた事はありますが(笑))、怪盗をしているのは義賊的なものだったり、悲惨な過去があったり、守りたいものがある事を知りました。
そして、今は、星々を救う「同志」として行動しています。ユニの真実と「今」を知って、認めた事で、過去の事を水に流して、良き仲間でいようとドーナツを差し出したのは、大きな意味があったように思いますね。
良かったな、プルンス。今後も、マオのグッズを手に入れる機会と、あわよくば、〇コる機会もできて。(それ、ここで語るような事じゃねーだろ(笑))
さて、プリキュアは5人となりましたが、だからといって、これでトントン拍子に物事が進むほど甘くはないでしょう。
今後の大きな課題としては、ユニが、ひかる達4人と息を合わせられるかでしょうね。単独行動していた時が長かっただけでなく、プリンセススターカラーペンダントが手に入ったからペンを集めるのは1人で十分だと言っていたあたり、まだまだ単独行動に走りやすいきらいがあるように見えますし、周りと息を合わせるのに結構苦労しそうな気がします。
ですが、そういった苦労を乗り越えた先に、大きな達成感はあると思いますし、惑星レインボーの復興もその先にあるでしょう。今後しばらくは、ユニが、ひかる達とどう団結力を高め、絆を深めていくのか、しっかり注目していきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。