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スター☆トゥインクルプリキュア 第22話感想

2019年07月09日 | スター☆トゥインクルプリキュア
 今話の名セリフ:「私、大好きなものを追いかけてるお父さんとお母さんが大好きなんだ!」(キュアスター)

 「スター☆トゥインクルプリキュア」第22話「おかえり、お父さん! 星奈家の七夕☆」の感想です。


~ オープニング前 ~

 ララ達がロケットのメンテナンスに取り組んでいる中、ひかるは、今日バーベキューをしようと、ララ達に呼びかけました。
 今日は7月7日。七夕です。また、ララの誕生日でもあります。
「キラやば~っ☆ 今日はいい日だな! 嬉しい事がいっぱいある!」
    
 だな。ひかララのこの密着っぷりは結構久々に見た気がするし。7月7日万歳!(お前、少し黙ってろ(笑))

「他にも何かあるの?」
「あのね・・・。今日は・・・。」
    
    
「こ・・・、これは・・・。」
    
「ケセランパサランか? キラやば~っ☆」
    
「お父さん!」
   
   


~ Aパート ~
「お父さん、おかえり!」
「ただいま、ひかる!」
   
「すごいな・・・。ケセランパサラン宇宙生物説が、これで証明されるかもしれない!」
    
「ヒューマノイドに、プラミー型宇宙人もいる! キラやば~っ☆」
    
    
「『キラやば~っ☆』は、お父さんゆずりだったんだね・・・。」
「さすが、ひかるの父ルン・・・。」
    

 ひかるの父は、UMAや宇宙人を研究しており、そのために世界を旅しています。そして、1年に1度、七夕の日に帰ってきます。
 ひかるの父は、見た事のない生物に興味津々ですが、ララ達の存在が地球人に知られたらララ達は地球にいられなくなるため、ひかるは、秘密にしてほしいとお願いしました。
   
   
「よし、分かった!」
「ありがとう!」
「えーっ!? 理解早っ!」
「さすが、ひかるの父ルン・・・。」
    
   
 彼の名は「星奈 陽一」。まどかは、彼が書いた本をよく読んでは、すごく感銘を受けたようで、陽一を褒め称えます。

 直後、陽一は、ひかる達と一緒に家に帰りました。すぐに、ひかるの母・輝美が出迎え、互いに元気な事を喜び合います。
 ひかるの祖母・陽子も、陽一の帰りを温かく迎えましたが、祖父の春吉は、不快に感じています。ですが、陽一は、それは仕方ないといった感じの表情です。
 その後、飼い犬のイエティは、よっぽど陽一の帰りを恋しく思ってたのか、陽一に懐いていて、陽一はイエティの散歩に行く事になりました。

 少しして、ひかる達は、バーベキューの準備。そんな中、ララは、どうして陽一は1年に1度しか帰ってこないのかを聞きました。  
「前はね・・・、一緒に住んでたんだよ・・・。」
   
「UMA!」
「そう、これは、アメリカのニュージャージー州で目撃されたUMAでね・・・。」
    
「UMAが大好きだったお父さんは、色んな話を教えてくれた!」
   
   
「一緒にUMA発見のための探検もした!」
   
    
    
「大好きな事をしているお父さんとお母さんを見るのが、私は大好きだった!」
   
   
「ここで目撃されたUMAには、実は宇宙人ではないかという説があるんだ。」
   
「宇宙人!?」
「うん。もし発見できたら、その存在を証明できるかも!」
「キラやば~っ☆」
   
「探しに行こうよ!」
「ハハハ・・・。そりゃ行ってみたいけど、今は無理だよ・・・。」
    
「えーっ・・・。」
「ひかるは学校があるし、父さんも仕事があるからね・・・。」
    
   
「お父さんは大学の先生だったの。だから、外国に行くのは難しくて・・・。」
    

 それから何年か経ったある日、輝美の描いた漫画が佳作に選ばれました。陽一は輝美を祝い、輝美はいつか連載できるよう頑張ると意気込みました。
「漫画家は輝美の夢だ。応援するよ!」
   
「うん・・・。」
   
「お父さんの夢は?」
   
「ひかる・・・。起きてたのか・・・。」
    
「お父さんの夢は、UMAを研究して本にする事でしょ!」
「え・・・。ああ・・・。」
    
「お父さん、行って!」
「え・・・。」
「UMAを探しに、外国へ!」
   
   
「え・・・。な、何を言ってるんだ・・・。ひかるや母さんを置いて行ける訳ないだろ・・・。」
   
「何で?」
「え・・・。」
   
   
「私も知りたいよ、UMAの事。もっと、もーっと!」
    
   
「だって、大好きだもん!」
「ひかる・・・。」
   
   
「私、『キラやば~っ☆』って言ってるお父さんが大好き! だから、行って! 追いかけて!」
   
「お母さんもそう思うでしょ!」
「うん!」
「輝美・・・。」
   
「ひかる・・・。」
   
   
 しかし、春吉にその事を話すと、春吉から、家族を置いて外国に行くのは何事だと怒られました。それでも、陽一は、春吉の反対を押し切り、世界中を旅立ちました。
「会いたくならない?」
「たまにはね。でも、お父さん、世界中からいっぱい手紙送ってくれるから!」
「そっか・・・。」
   
    
   

 そう話していると、バーベキューの準備が終わりました。あとは、陽一の帰りを待つだけです。
 とはいえ、お腹は空くもの。ララは、ドーナツを取りに行きました。

 その頃、春吉は冷蔵庫の中を見ていましたが、食べるものは何もありませんでした。
 バーベキューで食べればいい話ですが、一緒に楽しむ気はないようです。しかし、春吉もお腹が空いています。


~ Bパート ~
 という事で、ララは、ドーナツを春吉にあげました。
「離れて暮らしていて、外国のご両親は心配していないのか?」
   
   
「私のほ・・・、国では、私の歳はもう大人ルン。」
「親というのは、いつまで経っても子供が心配なものだ。」
   
「あなたは、ひかるの父の父ルン?」
「ああ。」
   
「でも、心配してないルン・・・。仲悪いルン!」
   
   
「はっきり言うのう・・・。」
   
    
「行ってらっしゃい!」
「行ってきます。」
   
    
    
   
「ドーナツ、ごちそうさん。」
    
 その後、春吉はどこかへ出かけていきました。ひかる達は、春吉を探しに向かいます。

 春吉は、遼太郎のいる天文台にいました。
「春ちゃん! 陽一君帰ってきてるんだろ? いいのかい? こんな所にいて。」
「フン・・・。あんな奴・・・。」
「相変わらずだね。」
   
「私が育て方を間違えたのか・・・。」
   
「遼ちゃん、忙しそうだな。」
「七夕だからね。」
「そうか・・・。七夕か・・・。」
    

 その後、春吉は、天文台を出て1人で帰りますが、テンジョウとノットレイ達に囲まれてしまいます。そして・・・。
 春吉の悲鳴を聞いたひかる達は、声の元に辿り着くと・・・、
    
 ちょうどユニも出現。春吉を救うために、ひかる達5人はプリキュアに変身します。

『スターカラーペンダント!』
    
『カラーチャージ!』
    
    
    
     
    
   
    
    
    
「宇宙に輝くキラキラ星! キュアスター!」
    

「天にあまねくミルキーウェイ! キュアミルキー!」
    

「宇宙を照らす灼熱の煌めき! キュアソレイユ!」
    

「夜空に輝く神秘の月明かり! キュアセレーネ!」
    

「銀河に光る虹色のスペクトル! キュアコスモ!」
    

『スター☆トゥインクルプリキュア!』
   

 バトルスタート。春吉ノットレイのビーム攻撃をセレーネアローやミルキーショックで相殺し、ソレイユが攻撃を引きつけている間に、スターが春吉ノットレイに近付きます。
 そして、春吉に声をかけました。
「息子の育て方を間違ってしまった・・・。輝美さんやひかるに辛い思いをさせて・・・。」
   
「私のせいで・・・、こうなってしまった・・・。」
   
 その後、春吉ノットレイは暴走。ノットレイ達にまでビームが及びます。
「家族は一緒にいなければ・・・、いけないんだ!」
   
    
「そんな事・・・、ないよ・・・。私、大好きなものを追いかけてるお父さんとお母さんが大好きなんだ!」
   
「離れてたって・・・、家族は・・・、家族だよ!」
    
   
 しかし、攻撃の手は緩めません。仲間が散り散りになり、サザンクロスショットが放てません。
 そんな中、コスモは、ミルキーの持っているプリンセススターカラーペンを1本持ち出しました。そして・・・、
    
「レインボーパフューム! いくニャン!」
   
「プリンセススターカラーペン! ふたご座! クルクルチャージ!」
    
    
「プリキュア! レインボースプラッシュ!」
    
    
 春吉を救う事に成功。しかし、コスモはどこかに行ってしまいました。
 その直後、イエティと陽一の声が。スター達に近付いているようです。

 その後、陽一は春吉がベンチにいるのを目にしました。プリキュアの姿はありません。
「親父!? 大丈夫か!?」
    
「だ・・・、大丈夫だ・・・。何が何だか・・・。」
    
    
「お前の助けなんか借りん!」
「いいから。」
    
    
    

 しばらくして、バーベキューパーティが始まりました。
    
    
「やっぱり、この街は星が綺麗だな・・・。」
「お父さんは世界中で星を見てるんだよね。」
「どこにいても星は見えるものね。」
    
「ああ。どこにいても、空はこの街に繋がっているからな・・・。」
「うん!」
    
   
「七夕は、1年に1度、大切な人に会える日ルン?」
「ああ。」
「ひかる、嬉しそうルン。」
   
    
   
「そうだ。新しい漫画の主人公、UMAにしたらどうだ? チュパカブラとか。」
   
「え!? どこ!?」
「ほら、ここだよ、お母さん!」
「えーっ!? この豆粒みたいなの!?」
   
『キラやば~っ☆』
   
    
    

 そして、翌朝、陽一は再び世界中を旅しに家を出ました。
   
「おじいちゃん・・・。」
「もう、しょうがないわね。」
   
「でも、今日は見送りにきてくれた。」
「ああ。」
    
「行ってきまーす!」
   
「お父さん、行ってらっしゃい!」
   

 今回は、これで終了です。


次回:「フワがいっぱい!? フワ☆パニック!
 ひかる達は、ユニの歓迎会を開きましたが、その最中、フワが、ユニの携帯食であるマタークッキーを食べてしまいました。
 すると、フワがどんどん増えて、あっという間にロケットはフワだらけ。しかも、外に出てしまいました。
 街の人達に見つかる訳にはいかないと、ひかる達は、本物のフワを見つけて、コピーフワも何とかする事に。


    今回のラッキー星座
 今話放映日は7月7日という事で、劇中でも触れられていた通り、ララの誕生日でしたが、かに座はラッキー星座にならず。残念! 1週前はラッキー星座だったんですけどね。


 ラッキー星座公開後は、秋に公開される劇場版の告知がありました。今回のタイトルは「星のうたに想いをこめて」。
   
 上映公開日は10月19日(土)。まだ3か月以上先の事ですが、鑑賞を楽しみにしたいですね。


【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
 研究で世界を飛び回っているひかるの父・陽一が1年ぶりに帰ってきて、ひかる達はバーベキューパーティーを開き、ララの誕生日を祝うとともに、久しぶりに一家で楽しい一日を過ごしました。

 約束された良回でしたね、今話は。1年に1度しか会えない父親が登場した訳ですし。
 涙を誘うような展開はなかったものの、離れていても強い親子愛があるんだと、しみじみ感じました。

 それにしても、ひかるの口癖「キラやば~っ☆」が、まさか父親譲りだったとは・・・。ひかるが思い付いた言葉だとばかり思っていましたので、驚きました。
 しかも、中の人が、あの大塚明夫さんでしょ? 言わずと知れた大御所声優の。渋くてカッコ良いキャラを多く演じているというイメージが強いだけに、「キラやば~っ☆」を、それも1、2回だけでなく何度も言ってたのは、さらに驚きました。ホント、声優すげーわ・・・。
 さらに、妻子持ちのいい大人なのに、頬にチークが入っている箇所が多かった事も強く印象に残りました。まるで子供のように見え、「いい歳こいて、『キラやば~っ☆』とか、頬にチークとか、お父さん歳いくつよ?」なんてツッコんでました。まあ、私も、初回感想で早々と「キラやば~っ☆」って使ってましたけどね、ハハハ。(笑)

 一番の感心どころは、「大好き」なものを「大好き」とはっきり言う、ひかるの性格は、父親の影響も大きい事ですかね。18話を見た感じでは、母親がいてこそあの性格だと思ってましたが、両親がいてこそというのは、かなり面白いと思いました。
 「大好き」なものを「大好き」とはっきり言うだけでなく、たとえ家族が離れ離れになろうとも、誰かの「大好き」を「大好き」なままでいられるよう支えていたのも良い見所だと感じました。

 ひかるは、義務教育段階の子供であり、両親の保護はまだまだ重要な時。それに、親が離れれば寂しい思いをするでしょう。
 だけど、そんな寂しさよりも、どこに行っても「大好き」なものを追いかけ続けてほしい気持ちが大きかったのはすごいよな、と思いました。
 自分達は「大好き」なものを追い続け、応援されてもいるのに、陽一だけが「大好き」なものを諦めてしまっては、可哀想だとか不公平だとか感じたりもするでしょう。まあ、ひかるは、そういった気持ちよりも、「大好き」なものを追い続ける父を「大好き」でいたい想いが強かったように思いますが。
 父が離れる寂しさよりも、父の「大好き」を後押ししたのは、ひかるの年頃では、そうできる事ではない事。ひかるは良い家庭で育ったよな、と感心します。

 また、ひかるの祖父・春吉と陽一の関係がどうなるかも今話の注目ポイントでしたが、2人の関係はあれでいいのかな、と思いますね。
 ノットレイにされた時に、家族は一緒にいなければいけないと言ってましたが、それは決して間違いではないでしょう。人が生まれて最初に他人との繋がりを持つのは家族であり、ある程度成熟するまでは、家族から離れて生活する事はできません。
 そして、日を重ねていくにつれ、家族内で築かれる「縁」は強固になっていくでしょう。その「縁」を切りたくないと、家族から離れたくない思いとか、家族は一緒にいるべきだという考えが出てきても、おかしくないように思います。

 それに加えて、ひかるはまだ子供という事もあり、先述の通り、親の保護がまだ必要な段階で、親が離れれば寂しい思いをするもの。
 にもかかわらず、娘や妻を置いて長期間外国へ行くのは、残された者達を軽視してるんじゃないかと怒りを抱くのも分からなくはないでしょう。春吉が陽一に対して怒っていたのは、ひかるの事を思ってのように感じられます。

 ですが、家族のありようというのは、人それぞれ。春吉のように、家族は一緒にいるべきだという考えもあれば、ひかるのように、離れていても家族だという考えもあります。
 大切なのは、違う価値観を否定しない事でしょうね。陽一は、春吉の態度に致し方ないと感じているあたり、家族は一緒にいるべきだという考えを間違いだと思っておらず、長年育ててくれた春吉の考えに背いてしまった事に申し訳なさも感じているでしょう。
 春吉は陽一に対して冷たい態度をとり続けていましたが、家に帰るまで陽一が支えてくれた事やララとの会話で、見直すところがあったと感じたのでしょう。最初に旅立った時は何もしなかったのが、今回は見送りました。
 大した会話はしていませんが、沢山話せばいいというものでもなく、心と心で通じ合うものもあるでしょう。陽一が春吉を支えながら家に帰っていたところや、春吉が陽一を見送ったところからは、それが感じられましたし、下手に陽一が言葉多めに話そうものなら、春吉の陽一に対する不快感が増すでしょう。
 だから、あの近過ぎず遠過ぎずの微妙な距離感が良いのかな、と思いますね。

 さて、次回は・・・、
   
 なんか、すげー絵面やなあ(笑)。次回はギャグ回になるのかも? どうやら、腹筋とツッコミの準備をしっかりしといた方が良さそうだな・・・。(笑)



 今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。

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