今話の名セリフ:「勝たなきゃいけないんでしょ! アンタ・・・、絶対勝たなきゃいけないんでしょ・・・。」(平安名すみれ)
「ラブライブ!スーパースター!!」第10話「チェケラッ!!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ラブライブ地区予選の出場校が発表されました。
出場校はかなり多く、予選前にふるい落としがあるという噂も。予選前には何があるのか? それは、説明会に行って確かめる事に。
~ Aパート ~
そして、説明会に来たかのん達。やはり、出場校の多さから、すべてのチームに歌ってもらうのは困難なため、ジャンケンで決める事に。
・・・というのは、負けたチームが気の毒。そこで、各地区ごとに歌に課題をつけ、それを大会で披露する事に。
結ヶ丘のある東京南西地区は、流行の最先端地区。という事で、課題はラップとなりました。
それからしばらくして・・・、
「HEY! YO! 私の名前は澁谷かのん! 澁谷といっても渋谷は苦手!」
「こ、言葉が・・・、出てこない・・・。」
「ラップは元々ストリートから始まっているからね。」
「では、まさか、それが正式衣装!?」
「やっぱり、ちぃちゃんやってよ・・・。歌と違って難しいよ・・・。」
「分かった! ダンスの教室とかで何度か教えてもらった事あるから、やってみるね!」
「HEY! YO! 私、千砂都! 嵐千砂都! 生まれはこの辺! 特技はダンス! 嵐を呼ぶっす! ちぃちゃんダンス!」
「HEY!」
「あのー、ラップは?」
「あ! そうだった!」
「いやー、ダンス始まっちゃうと、ついそっちに夢中になっちゃうんだよね!」
「千砂都さんは、やはりダンスで他のグループに差をつけてほしいので、この役目は不向きではないかと。」
「と、なると・・・。」
「わ、私は無理です! 何も知らないのですから!」
「大丈夫! とりあえず韻を踏んで、思った事を歌にすればいいだけ!」
「HEY! まずは自己紹介とかやってみちゃおうYO!」
「じ、自己紹介・・・。韻を踏んで・・・。」
「秋あかね 歌にいざよう 葉月恋 想いはいまだ 十六夜なり」
「それは俳句・・・。」
「短歌です! 韻を踏めと言ったではないですか!」
うん、まあ、確かに言ってたけど、ソウジャナイ。前話の動画配信といい、ポンコツなところを出すのが毎回のノルマなんじゃないかと疑っちゃいます。(笑)
可可は中国語になってしまうので駄目。となると、残るは、すみれ。
しかし、可可は、大切なラブライブの課題に、ポテンシャルの低いすみれは任せられないと言います。
が、しかし・・・、
「HEY! YO! お見知りおきに自己紹介! でも、結女のみんなにしとこうかい! 私の名前は平安名すみれ! AB型の神社の娘! HEY!」
「マジデスか・・・。」
「すごい・・・。」
「即興でそんなに歌えるなんて・・・。」
「フン! これでも小さい頃からショウビジネスの世界で場数は踏んでいるの。アドリブだったら負けないわ!」
これを見たかのん達は、すみれを今回のセンターに抜擢。
ですが、すみれはビビっている模様。今までの事を考えると、自信がないのかもしれません。
だからといって引き下がらないすみれ。夜遅くまで1人でトレーニングに励んでいました。
「センター・・・。」
「村人だって大切な役よ。」
「私が・・・。」
「すみれさんには主人公の友達役をやってもらいます。」
「私が!」
「栄えあるグランプリは・・・。」
「私が!」
「あえいうえおあお! かけきくけこかこ!」
その後日・・・、
「衣装?」
「どういうつもり?」
「衣装作りは可可の仕事デスので。いいから、とっとと着るデス!」
「私の・・・?」
「オーラのないあなたでもセンターで戦えるよう他の人とは少し形を変えてやりマシタ!」
「じゃあ、それ着て、一度歌ってみようよ!」
「ちょうど学校のみんなの意見も聞いてみようと思ってたところだから、それ、動画に撮って見てもらおう!」
「え? いや、でも・・・。」
「似合ってるよ! すみれちゃん!」
「本当に綺麗です!」
「さすが可可ちゃん!」
「ク、可可は別に・・・。」
「どう? 自信出てきた?」
「では、いきますよ!」
「ミュージック!」
『スタート!』
~ Bパート ~
動画を見てもらった結果、歌の内容は評判が良かったものの、センターは違う人がいいという意見が多かったようです。
「どうしたらいいと思う?」
「そんなの決まってるでしょ。」
「すみれちゃん・・・。」
「この学校のスクールアイドルなんだから、みんなの意見に従うのが当然でしょ。」
「でも・・・。」
「そもそも、ショウビジネスの世界を歩いてきた私がラブライブなんていう素人の大会の予選くらいでセンターやるのはおかしいって思ってたの。」
「私の出番は、決勝に取っておくわ・・・。」
「すみれちゃん! 待って!」
「何逃げようとしてるデスか!」
「え?」
「可可は反対デス! 一度決めた以上、あなたがセンターをやるべきデス!」
「はあ?」
「聞こえなかったのデスか! 衣装も作ったのデスよ! 誰が何と言おうと、関係ありマセン! センターをやるべきデス!」
「可可ちゃん・・・。」
「無理よ・・・。」
「え・・・。」
「そんな事言っても分かってるの! どうせ最後はいつも私じゃなくなるんだから!」
「すみれちゃん!」
それからしばらくして・・・、
「帰る!?」
「すみれちゃん・・・。」
「遅くなったわね・・・。」
「まったく、センターがそれでどうするのデスカ! だから、甘く見るなと言ってるのデス!」
「センター?」
「うん。私達、さっきまでその事話していたんだけど・・・。」
「やっぱり、すみれちゃんセンターでいこうって!」
「どうして?」
「どうしてって・・・。」
「私が可哀想だから? 頑張っているのにいつもセンターになれないから?」
「そうではありません! かのんさんは・・・。」
「それ以外何があるっていうのよ!」
「別に同情なんかでセンターになったって嬉しくない・・・。学校のみんなは、他の人がセンターの方がいいって言ってるんでしょ・・・。」
「だったら・・・!」
「同情なんかではありマセン!」
「え・・・。」
「可可は、同情なんかで衣装を作ったりはしマセン!」
「あの衣装は返すわ・・・。それでも私にセンターやれって言うなら、スクールアイドルやめる・・・。」
「え・・・。」
「そんな・・・。」
「あなたのスクールアイドルへの思いは、そんなものなのデスか!? ラブライブで光を手に入れるのではなかったのデスカ!?」
「勝たなきゃいけないんでしょ! アンタ・・・、絶対勝たなきゃいけないんでしょ・・・。」
「まさか・・・。」
「すみれちゃん!」
「待って!」
「待って!」
「うるさいわね・・・。もう話は終わったでしょ・・・。」
「さっきの可可の電話、聞いていマシタね? 盗み聞きとは、やはり根性が曲がっていマス!」
「かのん達は知ってるの?」
「いいえ。」
「何で言わないのよ!」
「可可の事を気にして、スクールアイドルをやってほしくありマセン!」
「でも勝たなきゃいけないんでしょ! 結果を出さなきゃ! だったら・・・!」
「そのために、あなたがセンターがいいと言ってるのデス!」
「何、意地になってんのよ・・・。」
「意地になどなっていマセン!」
「なってるでしょ! 本当は嫌なのに、かのんが勧めるからとか、なんだかんだで練習しているから仕方なくとか、可哀想とか・・・。」
「練習しているところもこっそり見てたでしょ! 全部分かってんのよ! アンタの事なんて!」
「何も分かってませんよ。そんな事で、可可が神聖なラブライブのセンターを任せると思っているのデスか?」
「任せたでしょ、実際・・・。」
「可可があなたに任せたのは、あなたがふさわしいと思ったからデス!」
「練習を見て、その歌声を聞いて、Liella!のセンターにふさわしいと思ったからデス・・・。それだけの力が、あなたにはあると思ったからデス!」
「だから受け取りナサイ! 私が思いの全てを込めて、あなたのために作ったのデスから!」
「それは・・・。」
「すみれちゃん!」
「あなたのために作ってきマシタ! センターのあなたのために!」
「この!」
「待てー!」
「届いて・・・。届いて・・・!」
「いたた・・・。ったく・・・。」
「すみれ・・・。」
「初めて名前呼んだわね・・・。」
「そんな事はどうでもいいデス! Liella!のセンターとして、恥ずかしくないステージにしてくだサイ!」
「当然でしょ・・・。誰だと思ってるの・・・。」
「いよいよ結ヶ丘のスクールアイドルが、ラブライブのステージに立つのですね!」
「楽しみだね!」
「うん! 私達Liella!が、沢山のスクールアイドルと繋がって、歌を響かせるんだ!」
「ありがとう・・・。可可・・・。」
「すみれ・・・。」
「ちょっ、アンタ達何やって・・・。」
今回は、これで終了です。
【まとめ】
さて、今回のタイトルは「チェケラッ!!」とあり、ギャグ回になるんじゃないかと想像していましたが、実際は、すみれがメインの話で、それも、シリアス度高めの展開になるとは意外でした。
普段は目立ちたがり屋で、強気な発言が多いすみれですが、影では相当努力していたりとか、これまでそんなに目立った事がないゆえの自信のなさとかが描かれていて、良い感じにすみれのキャラ掘り下げがなされていたように思います。センターは別の人がいいという周りの評価がありながらも、他のメンバーがすみれの資質を信じてセンターを下ろさなかったのも良かったところですね。
そして、センターを務める事を決心してのライブもすごく見応えがあって、成功経験の少ないすみれにとっては大きな自信になったでしょう。もうグソクムシとは呼ばせない! まあ、時々、「ギャラクシーさん」「ギャラ子」と呼んだりすると思いますが。(笑)
ライブ曲「ノンフィクション!!」については、衣装がお姫様風と、おしとやかな印象を与えながらも、ダンスがカッコ良いという相反性が良かったと感じてます。いわゆる、ギャップ萌えってやつですね。
「ラップが課題曲なのにお姫様衣装とか大丈夫?」と、Aパートを見終えた時は感じていましたが、めちゃくちゃ合っていました。すいません。ラブライブなめてました・・・・。(笑)
所々で色気ある表情をしていたところもポイントでしたね。信じられるか? これで、みんなJK1なんだぜ・・・。(笑)
もちろん、ライブだけでなく、ライブに入るまでのドラマも結構良かったと思います。
センターになって輝きたい。4話で、すみれは、そんな思いからスクールアイドルになる事を考えて、センターが欲しかったら奪いに来てと、かのんから言われた事から、メンバーになる事を決めました。
そして、今回、レベルの高いラップを即興で披露した事から、センターに抜擢。見事センターの座を奪った事になりましたが、いくら頑張っても失敗ばかりで、それほど自信をつけていない事から、その事に戸惑っていました。
それでも、センターに選ばれたからには、恥ずかしいところを見せまいと、練習を重ねましたが、周りからは、センターは他のメンバーが良いという意見が多く、可可はラブライブで結果が出なければ帰国するという電話も聞いた事から、センターをやめると言い出しました。
すみれは優しいんですよね。実力足らずの自分なんかがセンターになったら、良い結果は出せず、可可は帰国する事になり、スクールアイドルを続けられなくなるかもしれない。だから、涙を流してまで、センターは自分にはふさわしくないと主張したのでしょうね。このあたりは、3話のかのんを思い出します。
ですが、他のメンバーは、すみれをセンターから下ろす事は考えていませんでした。それは、頑張っているのにいつもセンターになれないからという同情ではなく、純粋にすみれの実力を信じていたからでした。
すみれの意見を尊重して、すみれをセンターから下ろす事もできたでしょう。だけど、それでは、すみれは成長できないまま先に進む事になります。
Liella!は初めてラブライブに出場する一方、他のラブライブ出場校の多くは過去に出場した事があるでしょう。経験ではやや不利と考えると、個人の資質が問われるところであり、それは誰が1人だけが際立っていればいいというものではないでしょうね。それだと、その1人に頼りっきりになり、他メンバーとの溝ができそうですし。
全員が同じくらいの実力があって、全員がセンターになるくらいの気持ちがないと駄目なのでしょう。だから、かのん達は、すみれにセンターをやり切ってもらおうと思ったのでしょうね。
そして、すみれは堂々とセンターを務め、見応えのあるライブを披露しました。成功経験の少ないすみれにとっては大きな自信を手にしたと思いますが、まだラブライブは始まったばかり。
勝ち進んでいくために乗り越えなければいけない壁はいくつもあり、皆で力を合わせて乗り越えていってほしいと、今後も注目していきたいところ。
次回は、タイトルや予告映像を見た感じでは、かのんが音楽科の入学試験を受けた場所でステージに立つ事になるのでしょうかね。あの時は過緊張で歌えませんでしたが、今度は良い結果を残せるのか? かのんの精神面に注目したいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!スーパースター!!」第10話「チェケラッ!!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ラブライブ地区予選の出場校が発表されました。
出場校はかなり多く、予選前にふるい落としがあるという噂も。予選前には何があるのか? それは、説明会に行って確かめる事に。
~ Aパート ~
そして、説明会に来たかのん達。やはり、出場校の多さから、すべてのチームに歌ってもらうのは困難なため、ジャンケンで決める事に。
・・・というのは、負けたチームが気の毒。そこで、各地区ごとに歌に課題をつけ、それを大会で披露する事に。
結ヶ丘のある東京南西地区は、流行の最先端地区。という事で、課題はラップとなりました。
それからしばらくして・・・、
「HEY! YO! 私の名前は澁谷かのん! 澁谷といっても渋谷は苦手!」
「こ、言葉が・・・、出てこない・・・。」
「ラップは元々ストリートから始まっているからね。」
「では、まさか、それが正式衣装!?」
「やっぱり、ちぃちゃんやってよ・・・。歌と違って難しいよ・・・。」
「分かった! ダンスの教室とかで何度か教えてもらった事あるから、やってみるね!」
「HEY! YO! 私、千砂都! 嵐千砂都! 生まれはこの辺! 特技はダンス! 嵐を呼ぶっす! ちぃちゃんダンス!」
「HEY!」
「あのー、ラップは?」
「あ! そうだった!」
「いやー、ダンス始まっちゃうと、ついそっちに夢中になっちゃうんだよね!」
「千砂都さんは、やはりダンスで他のグループに差をつけてほしいので、この役目は不向きではないかと。」
「と、なると・・・。」
「わ、私は無理です! 何も知らないのですから!」
「大丈夫! とりあえず韻を踏んで、思った事を歌にすればいいだけ!」
「HEY! まずは自己紹介とかやってみちゃおうYO!」
「じ、自己紹介・・・。韻を踏んで・・・。」
「秋あかね 歌にいざよう 葉月恋 想いはいまだ 十六夜なり」
「それは俳句・・・。」
「短歌です! 韻を踏めと言ったではないですか!」
うん、まあ、確かに言ってたけど、ソウジャナイ。前話の動画配信といい、ポンコツなところを出すのが毎回のノルマなんじゃないかと疑っちゃいます。(笑)
可可は中国語になってしまうので駄目。となると、残るは、すみれ。
しかし、可可は、大切なラブライブの課題に、ポテンシャルの低いすみれは任せられないと言います。
が、しかし・・・、
「HEY! YO! お見知りおきに自己紹介! でも、結女のみんなにしとこうかい! 私の名前は平安名すみれ! AB型の神社の娘! HEY!」
「マジデスか・・・。」
「すごい・・・。」
「即興でそんなに歌えるなんて・・・。」
「フン! これでも小さい頃からショウビジネスの世界で場数は踏んでいるの。アドリブだったら負けないわ!」
これを見たかのん達は、すみれを今回のセンターに抜擢。
ですが、すみれはビビっている模様。今までの事を考えると、自信がないのかもしれません。
だからといって引き下がらないすみれ。夜遅くまで1人でトレーニングに励んでいました。
「センター・・・。」
「村人だって大切な役よ。」
「私が・・・。」
「すみれさんには主人公の友達役をやってもらいます。」
「私が!」
「栄えあるグランプリは・・・。」
「私が!」
「あえいうえおあお! かけきくけこかこ!」
その後日・・・、
「衣装?」
「どういうつもり?」
「衣装作りは可可の仕事デスので。いいから、とっとと着るデス!」
「私の・・・?」
「オーラのないあなたでもセンターで戦えるよう他の人とは少し形を変えてやりマシタ!」
「じゃあ、それ着て、一度歌ってみようよ!」
「ちょうど学校のみんなの意見も聞いてみようと思ってたところだから、それ、動画に撮って見てもらおう!」
「え? いや、でも・・・。」
「似合ってるよ! すみれちゃん!」
「本当に綺麗です!」
「さすが可可ちゃん!」
「ク、可可は別に・・・。」
「どう? 自信出てきた?」
「では、いきますよ!」
「ミュージック!」
『スタート!』
~ Bパート ~
動画を見てもらった結果、歌の内容は評判が良かったものの、センターは違う人がいいという意見が多かったようです。
「どうしたらいいと思う?」
「そんなの決まってるでしょ。」
「すみれちゃん・・・。」
「この学校のスクールアイドルなんだから、みんなの意見に従うのが当然でしょ。」
「でも・・・。」
「そもそも、ショウビジネスの世界を歩いてきた私がラブライブなんていう素人の大会の予選くらいでセンターやるのはおかしいって思ってたの。」
「私の出番は、決勝に取っておくわ・・・。」
「すみれちゃん! 待って!」
「何逃げようとしてるデスか!」
「え?」
「可可は反対デス! 一度決めた以上、あなたがセンターをやるべきデス!」
「はあ?」
「聞こえなかったのデスか! 衣装も作ったのデスよ! 誰が何と言おうと、関係ありマセン! センターをやるべきデス!」
「可可ちゃん・・・。」
「無理よ・・・。」
「え・・・。」
「そんな事言っても分かってるの! どうせ最後はいつも私じゃなくなるんだから!」
「すみれちゃん!」
それからしばらくして・・・、
「帰る!?」
「すみれちゃん・・・。」
「遅くなったわね・・・。」
「まったく、センターがそれでどうするのデスカ! だから、甘く見るなと言ってるのデス!」
「センター?」
「うん。私達、さっきまでその事話していたんだけど・・・。」
「やっぱり、すみれちゃんセンターでいこうって!」
「どうして?」
「どうしてって・・・。」
「私が可哀想だから? 頑張っているのにいつもセンターになれないから?」
「そうではありません! かのんさんは・・・。」
「それ以外何があるっていうのよ!」
「別に同情なんかでセンターになったって嬉しくない・・・。学校のみんなは、他の人がセンターの方がいいって言ってるんでしょ・・・。」
「だったら・・・!」
「同情なんかではありマセン!」
「え・・・。」
「可可は、同情なんかで衣装を作ったりはしマセン!」
「あの衣装は返すわ・・・。それでも私にセンターやれって言うなら、スクールアイドルやめる・・・。」
「え・・・。」
「そんな・・・。」
「あなたのスクールアイドルへの思いは、そんなものなのデスか!? ラブライブで光を手に入れるのではなかったのデスカ!?」
「勝たなきゃいけないんでしょ! アンタ・・・、絶対勝たなきゃいけないんでしょ・・・。」
「まさか・・・。」
「すみれちゃん!」
「待って!」
「待って!」
「うるさいわね・・・。もう話は終わったでしょ・・・。」
「さっきの可可の電話、聞いていマシタね? 盗み聞きとは、やはり根性が曲がっていマス!」
「かのん達は知ってるの?」
「いいえ。」
「何で言わないのよ!」
「可可の事を気にして、スクールアイドルをやってほしくありマセン!」
「でも勝たなきゃいけないんでしょ! 結果を出さなきゃ! だったら・・・!」
「そのために、あなたがセンターがいいと言ってるのデス!」
「何、意地になってんのよ・・・。」
「意地になどなっていマセン!」
「なってるでしょ! 本当は嫌なのに、かのんが勧めるからとか、なんだかんだで練習しているから仕方なくとか、可哀想とか・・・。」
「練習しているところもこっそり見てたでしょ! 全部分かってんのよ! アンタの事なんて!」
「何も分かってませんよ。そんな事で、可可が神聖なラブライブのセンターを任せると思っているのデスか?」
「任せたでしょ、実際・・・。」
「可可があなたに任せたのは、あなたがふさわしいと思ったからデス!」
「練習を見て、その歌声を聞いて、Liella!のセンターにふさわしいと思ったからデス・・・。それだけの力が、あなたにはあると思ったからデス!」
「だから受け取りナサイ! 私が思いの全てを込めて、あなたのために作ったのデスから!」
「それは・・・。」
「すみれちゃん!」
「あなたのために作ってきマシタ! センターのあなたのために!」
「この!」
「待てー!」
「届いて・・・。届いて・・・!」
「いたた・・・。ったく・・・。」
「すみれ・・・。」
「初めて名前呼んだわね・・・。」
「そんな事はどうでもいいデス! Liella!のセンターとして、恥ずかしくないステージにしてくだサイ!」
「当然でしょ・・・。誰だと思ってるの・・・。」
「いよいよ結ヶ丘のスクールアイドルが、ラブライブのステージに立つのですね!」
「楽しみだね!」
「うん! 私達Liella!が、沢山のスクールアイドルと繋がって、歌を響かせるんだ!」
「ありがとう・・・。可可・・・。」
「すみれ・・・。」
「ちょっ、アンタ達何やって・・・。」
今回は、これで終了です。
【まとめ】
さて、今回のタイトルは「チェケラッ!!」とあり、ギャグ回になるんじゃないかと想像していましたが、実際は、すみれがメインの話で、それも、シリアス度高めの展開になるとは意外でした。
普段は目立ちたがり屋で、強気な発言が多いすみれですが、影では相当努力していたりとか、これまでそんなに目立った事がないゆえの自信のなさとかが描かれていて、良い感じにすみれのキャラ掘り下げがなされていたように思います。センターは別の人がいいという周りの評価がありながらも、他のメンバーがすみれの資質を信じてセンターを下ろさなかったのも良かったところですね。
そして、センターを務める事を決心してのライブもすごく見応えがあって、成功経験の少ないすみれにとっては大きな自信になったでしょう。もうグソクムシとは呼ばせない! まあ、時々、「ギャラクシーさん」「ギャラ子」と呼んだりすると思いますが。(笑)
ライブ曲「ノンフィクション!!」については、衣装がお姫様風と、おしとやかな印象を与えながらも、ダンスがカッコ良いという相反性が良かったと感じてます。いわゆる、ギャップ萌えってやつですね。
「ラップが課題曲なのにお姫様衣装とか大丈夫?」と、Aパートを見終えた時は感じていましたが、めちゃくちゃ合っていました。すいません。ラブライブなめてました・・・・。(笑)
所々で色気ある表情をしていたところもポイントでしたね。信じられるか? これで、みんなJK1なんだぜ・・・。(笑)
もちろん、ライブだけでなく、ライブに入るまでのドラマも結構良かったと思います。
センターになって輝きたい。4話で、すみれは、そんな思いからスクールアイドルになる事を考えて、センターが欲しかったら奪いに来てと、かのんから言われた事から、メンバーになる事を決めました。
そして、今回、レベルの高いラップを即興で披露した事から、センターに抜擢。見事センターの座を奪った事になりましたが、いくら頑張っても失敗ばかりで、それほど自信をつけていない事から、その事に戸惑っていました。
それでも、センターに選ばれたからには、恥ずかしいところを見せまいと、練習を重ねましたが、周りからは、センターは他のメンバーが良いという意見が多く、可可はラブライブで結果が出なければ帰国するという電話も聞いた事から、センターをやめると言い出しました。
すみれは優しいんですよね。実力足らずの自分なんかがセンターになったら、良い結果は出せず、可可は帰国する事になり、スクールアイドルを続けられなくなるかもしれない。だから、涙を流してまで、センターは自分にはふさわしくないと主張したのでしょうね。このあたりは、3話のかのんを思い出します。
ですが、他のメンバーは、すみれをセンターから下ろす事は考えていませんでした。それは、頑張っているのにいつもセンターになれないからという同情ではなく、純粋にすみれの実力を信じていたからでした。
すみれの意見を尊重して、すみれをセンターから下ろす事もできたでしょう。だけど、それでは、すみれは成長できないまま先に進む事になります。
Liella!は初めてラブライブに出場する一方、他のラブライブ出場校の多くは過去に出場した事があるでしょう。経験ではやや不利と考えると、個人の資質が問われるところであり、それは誰が1人だけが際立っていればいいというものではないでしょうね。それだと、その1人に頼りっきりになり、他メンバーとの溝ができそうですし。
全員が同じくらいの実力があって、全員がセンターになるくらいの気持ちがないと駄目なのでしょう。だから、かのん達は、すみれにセンターをやり切ってもらおうと思ったのでしょうね。
そして、すみれは堂々とセンターを務め、見応えのあるライブを披露しました。成功経験の少ないすみれにとっては大きな自信を手にしたと思いますが、まだラブライブは始まったばかり。
勝ち進んでいくために乗り越えなければいけない壁はいくつもあり、皆で力を合わせて乗り越えていってほしいと、今後も注目していきたいところ。
次回は、タイトルや予告映像を見た感じでは、かのんが音楽科の入学試験を受けた場所でステージに立つ事になるのでしょうかね。あの時は過緊張で歌えませんでしたが、今度は良い結果を残せるのか? かのんの精神面に注目したいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。