今話の名セリフ:「君達は、これからも、ずっと一緒だよ・・・。」
「わんだふるぷりきゅあ!」第38話「こむぎの帰る場所」の感想です。
~ オープニング前 ~
今日もドッグランで元気よく遊ぶこむぎ。そんな中・・・、
「マロンちゃん? そのハートの模様、やっぱり、マロンちゃんよね?」
「あの、どうかされましたか?」
「ああ、ごめんなさい。この子が、2年前にいなくなったワンちゃんとそっくりで・・・。」
「いなくなった?」
「この子の事です。マロンちゃんという名前で・・・。」
「これって・・・。こむぎ・・・。」
~ Aパート ~
こむぎを「マロンちゃん」と呼んだ女性の名は「結城 綾子」。動物を預かるボランディア活動をしており、飼い主が入院などのやむを得ない事情によってペットと暮らせなくなった時に、そのペットの世話を引き受けているとの事。
こむぎの前の飼い主は、2年前に施設に入る事となり、結城達は、こむぎの世話を託されました。しかし、ある日、こむぎは、預かられたボランティア団体からいなくなり、結城達は必死に探したものの、全然見つかりませんでした。
「そうだったんですね・・・。」
「私達も、こむぎの前のご家族の事は、気にかけていたんです。ね、いろは?」
「え・・・。うん・・・。」
「あの・・・。お願いがあります・・・。」
そのお願いとは、こむぎの前の飼い主と会う事。こむぎも連れていきます。
「でも、もし、こむぎちゃんを返してって言われたら・・・。」
「いろはとこむぎは、ずっと一緒だワン! ね、いろは?」
「いろは?」
「大丈夫・・・。心配いらないよ・・・。」
「いろは・・・。」
後日、こむぎの前の飼い主がいる老人ホームを訪れました。しかし・・・、
「どうしたの? あなたらしくないじゃない。」
「ワン?」
「いつもは所構わず走り回って、遊ぼう遊ぼうって迷惑な犬なのに。」
「こむぎ、迷惑じゃないワン!」
「1つ教えてあげる。こむぎといろはは強い絆で結ばれている。2人の絆は、そう簡単に切れるはずはない。」
「私が言うんだから、間違いないニャ。」
「ユキ・・・。ありがとうワン・・・。」
少しして・・・、
「あの・・・。」
「はじめまして。栗原です。あなたが犬飼さんかな?」
「はい・・・。犬飼いろはです・・・。」
「それから、こっちが・・・。」
「マロン・・・。大きくなったね・・・。」
「2年前、マロンがいなくなったと知って、胸が張り裂ける思いだった・・・。私が施設に入らなければ、離れ離れになる事はなかった・・・。」
「本当に、マロンには申し訳ない事をしたね・・・。」
「マロンを抱っこさせてもらってもいいかな?」
「はい・・・。こむぎ。」
「よしよし、いい子だ!」
〈この感じ、なんか知ってるワン・・・。〉
〈優しくて、温かくて・・・。〉
〈いろはが一番なのに・・・。なんで? なんで?〉
アイキャッチが変わりました。
まるでニコがこのアニメの主人公と言わんばかりのアイキャッチになりましたね。まあ、マスコットとしても十分通用しそうなビジュアルですので、良いと思いますけどね。
~ Bパート ~
「こむぎったら、変な顔!」
「懐かしいな! マロンは、こうやってマッサージされるのが好きだったんだよ!」
「へー。」
「それに、マロンはとても少食でね!」
「え? 少食?」
「ああ。すぐに体調を崩すし、臆病で、いつも私の後ろに隠れていたんだ!」
「信じられない!」
「こむぎは、とっても食いしん坊だし、好奇心旺盛で、1人でどこにでも行っちゃうんですよ!」
「え!? 本当に!? それは驚いた!」
「私もビックリです!」
「きっと君が、沢山の愛情を注いでくれたからだね・・・。」
「今までマロンを大切に育ててくれて、ありがとう・・・。」
「今日、栗原さんに会いに来たのは、伝えたい事があったからなんです・・・。」
「伝えたい事?」
〈いろは?〉
「私、2年前にこむぎを保護した時、お母さんと約束したんです・・・。もしも、こむぎの前の家族が見つかったら、ちゃんとこむぎとお別れして、前の家族の元に返してあげるって・・・。」
〈そんなの、聞いてないワン・・・。〉
「だけど、毎日こむぎと過ごして、どんどん仲良くなって、いっぱいケンカして、私、こむぎの事が大好きになって・・・。」
〈いろは・・・。〉
「こむぎと離れるなんて、絶対に嫌・・・。ワガママ言ってごめんなさい・・・。」
「でも、私、ずっとずっと、こむぎと一緒にいたいんです・・・。」
「だから、お願いします・・・。」
〈いろは・・・。〉
その直後、いろは達を見かけたトラメがガオガオーンを呼び出しました。
悟は、栗原を安全な場所に移動させます。いろは達4人はプリキュアに変身。
今回のガオガオーンはオコジョ型。そのため、動きが非常に素早く、目で捉えられません。
そこからの攻撃は、かわす事が難しく、ニャミーとリリアンがダメージを受けます。ワンダフルにも攻撃しましたが、フレンディが間に入って、リボンバリアを張りました。
「フレンディ・・・」
「こむぎと離れるなんて、絶対に嫌・・・。ずっとずっと、こむぎと一緒にいたいんです・・・。」
「私だって同じ・・・。ずっとずっと、いろはと一緒にいたい!」
「プニプニバリア!」
「ワンダフル!」
「フレンディ!」
しかし、素早い動きでプリキュアを翻弄してくるのは変わらず、形勢逆転とはなっていません。
となると、キラリンアニマルの出番。キラリンウサギの力を借り、音を頼りに、ガオガオーンの動きを見極めます。
そして、ガオガオーンを囲む事に成功。すぐに、エターナルキズナシャワーを放ち、ガオガオーンは浄化され、元の姿に戻ったニコアニマルをニコガーデンに帰しました。
少しして・・・、
「あ! おじいちゃん!」
「ええ!? 君は・・・。」
「こむぎ!」
「こむぎね、ちょっとだけ思い出したんだ! おじいちゃん、いつもこうやってギューってして、いっぱいなでなでしてくれたよね!」
「すごくホッとして、嬉しかった・・・。」
「こむぎね、おじいちゃんと一緒にいれて、すっごくわんだふるだったよ!」
「ワン、ダフル?」
「いろはが教えてくれたの! 元気で、仲良しで、最高って事!」
「こむぎ、おじいちゃんも、いろはも大好き! みんなの事も大好き! みんながわんだふるな世界って、とっても素敵だよ!」
「こ、こむぎ・・・。人間の姿で言っても分かんないよ・・・。」
「じゃあ、犬に戻って・・・。」
「犬の姿でしゃべっちゃダメ・・・。」
「ええ・・・。じゃあ、どうする?」
「どうするって、ええと・・・。」
「犬飼さん。さっきのお願いの返事をしないといけないね。」
「マロンを・・・、いや、こむぎを、これからもよろしくお願いします。」
「君達は、これからも、ずっと一緒だよ・・・。」
「本当に・・・。」
「2人は、最高に、ワンダフルだからね!」
今回は、これで終了です。
次回:「ニコエボリューション!」
ハロウィンで人や動物が仮装して街を行き交う中、自分と同じオオカミの格好をした人を見つけ、追いかけるこむぎ。
その人は、無口だが優しく、動物に好かれるオオカミだったが・・・。
【まとめ】
今回は、いろは達が、こむぎの前の飼い主と会う話でした。
今後もこむぎはいろはと一緒に住むと分かってはいましたが、そうなって良かったと思いますし、前のこむぎの飼い主も理解の良い人で、皆が幸せな形で終えられて良かったと感じています。感動度の高い一話でした。
まず、こむぎの前の飼い主・栗原は、予告映像を見た時は穏やかな人柄のように感じましたが、今話を見終えた時は、思ってた以上に優しく温かい人だと感じました。彼は老人ホームに入所したため、こむぎとは一緒にいられなくなれましたが、それでも、それまで栗原とこむぎが一緒に過ごした時間は、すごく幸せ、いや、わんだふるだったと思いました。
そんな温かい人だったゆえに、こむぎが彼と一緒にいた時の事をかすかに思い出したのが良かったですね。彼と一緒にいた記憶はなくても、一緒に住んでいた時に感じた温もりは、心の奥深くにあったのでしょう。
今話ラストでは、栗原の事を「おじいちゃん」と呼んで、一緒にいた時の事を言葉で伝えていたのも面白かったところ。いきなり見知らぬ女の子から「おじいちゃん」と呼ばれて、抱きつかれて、「一緒にいれて、すっごくわんだふる」と言われても、「身に覚えがないんだけど・・・」と困惑しそうなものですが(笑)、思った事を言葉にするのって、やっぱり良い事ですよね。
その後、栗原は、これからもこむぎをよろしく頼むと、いろはに託しました。
こむぎとこれからもずっと一緒にいたいと、いろはから言われなくても、彼は、今後もこむぎがいろはと一緒に住む事を認めていたでしょう。ですが、いろはが、こむぎと一緒に暮らしていくうちに、こむぎの事が大好きになって、離れ離れになりたくないと涙ながらに言った事や、人間の姿のこむぎの言葉から、後の飼い主の元で元気に幸せに過ごしている事を悟り、自分ではなく、いろはの元で過ごす事が、いろはにとっても、こむぎにとっても、大きな幸せを得られると安心感を抱いたと思いますね。
そして、こむぎの事を「マロン」ではなく、「こむぎ」と呼び、こむぎといろはの手を繋がせるという、粋な事をしてくれました。前の飼い主が、すごく理解のある人で本当に良かった・・・。
だからこそ、いろはとこむぎには、時々、栗原の元に足を運んであげてほしいかな、と思いますね。今後そのような描写はないと思いますが、でも、2人なら、きっとそうしているものだと信じています。
あと、栗原と会う前のこむぎに、ユキが優しく語り掛けていたのも見所でした。「こむぎといろはは強い絆で結ばれている。2人の絆は、そう簡単に切れるはずはない」なんて名言ですよ・・・。
しかも、こむぎを抱き上げて、同じ目線で話していたのも、ポイント高かったです。そうする事で、気持ちがより伝わりますしね。
物語前半ではこむぎの事を快く思っていなかったと思うと、すごく成長したよ・・・。なんか、込み上げてくるものがありますね・・・。今話もユキの株が上がって、嬉しいですね。
いろはとこむぎが別れず、こむぎの前の飼い主も理解のある人で良かったと感じた一方、気になる事もありました。
それは、いろはがこむぎと初めて会った時のこむぎが人間を極度に嫌ってた事ですね。前の飼い主が原因だったとは考えられませんので、こむぎがボランティア団体に預けられた後に何かがあって、人間嫌いになったのでしょう。
ボランティア団体から脱走した事が描かれていましたが、ボランティア団体で虐待を受けていたとか、境遇が悪かったとは考えにくいところ。こむぎが脱走したのは、前の飼い主が恋しかったからなんじゃないかと思いますね。
脱走後に何かがあって、こむぎは人を嫌うようになったのでしょう。あんなに飼い主が大好きだった子が、どうして・・・。
その何かは、今後の話で明かされると思いますが、それを知るのが怖く感じています・・・。もし、こむぎが真実を知ったら、大きなショックを受けて、壊れてしまいそうな気がするから・・・。
ですが、本当にこむぎに酷な過去があって、それを知ったとしても、いろはがいれば、それに押し潰されず、前に進めるはず。いろはと築いた楽しい思い出や絆が試練を乗り越えてくれると信じて、後のストーリーを見ていきたいと思います。
さて、次回は、ハロウィン回。
メインキャラ達が思い思いの仮装を楽しむ話になりそうですが、タイトルを見た感じでは、ストーリー進展があるのかも? 今話ラストのニコの人間態がいろは達に明かされるだけでなく、何か大きな出来事がありそうですが、果たして?
メインキャラ達の可愛い仮装姿だけでなく、シリアス要素にも、しっかり注目したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「わんだふるぷりきゅあ!」第38話「こむぎの帰る場所」の感想です。
~ オープニング前 ~
今日もドッグランで元気よく遊ぶこむぎ。そんな中・・・、
「マロンちゃん? そのハートの模様、やっぱり、マロンちゃんよね?」
「あの、どうかされましたか?」
「ああ、ごめんなさい。この子が、2年前にいなくなったワンちゃんとそっくりで・・・。」
「いなくなった?」
「この子の事です。マロンちゃんという名前で・・・。」
「これって・・・。こむぎ・・・。」
~ Aパート ~
こむぎを「マロンちゃん」と呼んだ女性の名は「結城 綾子」。動物を預かるボランディア活動をしており、飼い主が入院などのやむを得ない事情によってペットと暮らせなくなった時に、そのペットの世話を引き受けているとの事。
こむぎの前の飼い主は、2年前に施設に入る事となり、結城達は、こむぎの世話を託されました。しかし、ある日、こむぎは、預かられたボランティア団体からいなくなり、結城達は必死に探したものの、全然見つかりませんでした。
「そうだったんですね・・・。」
「私達も、こむぎの前のご家族の事は、気にかけていたんです。ね、いろは?」
「え・・・。うん・・・。」
「あの・・・。お願いがあります・・・。」
そのお願いとは、こむぎの前の飼い主と会う事。こむぎも連れていきます。
「でも、もし、こむぎちゃんを返してって言われたら・・・。」
「いろはとこむぎは、ずっと一緒だワン! ね、いろは?」
「いろは?」
「大丈夫・・・。心配いらないよ・・・。」
「いろは・・・。」
後日、こむぎの前の飼い主がいる老人ホームを訪れました。しかし・・・、
「どうしたの? あなたらしくないじゃない。」
「ワン?」
「いつもは所構わず走り回って、遊ぼう遊ぼうって迷惑な犬なのに。」
「こむぎ、迷惑じゃないワン!」
「1つ教えてあげる。こむぎといろはは強い絆で結ばれている。2人の絆は、そう簡単に切れるはずはない。」
「私が言うんだから、間違いないニャ。」
「ユキ・・・。ありがとうワン・・・。」
少しして・・・、
「あの・・・。」
「はじめまして。栗原です。あなたが犬飼さんかな?」
「はい・・・。犬飼いろはです・・・。」
「それから、こっちが・・・。」
「マロン・・・。大きくなったね・・・。」
「2年前、マロンがいなくなったと知って、胸が張り裂ける思いだった・・・。私が施設に入らなければ、離れ離れになる事はなかった・・・。」
「本当に、マロンには申し訳ない事をしたね・・・。」
「マロンを抱っこさせてもらってもいいかな?」
「はい・・・。こむぎ。」
「よしよし、いい子だ!」
〈この感じ、なんか知ってるワン・・・。〉
〈優しくて、温かくて・・・。〉
〈いろはが一番なのに・・・。なんで? なんで?〉
アイキャッチが変わりました。
まるでニコがこのアニメの主人公と言わんばかりのアイキャッチになりましたね。まあ、マスコットとしても十分通用しそうなビジュアルですので、良いと思いますけどね。
~ Bパート ~
「こむぎったら、変な顔!」
「懐かしいな! マロンは、こうやってマッサージされるのが好きだったんだよ!」
「へー。」
「それに、マロンはとても少食でね!」
「え? 少食?」
「ああ。すぐに体調を崩すし、臆病で、いつも私の後ろに隠れていたんだ!」
「信じられない!」
「こむぎは、とっても食いしん坊だし、好奇心旺盛で、1人でどこにでも行っちゃうんですよ!」
「え!? 本当に!? それは驚いた!」
「私もビックリです!」
「きっと君が、沢山の愛情を注いでくれたからだね・・・。」
「今までマロンを大切に育ててくれて、ありがとう・・・。」
「今日、栗原さんに会いに来たのは、伝えたい事があったからなんです・・・。」
「伝えたい事?」
〈いろは?〉
「私、2年前にこむぎを保護した時、お母さんと約束したんです・・・。もしも、こむぎの前の家族が見つかったら、ちゃんとこむぎとお別れして、前の家族の元に返してあげるって・・・。」
〈そんなの、聞いてないワン・・・。〉
「だけど、毎日こむぎと過ごして、どんどん仲良くなって、いっぱいケンカして、私、こむぎの事が大好きになって・・・。」
〈いろは・・・。〉
「こむぎと離れるなんて、絶対に嫌・・・。ワガママ言ってごめんなさい・・・。」
「でも、私、ずっとずっと、こむぎと一緒にいたいんです・・・。」
「だから、お願いします・・・。」
〈いろは・・・。〉
その直後、いろは達を見かけたトラメがガオガオーンを呼び出しました。
悟は、栗原を安全な場所に移動させます。いろは達4人はプリキュアに変身。
今回のガオガオーンはオコジョ型。そのため、動きが非常に素早く、目で捉えられません。
そこからの攻撃は、かわす事が難しく、ニャミーとリリアンがダメージを受けます。ワンダフルにも攻撃しましたが、フレンディが間に入って、リボンバリアを張りました。
「フレンディ・・・」
「こむぎと離れるなんて、絶対に嫌・・・。ずっとずっと、こむぎと一緒にいたいんです・・・。」
「私だって同じ・・・。ずっとずっと、いろはと一緒にいたい!」
「プニプニバリア!」
「ワンダフル!」
「フレンディ!」
しかし、素早い動きでプリキュアを翻弄してくるのは変わらず、形勢逆転とはなっていません。
となると、キラリンアニマルの出番。キラリンウサギの力を借り、音を頼りに、ガオガオーンの動きを見極めます。
そして、ガオガオーンを囲む事に成功。すぐに、エターナルキズナシャワーを放ち、ガオガオーンは浄化され、元の姿に戻ったニコアニマルをニコガーデンに帰しました。
少しして・・・、
「あ! おじいちゃん!」
「ええ!? 君は・・・。」
「こむぎ!」
「こむぎね、ちょっとだけ思い出したんだ! おじいちゃん、いつもこうやってギューってして、いっぱいなでなでしてくれたよね!」
「すごくホッとして、嬉しかった・・・。」
「こむぎね、おじいちゃんと一緒にいれて、すっごくわんだふるだったよ!」
「ワン、ダフル?」
「いろはが教えてくれたの! 元気で、仲良しで、最高って事!」
「こむぎ、おじいちゃんも、いろはも大好き! みんなの事も大好き! みんながわんだふるな世界って、とっても素敵だよ!」
「こ、こむぎ・・・。人間の姿で言っても分かんないよ・・・。」
「じゃあ、犬に戻って・・・。」
「犬の姿でしゃべっちゃダメ・・・。」
「ええ・・・。じゃあ、どうする?」
「どうするって、ええと・・・。」
「犬飼さん。さっきのお願いの返事をしないといけないね。」
「マロンを・・・、いや、こむぎを、これからもよろしくお願いします。」
「君達は、これからも、ずっと一緒だよ・・・。」
「本当に・・・。」
「2人は、最高に、ワンダフルだからね!」
今回は、これで終了です。
次回:「ニコエボリューション!」
ハロウィンで人や動物が仮装して街を行き交う中、自分と同じオオカミの格好をした人を見つけ、追いかけるこむぎ。
その人は、無口だが優しく、動物に好かれるオオカミだったが・・・。
【まとめ】
今回は、いろは達が、こむぎの前の飼い主と会う話でした。
今後もこむぎはいろはと一緒に住むと分かってはいましたが、そうなって良かったと思いますし、前のこむぎの飼い主も理解の良い人で、皆が幸せな形で終えられて良かったと感じています。感動度の高い一話でした。
まず、こむぎの前の飼い主・栗原は、予告映像を見た時は穏やかな人柄のように感じましたが、今話を見終えた時は、思ってた以上に優しく温かい人だと感じました。彼は老人ホームに入所したため、こむぎとは一緒にいられなくなれましたが、それでも、それまで栗原とこむぎが一緒に過ごした時間は、すごく幸せ、いや、わんだふるだったと思いました。
そんな温かい人だったゆえに、こむぎが彼と一緒にいた時の事をかすかに思い出したのが良かったですね。彼と一緒にいた記憶はなくても、一緒に住んでいた時に感じた温もりは、心の奥深くにあったのでしょう。
今話ラストでは、栗原の事を「おじいちゃん」と呼んで、一緒にいた時の事を言葉で伝えていたのも面白かったところ。いきなり見知らぬ女の子から「おじいちゃん」と呼ばれて、抱きつかれて、「一緒にいれて、すっごくわんだふる」と言われても、「身に覚えがないんだけど・・・」と困惑しそうなものですが(笑)、思った事を言葉にするのって、やっぱり良い事ですよね。
その後、栗原は、これからもこむぎをよろしく頼むと、いろはに託しました。
こむぎとこれからもずっと一緒にいたいと、いろはから言われなくても、彼は、今後もこむぎがいろはと一緒に住む事を認めていたでしょう。ですが、いろはが、こむぎと一緒に暮らしていくうちに、こむぎの事が大好きになって、離れ離れになりたくないと涙ながらに言った事や、人間の姿のこむぎの言葉から、後の飼い主の元で元気に幸せに過ごしている事を悟り、自分ではなく、いろはの元で過ごす事が、いろはにとっても、こむぎにとっても、大きな幸せを得られると安心感を抱いたと思いますね。
そして、こむぎの事を「マロン」ではなく、「こむぎ」と呼び、こむぎといろはの手を繋がせるという、粋な事をしてくれました。前の飼い主が、すごく理解のある人で本当に良かった・・・。
だからこそ、いろはとこむぎには、時々、栗原の元に足を運んであげてほしいかな、と思いますね。今後そのような描写はないと思いますが、でも、2人なら、きっとそうしているものだと信じています。
あと、栗原と会う前のこむぎに、ユキが優しく語り掛けていたのも見所でした。「こむぎといろはは強い絆で結ばれている。2人の絆は、そう簡単に切れるはずはない」なんて名言ですよ・・・。
しかも、こむぎを抱き上げて、同じ目線で話していたのも、ポイント高かったです。そうする事で、気持ちがより伝わりますしね。
物語前半ではこむぎの事を快く思っていなかったと思うと、すごく成長したよ・・・。なんか、込み上げてくるものがありますね・・・。今話もユキの株が上がって、嬉しいですね。
いろはとこむぎが別れず、こむぎの前の飼い主も理解のある人で良かったと感じた一方、気になる事もありました。
それは、いろはがこむぎと初めて会った時のこむぎが人間を極度に嫌ってた事ですね。前の飼い主が原因だったとは考えられませんので、こむぎがボランティア団体に預けられた後に何かがあって、人間嫌いになったのでしょう。
ボランティア団体から脱走した事が描かれていましたが、ボランティア団体で虐待を受けていたとか、境遇が悪かったとは考えにくいところ。こむぎが脱走したのは、前の飼い主が恋しかったからなんじゃないかと思いますね。
脱走後に何かがあって、こむぎは人を嫌うようになったのでしょう。あんなに飼い主が大好きだった子が、どうして・・・。
その何かは、今後の話で明かされると思いますが、それを知るのが怖く感じています・・・。もし、こむぎが真実を知ったら、大きなショックを受けて、壊れてしまいそうな気がするから・・・。
ですが、本当にこむぎに酷な過去があって、それを知ったとしても、いろはがいれば、それに押し潰されず、前に進めるはず。いろはと築いた楽しい思い出や絆が試練を乗り越えてくれると信じて、後のストーリーを見ていきたいと思います。
さて、次回は、ハロウィン回。
メインキャラ達が思い思いの仮装を楽しむ話になりそうですが、タイトルを見た感じでは、ストーリー進展があるのかも? 今話ラストのニコの人間態がいろは達に明かされるだけでなく、何か大きな出来事がありそうですが、果たして?
メインキャラ達の可愛い仮装姿だけでなく、シリアス要素にも、しっかり注目したいと思います。
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