私は子どもの頃、集中力がなくてあまり本が読めない子でした。
当時、我が家の本棚には「カラー名作 少年少女世界の文学」という箱入りの立派な本がずらりと並んでいました。私の姉は全巻楽しく読んでいたようですが、アホな私はその本を手には取っても文字は追わず、ところどころにある美しいカラーの挿絵を眺めるだけで満足していました。
当時、我が家の本棚には「カラー名作 少年少女世界の文学」という箱入りの立派な本がずらりと並んでいました。私の姉は全巻楽しく読んでいたようですが、アホな私はその本を手には取っても文字は追わず、ところどころにある美しいカラーの挿絵を眺めるだけで満足していました。
さすがに中学生にもなってくると、いくらか文章を読むことに慣れてきて、遅ればせながら「少年少女世界の文学」が読めるようになってきました。中学生が読むにしては幼すぎる童話や日本の昔話から始まって、アルプスの少女や若草物語、三島由紀夫や井上靖の作品も読めるようになっていきました。「潮騒」にはドキドキし「しろばんば」は郷愁を誘われました。その美しい挿絵とともに。
家にあったあの美しいの本たちがなかったら、私の読書の原風景みたいなものは、もしかしたら高校卒業後ぐらいまで遅れていたかもしれません。挿絵画家さんたちのおかげです。
中でも思い出深いのは「ネズナイカ」という当時のソビエト編の中の楽しい物語、そして一番は何と言っても「あしながおじさん」です!
きっと中学生にもなったマセたコたちならば、読んでいる途中で「ハハーン」と、あしながおじさんの正体を見破って、ニヤニヤしながら読んでいたかもしれません。しかし、当時の純情な私は、主人公のジュディとともに「エェェエ!あなたがあしながおじさんだったねの!」とびっくり仰天してしまい、その思いがけないハッピーエンドに深く深く感銘を受けたのでした。
そして!
そんな思い出のある「カラー名作 少年少女世界の文学」の一部が、なんと電子書籍になって Amazon の Kindle版などで読めるのを知った時は狂喜乱舞でした!一時、古本で買おうかなと思っていたくらいでしたから。
あしながおじさんを早速買って、懐かしい挿絵と再会することができました。
原作のヘタウマな挿絵も味があってよいのですが
やはりカラーの挿絵が大好きで、よく眺めていたものです。
この挿絵が一番好きなのでブックマーク。
他にも是非読みたかった思い出の作品は電子書籍にありませんでしたが、あしながおじさんがあったのでとても満足しています🍀
小学館さん、懐かしい本をどうもありがとうございました✨
おわり😎