技術士(総合技術監理・機械部門)のブログ

技術士がお届けする,技術,工学,技術者倫理などの話題

アンフェア

2006-03-08 21:06:24 | 脳科学の記事類
Nature Vol439 26 Jan. 2006の記事から
Empathic neural responses are modulated by the perceived faimess of others
「他人の公正さを知覚することによって共感的神経反応が調節される」

被験者に,パートナーが経済ゲームでフェアな行動をとった場合とアンフェアな行動をとった場合において,どちらのパートナーにも罰を与える.
つまり,フェアなことをしても罰が与えられている場合,それを見た被験者は共感する脳の反応があるが,アンフェアをして罰を与えられる場合には体罰を好む反応があったとこを伝えている.

確かに,悪い事をした人に対しては「ざまあみろ」みたいな反応をすることは,社会的にみてもありうる反応であり,それが脳の活動から検証されてしまうことは興味深い.

しかし,これが行き過ぎると,犯罪捜査などにも使われような場面も考えられうるので,こういった脳科学が進むに従い,法律的整備も欠かせないと思われる.

R134

2006-03-06 21:15:15 | 脳科学の記事類
発達心理学が脳情報処理モデル構築にはかかせないと思われます.
赤ちゃんがどのように知能を高めていくのか
これを観察していくことで,賢い脳が発達するためのモデルが考えられないか
ヒントがないか

と考えています

最近の研究では,ニューロンのコネクションは最初は密であり,mR134というマイクロRNAがいらない結合を阻害して整理していくのではないかということがわかっています.

忘れることも重要な能力なのでしょうか(ちょっと違いますが)

まる

2006-03-05 10:50:23 | 脳科学の記事類
さて,引っ越して来たので何から手をつけましょうか.
本ブログで学習するのは,脳情報処理モデルの構築
です
そのために,ロボット工学,心理学,脳神経科学,コンピュータ科学などを勉強していきます.
ここ半年くらいの成果はあまり芳しくはないのですが
常識的に「その目的に必要なことで」わかっていることは
身体性が必要
環境に埋め込まれることが必要
ということです.
また,心,意識などは「本人しかわからない」,外部からは見れない
ということになり,科学ということで言えば,客観性がないことになります.哲学的問題も絡んできますが,ロボットに心があるか?という問題の答えとして,柴田先生の立場で行きたいと思います.
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さて,題材として旧家でやってきた,「まる」を再開したいと思います.
まるを認識するためにはどのような「脳の情報処理モデル」が必要かについて学習するということです.
今までちょっと学習してきたのはほんのちょっとですが,
視覚情報は画素が発火しているかどうかというCCDカメラとのアナロジーで考えてみるということです.
画像認識の立場では,そんなことは昔からやっていて,かなり色々なことが現状では出来ています.まるを認識するくらい簡単にできそうですが,このブログでは素人が考えていくので,専門家が「?」と思うような少し新しい発想で考えていきたいと思っています.
脳の情報処理としてはたぶん,CCDカメラとのアナロジーで入力は問題ないように思えます.それで,まるを「言語」という抽象レベルで「丸」である「円」である「一つの線が閉じている」ということを認識するかというモデルが必要になります.
神経科学の知見によると,脳の情報処理は階層的であるとわかっています.視覚の一次なんたらかんたら,それが連合野にどうたらこうたら...ということがわかっているようです.また,色情報を処理する場所と動きがあるものを処理する場所も違うということもわかっています.
じゃあ,それがわかっているのなら,モデルも出来ているのでは?と思いますが,なかなか難しいみたいで,アメリカのパームパイロットの開発者であるジェフホーキングさんも情報処理モデルのために私財を投げ打って研究所まで作っていますが,まだその成果は出ていません.なんらかの成果はそろそろ出そうですが.
考える脳 考えるコンピューター

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ということで,長くなりましたがそんなことを学習していこうと思っていますので,叱咤激励のほどお願いします

はやりの脳科学

2006-03-04 22:49:28 | 脳科学の記事類
意識と無意識の関係は,とても興味深い
人は無意識の状態での処理の中から,意識が芽生える
ワーキングメモリ上で作業していて,重大な信号が無意識から上がってくると
意識のワーキングメモリに上がってきて
アウエアネス 気づく ということになる
そんな仕組み システムであると考えていくと
簡単なプログラム(ニューラルネット)で表現されてしまいそうなのだが

ということで次回はニューラルネットを考えてみよう