生存する脳―心と脳と身体の神秘講談社このアイテムの詳細を見る |
を最近読んでいるのですが,なかなか前に進みません.
著者のダマシオは,脳に損傷を受けた患者の性格が変わるという現象から,脳の機能の解明をはかる.フィネアス ゲージという脳に,詳しく言うと前頭葉に鉄の棒が刺さるという損傷を受けた患者が,記憶や運動能力には全く問題ないにもかかわらず,性格が全く変わってしまったという症状から何がわかるのか.
確かに,機能と脳の部位との関連はわかる.
ダマシオは,その部位の特徴として,感情が変わることに着目した.感情と判断力や性格(社会的)の関連性について仮説を立てたのだ.心を育むものは感情と身体であるということを脳科学から解明しようとしている.
さて,もし感情というのが我々の心と密接に関連しているのなら,脳の情報処理モデルはどのように感情という項目をモデル化すれば良いのであろうか.
それをこれから考えていきたい.