種採りをしなくても野草のように勝手に繁殖する野菜がある。
シソやエゴマ、オカノリ、パセリ、バジル、ミニトマト、ノラボウ菜などである。
他にも種採り作業をしたものや収獲漏れなども自生してくる。
畑が密林のようになるのは、これらを放置しているのも一因。
エゴマは今はやめた人が作っていたのが野生化して残っている。
シソは赤じそ、青じそ、それぞれのちりめんがあり、葉を利用するのはもちろんだが秋には実を取って佃煮にしたりする。
葉は春先の小さな時から抜きながら使い、大きくなると枝を切って花瓶に挿して台所に常備しておく。
またサツマイモの間にコンパニオンプランツとして移植したりして利用する。
オカノリは市民農園時代に畔に生えていたのを野菜だと教えてもらい種を採った。
わずかにヌメリがあり若葉の時には抜き菜として、大きくなった葉は天ぷらや餃子の具として使える。
味に癖がなくおひたしなどにして食べる人もいるが、私は野菜としてのうまみは乏しいと思っていて、他の野菜が少ない時のお助け作物と位置付けている。
そのままでは2mにもなるオカノリは途中で摘芯するが、それでも結構な存在感がある。
パセリは収獲しても次々に新しい葉が出て、最後にニンジンのような花が咲き、種がつく。
細かい種をしごき取ってばら播いておくと忘れた頃に新しい苗になっている。
バジルも自生しているものをコンパニオンプランツとしてトマトなどの横に植えたりするが、秋から冬にかけて種を付ける。
これをしごき取ってそのままばら撒いておいても良いし、種として保存して翌年播いても良い。
購入する種は粉のように細かく発芽までの管理が大変だが、しごき取った種は殻に入っていて、これを播くと放任でも実によく発芽する。
殻が通気性と保湿を保つゆりかごの役目をするのだろう。
オカノリやノラボウ菜は通路にまで生えて自生、繁殖している。