有機無農薬野菜作り40年目、密植、混植、時期ずらしで自給率アップ

有機無農薬菜園で指導したり地元の新聞に野菜作りの記事も書いてきたが、そこでは表現できないものも自由に書いていく。

自家採種で野草化する野菜たち

2024-03-21 22:34:18 | 日記

種採りをしなくても野草のように勝手に繁殖する野菜がある。

シソやエゴマ、オカノリ、パセリ、バジル、ミニトマト、ノラボウ菜などである。

他にも種採り作業をしたものや収獲漏れなども自生してくる。

畑が密林のようになるのは、これらを放置しているのも一因。

エゴマは今はやめた人が作っていたのが野生化して残っている。

シソは赤じそ、青じそ、それぞれのちりめんがあり、葉を利用するのはもちろんだが秋には実を取って佃煮にしたりする。

葉は春先の小さな時から抜きながら使い、大きくなると枝を切って花瓶に挿して台所に常備しておく。

またサツマイモの間にコンパニオンプランツとして移植したりして利用する。

 

オカノリは市民農園時代に畔に生えていたのを野菜だと教えてもらい種を採った。

わずかにヌメリがあり若葉の時には抜き菜として、大きくなった葉は天ぷらや餃子の具として使える。

味に癖がなくおひたしなどにして食べる人もいるが、私は野菜としてのうまみは乏しいと思っていて、他の野菜が少ない時のお助け作物と位置付けている。

そのままでは2mにもなるオカノリは途中で摘芯するが、それでも結構な存在感がある。

 

パセリは収獲しても次々に新しい葉が出て、最後にニンジンのような花が咲き、種がつく。

細かい種をしごき取ってばら播いておくと忘れた頃に新しい苗になっている。

バジルも自生しているものをコンパニオンプランツとしてトマトなどの横に植えたりするが、秋から冬にかけて種を付ける。

これをしごき取ってそのままばら撒いておいても良いし、種として保存して翌年播いても良い。

購入する種は粉のように細かく発芽までの管理が大変だが、しごき取った種は殻に入っていて、これを播くと放任でも実によく発芽する。

殻が通気性と保湿を保つゆりかごの役目をするのだろう。

 

 

オカノリやノラボウ菜は通路にまで生えて自生、繁殖している。


無農薬家庭菜園で自家採種している野菜、約30種類の紹介

2024-03-07 19:39:42 | 日記

野菜の中には多年草として株を保存したり 種を採ったり 種芋を保存したりして、新規に購入しなくても栽培が続けられるものが結構ある。

私が感じるメリットは

・種や苗代がかからない。

・種の入手が面倒な珍しい野菜を気軽に栽培できる。

・大量にとれるのでずらし播きなど、ふんだんに使える。

・畑になじむのか栽培が容易になる。

・作物の特徴がよくわかるようになる。

・雑種化して独自の作物ができる。

デメリットは

・採種や保存が難しく面倒。

・場所を長く占拠する。

・雑種化したものができる。

などだろうか。

私の畑で宿根草や多年草の類は

アスパラガス、ニラ、オカワカメ、ハヤトウリ、ミョウガ、ミント、レモンバームなどがある。

種を採るものにはエンドウ類、ソラマメ、オクラ、バジル、ワサビ菜、カツオ菜、あすっこ、ノラボウ菜、モロヘイア、オカノリ、ツル紫、シソ類、トマト類、半白キュウリ、ゴーヤ、九条ネギ、ナリクラマクワ、かぼちゃなどがあるが、さらに大根や菜花、インゲン、スイカなどもきまぐれで時々採っている。

ソラマメとウスイエンドウ、久留米エンドウの種

あすっこ、オカノリ、カツオ菜、ワサビ菜、ノラボウ菜、菜花の種

収穫物を保存して植え直すものには山芋類、サツマイモ類、里芋、ジャガイモ、菊芋、ショウガなどの根菜類がある。

保存されたショウガ種

ニンニク類やワケギ、落花生も食べた残りを使って栽培する。

イチゴは収穫後に子株を育てている。

20種類くらいと思っていたが書き出してみると30種を越えていた。

手がかからないため認識していないものが多いのかなと思う。

他にもキャベツやブロッコリー、レタスなど収穫した後の切り株を再生栽培するものもある。

今後、写真を整理しながら順番に紹介していく。


菜園の行事

2024-02-28 00:31:46 | 日記

写真がボケる原因がわからなかったが解決できそうなので再開。

菜園の行事は年間では15回ほどあり、参加者の負担が大きいものはわずかだが参加費を出している。

先日は畑の隅にある八朔とオレンジの収穫、ヒラタケの植菌、看板作りをしたが、約30人の参加があった。

八朔は800個、レオレンジはまだ樹が小さく50個ほど収穫して分配、そのあと来年のために剪定。

ついでに隣のイチジクも剪定して挿し芽を採取。

収穫後は2グループに分けヒラタケの植菌と区画の看板作り。

ヒラタケの植菌は造園屋さんが原木を持ってきてくれて、作業も指導付き。

以前のシイタケの原木がすでに寿命を迎えたので撤去して場所を確保して並べるところまで。

看板はメンバーの名前と顔が一致しないという意見があり、耕作場所に名前を書いた看板を立てることに。

デザインや名書きは塗料が乾いた後日に各自でとした。

年間の行事は栽培法の指導などの定例会のほか、竹の支柱採り(タケノコ採集)、もみ殻燻炭作り、稲わら集め、小学校の田植え、稲刈り、周辺整備、井戸の清掃などがあるが、折々に触れていくことにする。

  

秋冬野菜の塔立ちが始まり、花が咲く季節になった。

種採りの時期なので次回はその方法を

 


トウモロコシの早播き

2024-02-19 15:04:04 | 日記

ただ文字を並べるだけから始めたブログだがソナタさんから頂いたコメントで、段落を付け、写真を入れとなり、これで続けようとしたところで3件目のコメントでブログの名前となった。私はタイトルがブログの名前と勘違いしてていた。

ブログの何かも知らずに自分の書きたいことを記事投稿から書いていただけだった。どうしていいかわからずブログの作り方を見て名前を付けて概要を書いたが何度やっても名前が変わらなかった。概要の文字制限にひっかかっていたのだ。どうやらブログらしい体裁になったのはソナタさんのコメントのおかげ。コメントに返信を入れることはまだできていないので、ここでお礼を言いたい。

ご指導頂きありがとうございました、今後もよろしくご指導願います。

今日は雨だがこのところの高温でトンネルを掛けた温床内の温度計は45度を超えていた。1月末に播いたナスなどの種はいまだ発芽していない。温床ではなくビニールのべた掛けにしたゴボウやニンジンは発芽しているので高温になりすぎていたかもしれない。もう一度撒き直してみる。

トウモロコシはアワノメイガとコガネムシ、カラス、イタチと狙うものが多いが、まずはアワノメイガの発生時期から外すことが第一。私はこれまで春作は3月5日、秋作は8月の盆後の種まきで6月、10月の収穫で虫害を防いでいた。穂が出た時に切り取って人工授粉までして、裾までしっかりネットで囲ってイタチ対策までしていたのに 昨年は一部にアワノメイガの被害が出た。虫の発生時期が早くなっている可能性がある。 

                     

   上からのカラス、下からのイタチよけのネット       ショウガの上の自然生えのトマト苗群

今年は2月中に早生種で撒いて5月中の収穫を目指すことにした。3日前に第1陣で3列×8×2粒を播きビニールをべた掛けしておいた。ここは白菜を収穫した後に不耕起で作付けしたが後作にはナス科が来る予定。トウモロコシの収穫が遅れた場合はトマトの自生苗化脇芽苗の放任栽培地になる。昨年、春と秋にトウモロコシを作ったところはまだ小松菜などが残っているので収穫後に第2陣として今月中に播く予定。

 

 

 

 

 

 


自在耕作菜園、密植、混植、生ごみ堆肥の作り方

2024-01-26 19:17:20 | 日記

有機無農薬栽培での問題の一つが病虫害をいかに防ぐかだ。

今の畑に来た時に蜘蛛が畝の上に沢山いたことに驚いたが、これまでうまく作れなかった白菜が大した苦労もなく無農薬できれいに作れたことにもっと驚いた。広い畑全体が無農薬で除草剤も使われていないと益虫も多く害虫が少ないのだと感心した。さらにカナヘビ、カマキリなどもよく見かける畑だった。孫がイチゴ狩りに来た時にカナヘビを追いかけまわしていた。この自然の豊かさが有機無農薬を支えていると感じた。

これまでの畑はいずれも元は田んぼで40㎝ほど下には粘土が敷かれ、この耕盤を壊すわけにもいかなかった。今の畑は田んぼの上に1m以上山土を載せて植木を栽培していたとのこと。畑の下がどうなっているか知りたくて1m近く掘りまくり、埋める時には残渣を入れて米ぬかを振って畝を立てた。3年ほど前から不耕起にしたが耕土は十分に深いと思う。

当初は鶏糞も使っていたがキャベツや九条ネギの苗にアブラムシがつくことがあった。鶏糞は化学肥料並みの成分で即効性もある。大きく育てようと追肥などで使うことで使い過ぎになる。生ごみ堆肥だけにしてから10年がたつがソラマメ以外でアブラムシがつくことはない。ソラマメのアブラムシ退治も簡単にできるようになったが、今日は生ごみ堆肥の作り方を紹介する。

ポイントは雨が入らないようにすることとウジなどの虫がわかないようにすること。

1,堆肥ボックスに12cmほどの厚さで堆肥を敷く。

2,生ごみを入れる穴を掘り、生ごみを入れ、二握りほどの米ぬかをふって生ごみと堆肥、米ぬかをよく混ぜる。

3,その上に周りの堆肥を薄く載せ、米ぬかを極薄く振っておく。

4、翌日はその横に同じような穴を掘り、同じ作業をする。

5,順番に6-8か所ほど埋めて一巡すると、最初の所はすでにほとんど堆肥化されて少し凹んでいる。

6,ここをかき混ぜてから少し周りに上げて穴を開け、同じ作業をする。

7、これを繰り返して3-4周すると20cm近くまで生ごみ堆肥が積もり、深い穴が掘れ、一つの穴に2-3日生ごみが入れられるようになる。

8、この頃に他の場所をよくかき混ぜておくときれいに分解された堆肥ができているので順番に回収し、全体にこの高さを維持していくとほぼ3-4か月はこのまま続けられる。

9,回収した生ごみ堆肥はそのまま肥料として使えるが、近くに保存場所を作って入れている。

10、ここで乾燥した生ごみ堆肥はややボケ気味になるが、優しい肥料として使いやすく、もう一度ヌカと合わせてぼかし肥料を作ったりする。次回のスタートの堆肥としても使える。

     

冬はこれで問題ないが春から秋には、油断するとハエのウジなどの虫が湧くことがある。

この対策として防虫ネットを2重にして入らないようにしているが、隙間から入ったり、作業中に飛んできただけで卵は産みつけられている。

ウジがわくと最初にするのは生ごみ堆肥の1/4ぐらいのヌカを全体によく混ぜ込んで、蒸し焼きにする。翌日には発酵熱で6-70度にもなり、有効だが堆肥ボックスの隅には温度の上がらない場所があるため、生き残ったのが隅に固まっている。これを取り出して皿に入れておくと数時間で鳥が食べてくれる。もう一度再発酵させてその真ん中に入れることもしたが、完全にいなくなるまでにはこれを何度か繰り返すことになる。その間の生ごみは里芋の株間などに入れてしのぐ。去年は一度再発酵させた後、真ん中のウジのいないところを回収し、残りをバーナーであぶった。熱湯をポットに入れて上からかける方法も有効だが、後で水分を飛ばすのが面倒だった。昔は金たらいを使って下から火を焚いて蒸し焼きにした。これが1度に退治出来て簡単だが今の畑では住宅地が近く気が引ける。

堆肥がない場合は畑の土でも最初だけ分解に時間がかかるがしばらくすると同じようにできる。