有機無農薬野菜作り40年目、密植、混植、時期ずらしで自給率アップ

有機無農薬菜園で指導したり地元の新聞に野菜作りの記事も書いてきたが、そこでは表現できないものも自由に書いていく。

自在耕作菜園、密植、混植

2024-01-17 19:34:32 | 日記

米ぬかは近くのJAの米つき所で大量に無料で調達し、土づくり、液肥、マえルチ、生ごみ堆肥、温床作りと多方面に活用している。畑からは収穫物以外は一切持ち出さないですべて畑に還元している。畑に持ち込むものは米ぬか、生ごみ、ワラ、生もみ殻、もみ殻燻炭、落ち葉、庭木剪定枝、竹支柱などがあるがすべて無料。肥料や石灰などは一切購入していない。中和はもみ殻燻炭、草木灰でカルシウムは生ごみたい肥中の卵の殻で十分に対応できている。

約80種類の栽培品のうち半分は宿根、多年草、種イモ、種採りなどで購入することなく継続栽培している。ざっと上げるとハヤトウリ、金時草、オカワカメ、アスパラガス、レモンバームなど8種が宿根、かぼちゃ、ゴーヤ、トマト、半白キュウリ、エンドウ、ソラマメ、バジル、モロヘイア、オカノリ、ワサビ菜、カツオ菜、オクラ、ツルナなど20種以上が種採り、サツマイモ、ジャガイモ、山芋、イチョウ芋、里芋、ニンニク、しょうが、菊芋、イチゴなどの種イモや子苗で続くものも10種を超える。自分の畑にあうようになったものが選別されて継続されてきているがこれらはすべて購入費用が掛からないし、種や苗から農薬成分入ることも少なくできる。

栽培品種の選定基準は家族が喜ぶもの、よく使う野菜、少量を気楽に使いたいもの、無農薬で作りやすいもの。作る量は保存できるものは年間必要量、よく使う野菜は年中供給できるように、好きなものは長期間楽しめるように計画配分している。この考え方や基準は個別の栽培方法で述べる予定。

これまでは文章ばかりだったがこのあたりのイメージを理解いただくために写真も随時つけていくことにする。

いろいろな方法があるようであるが今回は私の畑の四季の風景を載せてみる。

菜園で会員の世話をしながら地元の新聞に家庭菜園関係のコラムを持っているが、自分の記録を残しておきたい気楽に始めたブログだが早速見て頂いた方もいてご意見ご指摘も頂いた。少しづつ直していくが、今回の写真もコラム用にたくさん撮ったものから選ぼうとしたがうまく貼り付けができなかった。この後少しづつ工夫していくようにしますが、良い方法があればご指導願います。

まずは春、桜の季節の畑と夏のジャングルになった畑

夏は通るのも大変なジャングルになっているが雑草はほとんど生えてこない。

秋はシソやモロヘイアの種を付けさせる時期でまだまだ込み合っていて冬野菜は隙間で少しづつ開始。

この写真はボケてしまったが雰囲気を見てほしい。同じ方法でアップロードしたと思うのだが、・・・。

冬は畑がすっきりする時期だが、密植、混植と時期ずらしの種まきで結構にぎやか。

イチゴやソラマメなどは3列植、エンドウの周りはホーレンソーとレタス、冬野菜は何回も播いている。

これも右の余り苗の混植は見づらいが次の機会には改善します。

 


自在耕作菜園、密植、混植、無農薬の歩み

2024-01-14 18:35:40 | 日記

今の畑は4代目、最初は旧住人が残してくれた作物を収穫した畑を引き継いだもの。元は田んぼで道路建設予定地の持ち主不明地、約80㎡。前の耕作者の栽培法は不明だが土が固かったことと周りの人の農法からは化学肥料も農薬も使う慣行農法だったと思われる。農薬の使い方を知らず、鶏糞を大量に入れて土づくりをしただけで、トウモロコシ、イチゴ、玉ねぎなどはできたが葉物はまともにできなかった。5年ほどで立ち退きとなった時に近くのお百姓さんが声をかけてくれ、約100㎡の畑を借りた。お百姓さんは無農薬だったが一緒に借りた人は農薬派で、虫がついていると言ってお百姓さんと私の畑にも薬を掛けてくれた。お断りしても時折かけてくれていた。ここでは多くの野菜を栽培できたが自力とは言い難い。ここも拡張された道路計画で数年で立ち退きとなり、市民農園を借りた。約25㎡しかなくここで前と同じものを作りたくて密植、混植を覚えた。隣も無農薬と言っていたが冬野菜を作る前にオルトランを土に入れていた。近くに自然栽培で草も抜かず、数年は作物は取れなくても良いと言っていた人がいたが、周りの人が親切にも草を刈ってくれたりして、結局はやめていった。畑の持ち主のお百姓さんが無農薬と言っていたが、畔にモグラが出た時に菊に使う強い農薬薬を使ったので畔のニラを取らない方がいいよと言ってきた。菊は私が借りているところの数m先で栽培されていた。1代目から3代目は元が田んぼで3-40cm掘ると粘土層が出てくるため、畝を高く栽培していた。夏野菜やエンドウ、サツマイモ、里芋、ニンニク、レタスなどはできるが白菜などは何度挑戦しても途中で虫食いがひどくなり栽培できなかった。それでも作れるものが結構あったので無農薬を続けていた。定年になり、農政課やJAなどに行き農地の斡旋をお願いしたが、代わりに紹介されたのが無農薬栽培の塾だった。有機JASの認定検査員も指導する塾で、農業委員も関係しているのでそこで実績を積めば農地も取得できると聞き見学に行った。住宅地の一角に除草剤も化学肥料も化学農薬も禁止されているという約800坪の広大な畑地が広がっていた。通路を歩くと蜘蛛の子を散らすという表現がぴったりのクモの動き、道を空けるようにバッタが飛ぶ環境に、新しい世界を見た思いがした。すぐに草地で残っていた場所などを40坪ほど借り、これまでできなかった深堀りをして、周囲にあった前年のさつまいものツルや草を埋めて米ぬかを振って畝を立てた。市民農園の時にナスが大雨の後に一気に萎れたことがあり、鶏糞の使い過ぎが原因と指摘され、米ぬかを使い始めていた。


自在耕作菜園、密植、混植

2024-01-11 22:02:42 | 日記

今は約30組の会員がいる菜園の世話人代表として、有機無農薬野菜栽培をしている。菜園の広さは約800坪、基準の区画は20坪(4m×16.5m)で私自身は2区画、40坪を耕作。一時は毎回7-80cm以上掘り、残渣を深く埋め米ぬかを振って高畝を作る作業を続けていたが、将来の体力下降時に備えて3年前から不耕起栽培に取り組んだ。栽培中に低くなる畝に畝間の土をあげて元の形に戻すだけで、残渣や堆肥(バーク堆肥と生ごみ堆肥)は畝間に置き、分解した頃に上に上がるというサイクルだった。不耕起にしても収穫は特別問題なく、おかげで昨年の暑い夏も楽に乗り切れた。10月末にサツマイモを掘った翌日、腰に張りが出て体力の衰えを感じたが、気持ち良く感じられた。今年は今ある体力の維持のため不耕起にこだわらず自在耕作に取り組むことにした。基本は不耕起だが残渣が多くなった時は根菜類の跡などを深く掘って埋める。温床作りなど必要な時は掘る。今年の温床は50㎝ほど掘って、ワラ15束を3層に並べ、間に残渣、堆肥類、米ぬかを挟み、上に土をかけて作った。3日目には土の表面は25度を超えるようになったので、もう少ししたら透明ビニール敷いて上にセルトレイやポットを並べ、ビニールトンネルをかけて、夏野菜の種を播くことにする。下にもビニールを敷くのは発酵ガスが苗に触れないようにして、温度だけを上げる目的だ。地元の新聞に家庭菜園関係のコラムを持って4年ほど記事を書いているが、自分自身の取り組みも変わっていくためネタは尽きない。自家採種の種採り法も、ソラマメの発芽法、しょうが種の保存なども変わってきた。栽培計画の立て方も変わってきたので随時紹介していく予定。


自在耕作菜園、密植、混植

2024-01-09 10:48:14 | 日記

家庭菜園を始めて40年近く。最初は転勤時に犬がいたため社宅に入れず、中古の家を買い、前の住人が使っていた畑を引き継いだのがスタート。置き土産の玉ねぎやイチゴ、キャベツがある畑で、様子を見に来た父親が玉ねぎの間に落花生を植付けてくれた。農林技官だった父親の助言で近くの養鶏場で大量の鶏糞を買い、収穫で空いた所にどんどん入れた。固い土をやわらかくできると。ナス、トマト、ピーマン、さつまいもを植え、ホーレンソーに変わり者のアマランサスの種も播いた。秋には白菜、大根の種も播いたが虫食いだらけでまともなものはできなかった。落花生も株の下に実がなかった。父は農薬も置いていったが使い方が判らず使用しなかった。周りの人も使わないとうまくできないと助言してくれたが、遅れて播いたトウモロコシが11月に収穫できた。虫食いもなく買ってきたような見事な実がついていた。