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地球の自転スピードの変化
自然・科学
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2021年12月31日
「今日は忙しくてあっという間に1日が過ぎてしまった」ということはよくあるが、1日は24時間で不変なので、これはあくまでも感じ方の問題である。
しかし1日 (正確には平均太陽日) の基準となっている地球の自転は、必ずしも24時間ではなく毎日変化している。
例えば今日 (2021年12年31日) の1日の長さは24時間+0.02ms (ミリ秒、ミリ秒は1/1000秒) である。昨日 (12月30日) は24時間+0.29msだったので、「昨日の方が1日 (太陽日) が長かった」と言ってもいいだろう。
このように地球の自転の速度は変化する主な要因の一つは、地球を取り巻く天体である。例えば月の引力は潮汐を引き起こし、地球の形を変え、最終的には回転速度を低下させる。地球と月の間の距離は絶えず変化し、そのため地球ががその軸を中心に回転する速度が日々変化する。
さて、地球の自転スピードは長期的には遅く、1日は長くなっている。
国立天文台(NAOJ) 質問4-4)1日の長さは変化しているの?
https://www.nao.ac.jp/faq/a0404.html
地球の自転速度は、長期的には、主に「潮汐摩擦」(潮の満ち引きによって起こる海水と海底との摩擦)によってだんだん遅くなっています。 しかし、数年から20年ぐらいの期間で考えると、地球内部にある「核」の運動の変化や、地球規模での水(海水、陸水、氷河)の分布変化などが原因となって変動し、自転速度は必ずしも一定の割合で遅くなっているわけではありません。
それでは地球の自転はどのぐらいの割合で遅くなっているのでしょう。
19世紀の約100年間の地球の自転による1日の長さの平均が24時間に等しくなるように定められましたが、1990年頃には、地球は24時間より約2ミリ秒長くかかって1回転しています。もしもこの割合がこれからもずっと続くと考えると、5万年で1秒、1億8千万年で1時間長くなることになります。このことはつまり、1億8千万年後には、1日の長さが25時間になってしまうということを意味しています。
また、NHKの「チコちゃんに叱られる!」(2019年1月11日放送) で紹介されたように、「地球が回っているのは地球が生まれた時の惰性」、すなわち地球の自転は最後の大きな天体との衝突の勢いが残っているものである。そう考えると、いつの日か地球の地球の自転は止まってしまうと考えられる。
もし地球の自転が (直ちに) 止まると以下の動画のようになってしまう。これ以外にも他にもいろいろ影響があるようだが。端的に言うと自転が止まった時点で人類は滅亡するだろう。
しかし長期的には地球の自転スピードは遅くなるはずなのだが、逆に2020年から地球の自転がスピードアップしているという。
Business Insider Japan 2021年1月14日 地球の自転がスピードアップ…2020年はいつもの年より短かった
https://www.businessinsider.jp/post-227741
気づいていたかもしれないが、2020年は2019年より短かった。
地球が通常より最大1.5ミリ秒、速く回転したため、1960年以降の最も速い自転記録の28位まではすべて2020年に発生した。これらの28日間はすべて、それまでに記録された最短の日である2005年7月5日の記録を上回っている。その日は標準の1日である8万6400秒よりも1.0516ミリ秒短かかった。現在では最短の日は、以前の記録よりもさらに0.45ミリ秒、短くなっている。
地球のコアや海洋、大気などの影響で、1日の長さが変動するのは珍しいことではない。しかし、TimeAndDate.comによると、2020年に短い日が集中したのは、地球の自転が全体的にスピードアップしている兆候かもしれないという。
2010年以降の1日の長さに関するデータは以下のとおりで、それまでは24時間以上だったものが2020年から急に24時間よりも短くなってしまっており、2021年、2022年とさらに短くなる。
調整のために実際の時間にプラスしていた「うるう秒 (Leap Seconds)」も2016年を最後に行われておらず、将来は行われるとしてもマイナスの調整になるかもしれない。
TimeAndDate.com - How Long Is a Day on Earth?
https://www.timeanddate.com/time/earth-rotation.html#calc-daylength
もしこの傾向が加速し、地球の自転が高速化すると以下の動画ようになってしまう。
改めて、あらゆる奇跡が重なって地球が誕生し、そこで生命が生まれ、奇跡的なバランスのもとで存続していることを痛感する。そして地球上には様々な自然美が拡がり、文明や芸術が展開されている。何と素晴らしいことだろうか。
地球、生物、人類を守るために、全ての前提とも言うべき地球の自転スピードについてもっと気にしていこう。
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