「ヨーロッパ・コーリング£nべたからのャ潟eィカル・レメ[ト」
(ブレイディみかこ著:岩波書店)
イギリスの保育所で働く著者が、ヤフーニュースに寄稿した文章をまとめた本。友だちに紹介してもらい、その存在を知りました。
EU離脱決定が世界に衝撃を与えましたが、今のイギリス社会の状況が生活者の視点から紹介されており、表面的な報道だけでは知ることできない深部を感じることができました。貧困と格差の広がりはすさまじく大きく、富裕層100人の資産総計が、最下層1800万人(人口の30%)の資産総計と同じとなっていることや、緊縮政策によって未来を奪われる若者や労働者たちの姿は、日本の現状と重なってきました。
その中で、これまでにない政治的主張が取り上げられるようになってきた事実は、昨年来の戦争法反対の運動や市民連合が後押しした野党共闘の方向を考える上でも示唆的だなと思います。
「右」と「左」でなく「上」と「下」の時代になっているという筆者の指摘、新たな方向を模索する社会であるが大きな混乱や揺り戻しが起るとも想定される中、しっかりと考えないといけないですね。
お勧めの一冊です。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4000023993
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