「女子力で読み解く基地神話~在京メディアが伝えない沖縄問題の深層」
(三上智恵・島洋子著:かもがわ出版)
9月1日発行。出版社HPには、「二人の女性ジャーナリストが、沖縄と本土の複眼で、沖縄神話とも言える疑問を解明し、基地問題の真実を語り尽くす、目からウロコの痛快対談」と紹介されています。
今月沖縄に行くにあたり、今の状況をリアルにつかみたいと思いから購入、対談集という読みやすい設定もあり2日間で読み終えました。
基地被害、報道されるのは氷山の一角。
日常化している表に出ない女性の被害が多数。
性暴力に対する軍隊の根が深い。
オール沖縄、出身も主張も違う人の集まり。
腹八分でなく腹六分、違いは違い。
「沖縄に新たな基地は作らせない」という一点で結束している。
たたかう現場の様々なドラマ。
勝つ方法はあきらめないこと。
折り合いをつけてきた人たちの心の底にあるもの。
「ちむぐりさ」という言葉の深い意味。
アメリカの戦略、無条件に受け入れる日本政府の態度。
在京メディアの報道に現れる沖縄に対する無理解、等々。
向き合わないといけないことをたくさん投げかけられた感じです。またオール沖縄の意味をもっと深く知りたいと思いました。「無意識の共犯者」にならないよう、今自分ができることをしっかりやっていきたいと思います。
ぜひとも多くのみなさんに読んでほしい一冊です。
目次
序 章
私にとっての沖縄
第1章
基地被害「怒りは限界を超えた」
1、また基地があるゆえの被害者が
2、日常化している表に出ない女性の被害
3、沖縄少女暴行事件が発端となって
第2章
普天間・辺野古の20年とオール沖縄
1、普天間・辺野古問題の20年
2、政府の和解案受け入れをどう見るか
3、辺野古・高江のたたかう人々
4、勝てないとわかっていても引き継がれた沖縄のたたかい
5、沖縄の記録、沖縄の哲学
第3章
宮古島への自衛隊配備と米軍戦略
1、宮古島への自衛隊部隊配備の現状
2、「抑止力」という神話
3、沖縄戦の歴史から学ぶ
4、忘れてはいけない、加害国・日本
第4章
沖縄基地神話と沖縄・在京メディア
1、「基地で食っている」という神話
2、「反対派と賛成派がいる」という神話
3、沖縄メディアと在京メディアを検証する
おわりに
対談を終えて
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4780308577
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