「法とは何か」(長谷部恭男著;河出ブックス)
〈なぜ法に従うのか。法とはどのような働きをするものなのか。先人たちが唱えてきた法思想を読み解きながら、法とともにいかに生きるべきかを問い直す。自分の問題として法をとらえるための、法思想史入門の決定版。普遍的な道徳と個人の生き方が衝突する場合とるべき行動は何か。迷う場面における法解釈についての章を増補〉と紹介されている本。昨年の安保法制をめぐる動きの中で、参考人質疑以降に一気に著名になったと言っても過言でない憲法学者・長谷部教授が執筆した本です。
「法」をめぐる歴史を追い、その時期の特徴をまとめることで読み手に考えさせ、かつあるべき姿を提示しながら積み上げていく展開。著者が参考にした文献も多数紹介されており、まさに「入門書」という内容です。
個々の論点を深めるためには、もっと自分の中での研鑽が必要です。一つ一つの事象を丁寧に深め、自分の中に確固としたものとして位置づけていくことは大切であることを改めて考えさせてくれました。スピード感という側面から言えば、立ち止まることが重要ということかな。
ぜひ読んでほしい一冊です。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4309624847
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