個展は無事終了。コロナ感染者の拡大と晴天高温の連続に悩まされた期間だったが様々な収穫のある個展になってくれた。コロナの影響での来場者の大幅な減少の心配はあったもののそれなりに来てもらえて安堵した。そのうえ、多くの人に鑑賞を楽しみ喜んでもらえたのが何よりも嬉しい。そして、人とのつながりの大切さを再認識させられる貴重な機会にもなってくれた。
21-8-1
13日連続の真夏日が94年振りというからほぼすべての人が初めての体験ということになる。それだけ異常なわけだ。これは昨日のことで今日も30度を超えこれからも続く予報なのでどこまで延びていくのか恐ろしい気がする。暑さに慣らされたとはいえ体にはかなりの負担が掛かっているわけで蓄積された疲労が心配になる。コロナもそうだが異常が普通になるのが怖い。
21-8-2
外階段の手すりに止まる蜻蛉を見つけた。『えっ、もう』と驚く。本当にそうなのかじっくり見直してみるとやっぱりそう。でも、公園の枯れた草が背景になっていてその点では違和感はなかった。蜻蛉は秋の訪れを伝えるものと思っていたけれどそうではなくなったのか。それともこの時季からいたのだろうか。この異常な高温続きだけでなく、これまでの季節感は狂いそう。
21-8-3
強めの冷房。地下通路を歩いていて体がほてり、涼しい場所で冷たいものを飲みたくなったのでセルフのカフェに入った。最初はヒンヤリが気持ちよかったのに次第にクーラーの風が冷たく感じるようになってきた。体調を壊してはいけないので早めにそこを出る。ずっと昔の若い頃聞いた話だと、心地よい温度にすると客に長居されるのであえて低く設定しているとのこと。
21-8-4
昨日は一時的に強い雨が降ったものの完全に干上がった大地にしてみればお湿り程度で物足りない量だった。予報ではもう少し長時間降ってくれるはずだったのにあっさり終わってしまった。もちろん降らないよりはいいのだが湿度も高まり不快指数が増す結果にがっかり。このくらいの雨では枯れた草が蘇るのは無理のよう。何といっても農作物への影響が心配でならない。
21-8-5
札幌駅前発8時の高速バスに乗り芽室へ。毎年恒例のお墓の草取りは7月中旬に行ってたが個展の関係で遅くなった。高温続きで心配だったが今日も35度まで上がり、いつもなら3時間やるところを半分の1時間半で止める。高温のせいか草も少なめのようで助かった。それでも日陰のない炎天下の作業は辛くそれが限度だった。残った時間は冷房のある施設で漢字。続く。
21-8-6
芽室での滞在は11:30から18:40分までの約7時間。その内、草取りの前後の4時間は冷房の効いた公共施設で漢字の書き取りをして過ごした。しかし、帰りのバスでは冷房の強さに閉口。去年の体験から長袖シャツと薄手のジャンバーを持参していたからよかったがそうでなければ悲惨だった。見た範囲では乗客のほとんどが若者。若者には快適でも年寄りにはこたえる。
21-8-7
祭りの後の静けさならぬ騒がしさ。この後にはオリンピックの影響による大騒動が間違いなく待っている。残念ながら夢はすぐ覚める。もう目を逸らす材料はなくなり、メダルの余韻に浸る暇さえ許されない厳しいコロナの現実が控えているのだ。新聞紙面もオリンピックの5分の1でもいいからひっ迫状況を詳しく伝えて欲しい。そして、お盆もパラリンピックも待っている。
21-8-8
18日も続いた真夏日がようやく途切れて、久し振りに落ち着いていられる一日を過ごせた。北海道の夏は30度を切るくらいだとちょうどいい感じがする。それなのに今度は耳を疑う天気予報が出ていた。明日の最高が20度で最低が17度だというのだ。これまでの高温続きに嫌々ながらも慣らされてきた心身としてはどう対応していいのか戸惑うしかない。極端から極端へ。
21-8-9
水の力。昨日からの雨のおかげで公園の草の緑が復活し始めている。今回は少量ではなくかなり多めに降ったので表面ですぐに乾くことなく大地の深くまで沁み渡ったのだろう。まさに命の水になったに違いない。水の力と同時に草の逞しさにも驚かされる。すっかり枯れていたはずなのに一気に緑が出てくるからすごい。今はまだらの緑だけど数日後には一面を覆うのかも。
21-8-10