なかなかブログ

無計画で気まぐれなドライブが趣味です。音楽、写真も好きです。

わからないことがある

2011-07-25 00:26:14 | 天災、人災、事故
昨日の昼12時に地上アナログ放送が約60年の歴史に幕を閉じた。21時からのNHKスペシャルでスカイツリーの完成までの番組をやっていた。3月11日の震災時の映像もあったし、1000分の1の誤差を見ながらの技術に関心させられた。そして3月18日に電波塔としては世界一の634mに到達した。建設に携わった方々が表舞台にでる番組を始めてみて、本当にすばらしいと思った。日本の技術を裏で支えている方々はすばらしいし、感動するものがある。

地デジにはほぼ毎日お世話になっているにも関わらずこんなことを言うのもなんですが、個人的な視点から見ると、「超高層人工建造物」という存在が心から素敵なものとは思えない。将来、そのツケを人間が背負うことになるような気がしてならない。どんなツケ?と考えてもわからない。

東京タワーの333mを越えたあたりに、なんとなく自発的にスカイツリーの直下まで車で行ったことがある。すげーでかいなとは思ったけど、その後は、「近寄ってはいけない」。そんな気持ちが残っている。

今後、大地震が起きても、大風や竜巻にも打ち勝つ強さのある建造物なのだろう。
けれど今は行ってみたいと思えない。来年5月に完成するようだけど、おそらく今後自発的に行こうと思うことはないだろう。


道路などの「高規格建造物」は比較的興味があるほうだ。しかし何か無性にシンボル的なものに対し、スカイツリーに関わらず「近寄ってはいけない」という拒否反応を示してしまう。その理由を考えてみてもわからない。高いところが好きではないと言えば確かにそうなのかもしれないけど、山や渓谷や高原から直下の風景を見るのは好きなほうです。

地デジカや草彅剛が嫌いかと言えば、そうでもない。あえて言うならスマップ自体が好きではない。

なぜだろうか。今後の日本人の暮らしを豊かにするものなのに。

「建ててはいけなかったもの」。そんな感覚に近いのかもしれない。
「日本は今後、最高峰に位置するものは、建ててはいけない」「日本は世界に打ち勝とうと考えてはいけない」
ただ今日はそれしか思えない。
そう思うのは今だけなのかもしれないが。

話は変わりますが、過去に東北地方の内陸に「築館町」という町があった。現在は宮城県栗原市にあたる地域だ。その地域は、2008年6月14日午前8時43分の「岩手・宮城内陸地震」で最大震度の震度6強を受けている。そして3年後の2011年3月11日14時46分に「東北地方太平洋沖地震」で最大震度の震度7を受けている。両地震とも被災地となった。

けれど、後の地震では栗原市内での死者・行方不明者は出なかった。5月の時点で住家全壊42棟、大規模半壊10棟、半壊118棟と確認されている。日本人は古くから天災にあってきたとはいえ、そして防災意識が強いとは言え、豪雪地帯とはいえ、これだけの脅威にさらされても、死者がでなかったことは、世界の常識ではありえないことだと思う。

そして、あれほど大きな津波があった沿岸地域でも、犠牲者がほとんどなかった町も存在するようだ。

人が身を守る「技術」。

今後の日本には、こんな世界一があることを誇ってほしい。
今後必至の未曽有に備えた技術で世界一になれればよいと思う。

何事でも上に立つことが求められてきた時代があった。
そしてそう教えられてきた。
そうなることを志し、達成へと向かい、陰りが来て、年間自殺者は3万人を越えた。
この最大最悪な時代を生きていると本音と建前がわからなくなる。
自然を無視し最高を目指すと、自然の脅威にさらされた時に、かつての「最高」は本当に最高だったのかと思える日が見える。
「陰と陽は繰り返す」 「日の目を見る時が来る」
そんな言葉が思い浮かんでくる。


■7月25日のできごと■
1909 ルイ・ブレリオが史上初の飛行機でのドーバー海峡横断に成功。
1933 山形市で気温摂氏40.8度の最高気温を記録。長らく日本の最高気温記録となる。
1946 ビキニ環礁で史上5回目の核爆発(クロスロード作戦)。
1964 東京~新大阪で東海道新幹線の全線試運転を実施。
1992 第25回夏季オリンピック、バルセロナオリンピックが開幕。
1995 パリ市内の鉄道RERで武装イスラム集団(GIA)による爆弾テロ発生。死傷者60人以上。8月18日、8月26日にも発生する。
1998 和歌山毒物カレー事件発生。和歌山市園部地区で行われた夏祭において、提供されたカレーに毒物が混入された事件。カレーを食べた67人が腹痛や吐き気などを訴えて病院に搬送され、4人が死亡した。
1998 マイクロソフトが「Windows 98 日本語版」を発売。
2000 コンコルド墜落事故。世界唯一の商業用超音速旅客機であったエール・フランス所属のコンコルドが離陸直後に墜落した事故である。死者113名。乗員乗客はコクピットも含めて全員、離陸時の着座位置のままで発見された。シートベルトは全員固定されていたが、座席は衝撃で粉砕されていた。乗客には20年間の貯金をこの旅行に当てた夫妻や、親子3世代で搭乗した6人家族も居た。殆どの遺体は火災によって高度に損傷したために法医学的検討によって遺体を判別した。
2007 横綱朝青龍が大相撲の夏巡業を負傷休場したにもかかわらず期間中に帰国先のモンゴルでサッカーをしていたことが報じられる。



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↑みなさん良いこと書いてますね。ほんと参考になります。