金融緩和か引き締めか
A 緩和をすることで起こる経済現象
1 ドル基準輸入物価が上がる
これを勘違いしてほしくないのが、あくまでドルに対してであって、他国の通貨に対しては必ずしも円安になるわけではないのですべての物価が上がるわけではありません。
2 自国生産が増えて、国内産物の消費にシフトする。仕事も雇用も所得も徐々に増える。
3 すでにドルで為替・債権などの投資を行っていた人達は、含み資産が増大し、利益確定売りをすると、かなりの利益が見込める。アメリカ株に関しては、現在テック株は暴落し含み損状態なので、しばらくは塩漬け状態。
4 新たな海外投資は、高いドルで投資メリットがあるかどうか慎重になる。国内投資に回帰したほうがリターンが安定する。不動産の価値も安定する。
5 ドル圏への海外旅行は、円の弱さから割高感が増す。国内旅行への回帰も起こる。
6 円建てGDPが増え、税収(円建)が増える。
B 引き締めをすることで起こる経済現象
1 短期的には円の価値が守られるが、生産基盤無き引き締めは、通貨の裏付けを円の希少性でしか担保できないので、一定期間は外国人投資家などから買い支えられても、それってタコの足喰いだよね、って事で、長期的には売られるようになる。
2 短期間、物価は安定しますが、国内の経済成長が無いために、他国の成長に追い越されるようになって、円高下でも輸入物価は上昇していく。
3 庶民の生活は、
はぁ~あ、仕事もね~、キャッシュもね~、工場もそれほど動いてねぇ~
飲み屋もね~、イベントもね~、毎日お家で焼酎だ
朝起きて、飯食って、職安通いの慣れた道、駐車場、いっぱいで、警備員が怒ってる~
おらこん国はいやだ~、こんな国いやだ~、希望~がほしいだ~
仕事につけたら銭っこらためて~、海外に~出るだ~
となる。
4 円で資産を保有している人は、円高のうちは相対的に資産価値は増大しますが、それは消費に回る訳ではないし、一部の人のみで庶民には関係ないので、景気は上向きません。
5 不動産で資産を保有する人は、値下がりに見舞われ不動産需要も停滞する為に、昔流行った負動産化する。
6 経済成長も停滞し、税収は伸び悩みます。負のスパイラルまっしぐら。得をする人たちは円が強いほうが良い人達。
どう考えても庶民には円安が良いと思うのだがどうなんだろ。