直列☆ちょこれいつ

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レビュー:ペルソナ トリニティ・ソウル

2009年03月09日 | レビュー系


ゲームのペルソナ3を原作としたアニメだそうです。
ゲームのほうはやっていないのでどうなのか知りません。

主役は高校生の男の子。
下に、かつて失った妹の脳の一部を移植され、
別人格の妹を持つ、中学生の弟がいます。
弟は他人の意識を感知するような力の持ち主です。
主役の上には田舎の警察署の所長である兄がいます。

主役と弟は10年ぶりに街に引っ越して戻ってきましたが
兄は邪険にします。
よくわからないうちに、主役たちは学校や街なかで
不思議事件に遭遇していきます。
それは背後霊が実体化して外にでてきて暴れると、
人間が裏返って死んだり、魂を抜かれたような
状態になったりするというものでした。

その謎を追っていくうちに仲間とも絆を深め、
不思議な少女と知り合いながらも事件の真相に
せまっていきます。
実は主役の記憶がない10年前の事件が発端でした。

主役の両親は脳や精神をいじる研究グループの一員で、
精神体を肉体から外に出す、というようなことを
やっていました。その精神体がペルソナとよばれるものです。
研究の指導者は自分の娘を実験台にして、
失敗して殺してしまいました。
後にとりあえず人間の細胞を使って、
人の形は作りましたが魂はありません。
そこに魂を入れて人間にするために、
人々のペルソナを集めていたのでした。

主役の両親は、その研究の一端を担っていたので
死んだ少女はペルソナで襲いました。
それをこども時代の主役が助けに行ったつもりで、
三人まとめてペルソナを破壊してしまったのです。
魂のようなものをくだかれ、三人は完全に死にました。
そのときのことが原因で、10年前、
街は魂を奪われたような人が大量に発生したのでした。
主役は親が殺されるところをみたので、
研究グループの指導者によって記憶を封じられていました。
弟が、妹の脳の一部を移植されたのも
指導者の実験の一部でした。

兄は真相を殺される直前の両親から聞いていたこともあり、
ペルソナが発生する原因ともなる、
魂の帰るところを消滅させようとしていました。
研究の指導者に返り討ちにあって殺されたあとも、
どうにかしようとしていました。
最後は、殺された少女の霊魂と、
兄の霊魂、殺された少女に似せて作られた女性との
三つ巴のような形になります。

殺された少女は、魂の形を人工的にゆがめるのをやめ、
人工的にゆがめられた魂を消したいと願います。
兄は魂の変える場所をすべて消し去りたいと願います。
少女の偽物は魂をすべて取り込んで自分のものに
しようとしています。

そこへ主役が登場し、殺された少女側について、
強大な力を持った、少女の偽物を倒したことで
一応事件はひとだんらくしました。

……というお話です。
出てくる人がそれぞれ隠されたできごとをもちながら
人間関係を気づいていきますが、
それは興味をひきました。
事件も人間が裏返って死んでいたり、
中身が別人になってふと帰ってきたり、
というのも続きが気になって見られました。

初めのほうにはギャグの話などもあって
なかなか面白かったのですが、
あとのほうになると話がぼやけたような気がします。

たとえば、殺された兄や親しい女性の死体が出ず、
それは生きているのか死んでいるのかや、
結局おえらいたちはなにがしたかったのか、
少女の偽物を倒したら本当にそれで解決なのか、
といったようなことが消化不良のように思いました。

イメージとしては、収束してまっすぐ進んでいた
レーザー光が、最後で拡散してしまったような感じです。
それまではぐいぐい進むおもしろさがあったのに、
解決となる部分がすっきりしませんでした。

キャラにも好感は持てたし、
過去を出していくシーンや流れもよかったです。
でも終盤になるに従い、役割が軽くなっていきました。
絆を結んだ相手なら、最後は主役が決めるとしても、
そのサポートとして一緒に戦うなど、
ずっと存在感を主張していく流れのほうが
しっくり来たのではないかと、ふと思いました。

基本的には最後まで気になって見られたので、
よかったとは思います。
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