登った山:白馬岳(2932.2m) 杓子岳(2812m) 白馬鑓ヶ岳(2903.1m)
平成23年9月23日(金)秋分の日 晴て曇って吹雪いて 単独 所要時間:9時間21分
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猿倉05:45---白馬尻小屋06:32---岩室跡07:59---お花畑避難小屋08:35---白馬岳頂上宿舎09:25---
白馬山荘09:46 ---白馬岳(2932.2m)10:00---乗越10:44---杓子岳(2812m)11:54---杓子沢乗越12:15---
白馬鑓ヶ岳(2903.1m)13:06---天狗岳山荘分岐---大出原13:57---白馬鑓温泉15:06
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(02:30猿倉に到着 臨時駐車場には50台~70台程駐車可と思われますが)
標高1230mにある猿倉荘から出発します
白馬沢の沢音を聞きながら登っていきます。雲間から見えている尾根は白馬大池から三国境に続く尾根でしょうか。
白馬尻荘の大岩に書かれたおつかれさん!ようこそ大雪渓
が目をひきつけます。
お~~大雪渓の残骸が残っているではありませんか。見た途端冷風を感じたような!
寒気と暖気が入り混じって靄がかかり始めそうです。
大雪渓を横断しこの尾根に取り付きますが、途中大砲のような音がしたので落石かとビビリましたが
どうも音の本は雪渓の陥没らしいです。
この天狗菱、いつ落石が起きてもおかしくないほど風化しているのではないでしょうか。
雪渓横断中、「雪渓上にある石は落石による石です。」との案内がありましたが怖いところです。
反対側の白馬山荘側はご覧のように植生豊かな風景が広がっています。
白馬岳頂上宿舎の登山道脇にリュックを置き、空身にて白馬山荘を通り白馬岳に上ってきました。
西高東低の気圧配置により昨夜は雪が降ったそうで、山岳方位盤にえびの尻尾が付いています。
以前、蓮華温泉から登ったことがありますが一等三角点こんなに大きかったでしょうか?
記憶は曖昧なんです。
白馬山荘に寄って記念バッジを購入しました。
鑓・杓子・白馬の岳が連結できるバッジでグッドアイディアです。(一個だと540円、三個まとめて購入すると1500円)
それでは南下していきます。
この山は旭岳(2867m)で、ここを越えて祖母(ばば)谷温泉へ通じているようです。
丸山2768mから杓子岳へ行く途中のコル周辺はこのように秋色を帯びていました。
なるほど!白馬山荘と白馬岳のポスターの定番となっている図柄はこの辺りから撮っているんですね。
コルからつづら折りに登り上がり、杓子岳へ登って行きます。
杓子岳北側
杓子岳頂上
杓子岳の縁を通り杓子沢コルへ
コル西側の風景
杓子岳の表面はこの様なガラガラ石で、踏み跡は茶褐色か白みを帯びています。
コルから登り上がって杓子岳を見る。
シャトレーゼのバターとら焼き模様だよ!
白馬村が見えています。
小鑓の登りはきつかった。
その先左側が鑓ヶ岳です。
この時はまだ吹雪いていませんでしたが
数分後には霰の嵐が吹き荒れました。
顔に当たると意外と痛いんです。
天狗山荘の分岐から数十分下がるとの霙雪に変わり、その後雨となりました。
この写真の中に四匹の雷鳥が隠れています。
大出原
この辺はお花畑なのでしょうか、一面にチングルマの風車がざわめいていました。
山の小路
前編の白馬鑓温泉をご覧ください。
テント場から見た朝焼け
陽が射しこんで
明るくなってきました。
後編に続く
都市部でも高山植物が売買される事があるのかと、すこし驚きました。
昔の川柳で
手に取るな やはり野に置け あざみ草
というのを思い出したが(本来は『遊女に惚れるな』という意味らしいですが)、やはりこうして山で見るのが一番ですね。
ところで「えびの尻尾」とは、何ですか?
いつも、質問ばかりで恐縮です。
えびの尻尾とは、風が強い時風上側に雪が付着し成長したものです。
えびの尻尾ににていることから「えびの尻尾」って呼ばれています。
当日は西高東低の気圧配置と台風15号の影響で、大陸から寒気が入り込み白馬岳周辺で雪が降りました。
白馬鑓ヶ岳から鑓温泉の間は、咲き終えた高山植物が風に揺れていましたが、チングルマの群落は見ごたえがありました。
一度、白い花を咲かせている時を見てみたくなりました。
綺麗な花には、トゲやドクがあるって意味では
アザミもありですね。
「=遊女に注意せよ」と・・・
滝野瓢水の句でしたね。