現在の米国中央情報局(CIA)の前身にあたる組織「米国戦略情報局(OSS)」は1944年「Simple Sabotage Field Manual(妨害工作のための簡易な野戦教本、以下サボタージュ・マニュアル)」という興味深い名前の文書を作成した。
これは、敵国で米国の利益のためにサボタージュ(妨害工作)を実行する、その国の工作員(米国への協力者)に向けたガイドとして作られたマニュアルだ。工作員に対して妨害工作の手段を教え、連合国が第二次世界大戦で勝利するための後押しとする狙いがあった。
(引用元)
そのマニュアルが下記。
- 常に文書による指示を要求せよ。
- 誤解を招きやすい指示を出せ。意思統一のために長時間議論せよ。さらに、出来る限り不備を指摘せよ。
- 準備を十分行い、完全に準備ができているまで実行に移すな。
- 在庫がなくなるまで、注文をさせるな。
- 高性能の道具を要求せよ。道具が悪ければ良い結果が得られないと警告せよ。
- 常に些細な仕事からとりかかれ。重要な仕事は後回しにせよ。
- 些細なことにも高い完成度を要求せよ。わずかな間違いも繰り返し修正させ、小さな間違いも見つけ出せ。
- 材料が適切な場所に送られない工程とせよ。
- 新人を訓練する際は、不完全でいい加減な指示を与えよ。
- 能力に見合わない不釣合な昇進を行い、有能な者は冷遇せよ。
- 重要な決定を行う際には会議を開け。
- もっともらしく、ペーパーワークを増大させよ。
- 通達書類の発行や支払いなどに関係する決済手続きを多重化せよ。すべての決裁者が承認するまで、仕事を進めるな。
- すべての規則を隅々まで厳格に適用せよ。
あ、これけっこうどこかの野党のことじゃん。特に6の『常に些細な仕事からとりかかれ。重要な仕事は後回しにせよ。』とか7の『些細なことにも高い完成度を要求せよ。わずかな間違いも繰り返し修正させ、小さな間違いも見つけ出せ。』とか今国会でもたくさん見られた。
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