河野太郎デジタル大臣が迷走し始めた。マイナンバー制度について河野大臣は「制度に問題はない」と強気の発言を繰り返してきたが、その後、データの誤登録など多数のトラブルが発覚。政府はデータの総点検に乗り出したが、河野大臣が2日に出演した番組で名称の変更について言及し、SNSでは「問題はそこではない」などと大炎上した。専門家からは「総理の器ではない」と厳しい声が上がっている。
AERAみたいなくだらない週刊誌記事に真面目に反応するのもアレだけど。
3月27日には横浜市でマイナカードを使って証明書交付サービスを利用した人に、別人の住民票の写しなどが誤って発行される問題が起きた。
これは確か、証明書発行サービスアプリケーションは、仕様後にログアウトするべきところをしないで次の人に利用させたオペレーションミスだったはず。なので、「マイナカードそのものや情報連携の仕組みの問題ではない」はその通り。
さらに5月12日には健康保険証として使える「マイナ保険証」で、別人の情報が登録されている事例が、7279件あったことが判明。別人の情報が閲覧可能になっていた。その後も同種の問題が散発的に明らかになる事態が続いた。
これが問題の根幹。入力担当者が誤入力した件数がまさにこれ。ただし、では既存の保険証でこの種の問題が起きていないかというと、こちらも数万件規模で誤入力が発生していたはず。いま「保険証」で検索するとマイナカードばかりヒットしてソースにたどり着けなかったが、従来型の保険証でも起きていた問題。
しかし6月4日には、政府からの給付金を受け取るためにマイナンバーとひもづけた預貯金口座が、別人や本人でない家族名義の口座になっているケースが多数あることが発覚。別人の誤登録が748件、家族名義が約13万件にも上っていた。
748件は前記と同じく確かに問題。ただし、家族名義の13万件の殆どは子供名義の口座が無いために親名義の口座を登録していたというだけの話。
ちなみに、従来型保険証は顔写真が無いために貸し借りする事例が多数あるのは言うまでもない。
拙速に切り替えを行うことの是非や、河野大臣の資質がどうかは別の問題として、この記事はあまりにも作為的なミスリードが多すぎる。
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