日々是好日

12月9日(土)東福寺と泉涌寺へ

今日は、ボランティア・ガイド団体の研修に参加した。京阪東福寺駅に11時集合だった。軽く昼食を取ろうと、天満橋のTORAJAコーヒーに入った。11時を過ぎてもモーニングがあった。しかも420円!


京阪電車で東福寺へ。


この研修を企画してくださった方の友人がガイドを務めてくれた。博識で京都検定1級も持っておられる。まずは東福寺に行った。創建は1236年。京都五山の第四位の禅寺。広大な境内に谷が三つある。谷にかかる橋から見おろす紅葉は大変美しく、京都の紅葉の名所になっている。2週間前に来ていたら、警備員がたくさん配備されていて、写真を撮るのに立ち止まることさえ、許されなかっただろう。


かなり散っていたが、まだ紅葉が残っている木を見つけて写真を撮った。参加者は会員30数名と日本に何度も来られているフランス人女性と交野市の小・中学校で英語を教えているカナダ人教師2名。


禅堂


山門。ここでは三門と言う。三解脱門の略称で、悟りに至る次の三つの境地のことらしい。空・無相・無作。建仁寺の三門でこの三つの境地を説明しようとしてグダグダになってしまったことがある。苦い思い出。


この三門の特徴は柱の下の石。2重になっている。上の石を礎盤、下の石を礎石という。禅宗の建物に見られる。もっと昔の建物は、柱を地下に埋める掘立造りというものだったが、日本は湿気が多いので木が腐ってしまう。それで石の上に建てられるようになったそうだ。建物の重みで立っている。伊勢神宮の柱は地下に埋め込む。なぜなら式年遷宮で20年ごとに建て替えるから。


東司。トイレのこと。奥に昔の様子を描いた絵が見えた。個室に戸があった。この頃から、日本人はきれい好きで羞恥心があったのだろう。ベルサイユ宮殿には、トイレがなかった。

名残の紅葉


もみじの絨毯


ドウダンツツジはきれいだった。


開山堂。お庭が美しい。


東福寺から泉涌寺へ15分くらい歩いた。歩きながら、カナダからきた若い2人の英語教師とお話しした。男性は香港系カナダ人、女性はパキスタン系カナダ人だった。お二人とも文科省のJETプログラムで、カナダでテストを受けて来日された。小学校では3年生から英語が必修になったが、1年生から文字を使わない遊びの授業を年に10回くらいするそうだ。日本に来て1年半だが、お二人ともかなり日本語がお上手だった。

途中に高校があった。丘陵地にある高校?羨ましい。


泉涌寺(せんにゅうじ)に到着。真言宗泉涌寺派の総本山。孝明天皇までの陵(みささぎ)があるので、以前は入れなかったそうだ。天皇が京都を訪問するときは必ず立ち寄られる。これは仏殿。バックは東山。


霊明殿。歴代天皇の御位牌が納められている。


楊貴妃観音像。写真不可だったので、買った絵葉書を撮影した。ある僧侶が1230年に南宋から持ち帰った観音像だと伝えられている。お堂の中が暗いので、こんなに色鮮やかに見えない。1930年に一般公開されるまで秘仏だったので、彩色が残っているのだろうと、ガイドの方がおっしゃった。


清少納言の歌碑。全く読めなかった。


どちらも以前に行ったことのあるお寺だったし、ガイドではあまり行くことがない。でもしばらく会っていなかった方とお話しができたし、若い英語教師とも仲良くなれた。暖かい冬の日の心温まる遠足となった。


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