日々是好日

6月2日(日)ワシントンからお越しのゲストと京歩き

今日は京都全日ツアー。早起きして、京都のこのホテルに行った。ゲストはワシントンDCからこられたテレッサさん、エドワードさんご夫妻。60代。エドワードさんと私は同い年。私の方が2ヶ月だけお姉さん。ワシントン郊外に住んでおられて、広いお庭には果物の木がたくさん植えられ、果物は買わなくていいそうだ。野菜も育てておられる。お庭は水辺に面しており、カニを獲ったりするそうだ。海水と淡水が混ざったところらしい。


最初の目的地は金閣寺。舎利殿の前で写真撮影をした後、テレッサさんが中学生に声をかけられた。数人のグループだった。リーダー格の女の子が緊張しながら、先生からの手紙をテレッサさんに渡した。子供達は外国人と英語を話す機会がないので、この子たちの質問に答えてやってほしいという内容だった。一人一人、尋ねる文が決まっていて順番に質問が始まった。2〜3人が質問したところで、ガードマンがやってきて、「ここでは禁止」と言われて、追い払われた。舎利殿の横の方に移動し、「じゃあ一緒に写真を撮ってください」ということで中学生との交流は終わった。ちょっとかわいそうだった。その後も、テレッサさんはその中学生グループが気になっていたようだが、見失ってしまった。テレッサさんは、そんなお人柄だった。


次にバスで二条城に行った。エドワードさんは2年前に膝の手術をされたそうだ。元気に歩かれる。手術前の痛みが取れて喜んでおられた。それでも、バスの座席に、足を曲げて座るのは大変そうだった。足を伸ばしやすい、最後部の座席をなんとか見つけた。


二条城の二の丸御殿に入った。家康が京都を訪問した時に泊まるために作られたお城、というかホテル。だから高台にはない。天皇に将軍の権威を見せつけることができればいい。徳川最後の将軍、慶喜が大政奉還の意思を表明した場所でもある。通りの反対側には、誰でも泊まれる現代のホテルがある。御殿の中は撮影禁止。障壁画はレプリカなのに。各部屋に日本語と英語で詳しい説明が書かれている。あれを見るといつも自分の勉強不足に気づくが、そのままになっている。テレッサさん、とても熱心に読まれていた。

御殿を出たら、少し雨がぱらついていた。庭園には入るが少し見て、戻ることにした。エドワードさん「400年前にこの石はどうやって運んだのだろう」とつぶやいた。エドさんは石を使って建築する仕事をされている。作業現場の写真を見せてくれた。コマツや日立の重機があった。


バスで錦市場に移動。最初にランチ。『わらい』というお店でお好み焼きと焼きそばをいただいた。60代の3人には多すぎた。残してしまった。テレッサさんは弁護士だった。これまでのゲストで弁護士は多かったので、テレッサさんに聞いてみた。「アメリカの弁護士が旅行が好きなのか?それともアメリカには弁護士が多いのか?」 爆笑された。どちらも当たっているようだ。


錦市場には外国人観光客ばかり。この混み方にうんざりされるかなと思いきや、好奇心旺盛なテレッサさんは、面白そうにお店をご覧になっていた。スズメの丸焼きが売られていた。聞いてみると海外から輸入した冷凍のスズメの肉を焼いたものだった。


古くからあるお店が廃れ、食べ歩きできそうなお店が目立つようになった。実は食べ歩きは禁止なので工夫がいる。


日本のお花はいい匂いがする、とテレッサさん。


阪急電車で嵐山へ。


健脚のお二人だったので、亀山公園の展望台まで行った。絶景かな! 川の反対側には『星のや京都』が見える。一度お迎えに行ったことがあるが、渡月橋から星のや専用の船に乗らなければならなかった。


展望台で少し休憩して川の方に降りて行った。雨が降り始めた。あっというまに土砂降りの雨になった。お二人はレインポンチョを着て、私は折り畳み傘をさして、ひたすら歩いた。でも嵐電の嵐山に着いた時には、3人ともずぶ濡れ、靴はグジュグジュになっていた。嵐電で席は空いていたが、濡れた体で座るわけにはいかなかった。天気予報では、雨は降っても小降りのはずだった。もう信じまい。なんとかホテルの最寄り駅の地下鉄五条駅まで行った。まだ雨は激しく降っていた。優しいお二人は「ここからは自分たちで帰れるからホテルまで付き添わなくていいよ」と言ってくれた。お言葉に甘えた。明日はお二人と奈良ツアー。

JR京都駅。いつもならお茶でも飲んで休憩するのだが、そんな気にもならなかった。



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