日々是好日

10月10日(木)2組のアメリカ人夫妻と広島ツアー

今日は10時間の広島ツアー。願いも虚しく、声は戻らなかった。開き直るしかない。コンラッドホテルに行った。ロビーは40階にあるので、こんな景色が見れる。


ピックアップ時間は7:45。ゲストさんは大きな荷物を持って予定の時間に現れた。ボストンから来られたマークさん、ステファンさんご夫妻とユージーンさん、ウェンディーさんご夫妻だった。4人は30年来のお友達で、奥様は2人とも現役、旦那様たちはリタイアされている。自己紹介をして「セクシーボイスでごめんなさい」と言って笑いは取れた。会うなり親しくなれるゲストさんだった。

大きな荷物を車に乗せ、新大阪駅で新幹線のグリーン車に無事に乗車した。ゲストさんは16番ABCDに一列に男女別に座られた。男性2人はニューヨークタイムズを読み耽り、女性2人はおしゃべりをしたり携帯を見たり。私の席は一つ前の15番A。隣のBは空席だった。岡山駅でも誰も隣に乗ってこなかったので、座席を回転して、ゲストさんにこんにちは。声を出し惜しみしながら、広島についての授業?をした。男性陣はあんまり反応がよくなかったので、向かい合ったステファンさん、ウェンディさんと個人的なお話をした。ウェンディさん68歳、私69歳、ステファンさん70歳だった。ウェンディさんはスープのお店を共同経営されている。ステファンさんは大学生を企業に紹介するような仕事をされている。


新幹線の中で、広島のドライバーさんと連絡が取れた。改札口まで迎えにきてくれることになった。広島のホテルが駅に隣接しているホテルだったので、荷物を先に預けることになった。

身軽になって広島平和記念資料館へ車で向かった。セクシーボイスで、日本語の母音子音の話しをした。McDonaldは日本人は『マクドナルド』と発音するんですよ、と言ったら面白がられた。

資料館では修学旅行の小学生の団体に挟まれながらも、ゆっくりと熱心に展示をご覧になった。4人のうち、3人がユダヤ人だとお聞きしている。


私はこの絵を見るのが辛い。


広島に投下された爆弾の大きさ。


爆弾に入っていたこんなに少ない量のウランが核分裂を起こして、あの惨事を引き起こした。これは初めて知った。ボランティアガイドさんに教えてもらった。


この資料館では、みんなが黙りこんでしまう。


本館と東館を繋ぐ長い廊下からこの景色が見える。資料館から原爆ドームまでが一直線に設計されている。女性のお二人は、小学生が見学していたことに驚かれた。衝撃的な展示物などもあるから、小学生には早すぎるという意見だった。


死没者慰霊碑。死没者の名簿が石室の中に納められている。ここで記念撮影をした。石室に書いてある日本語『安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから』の意味を聞かれた。


この英語板を案内した。他に数カ国に翻訳されている。英語では『過ち』はthe evilとなっている。


秋の爽やかな天候のもと、公園内を歩いた。さっき見た原爆投下直後の広島と比べて、こんなにきれいな街に発展したことに驚かれていた。


原爆ドーム。お嫁さんのお祖父さんの妹さんが、あの時ここで働いていた話をした。


原爆の子の像。佐々木禎子さんのお話をしたら、「さっき資料館で見たよ」 英語の説明を丁寧に読んでくれていた。


ゲストがアメリカ人だったので、被爆者や広島の人たちはアメリカを批判していない。自分たちが最後の犠牲者でありたいと思って活動されている、というお話をした。納得していただいた。

ランチは予定では広島焼きだったが、昨日お好み焼きを食べたので、もう食べたくない、ラーメンがいい、とおっしゃった。ドライバーさんが『ゆ希』という小さなラーメン店に連れて行ってくれた。若い女性が1人でお店を切り盛りされていた。お店の名前は3人の子供の名前の共通することばが『ゆ』。それに希望の『希』を組み合わせたそうだ。チェーン店ではなく、個人のお店であること、それに豚骨のスープが美味しかったので、とても喜んでいただいた。ドライバーさんに感謝。同業者のウェンディーさんは厨房の中も見せてもらっていた。ステファンさん、麺は少し残したが、スープは全部飲んでいた。こんな食べ方、初めて見た。


食後、予約したフェリーに乗るまで少し時間があったので、車窓見学ができるように、ドライバーさんが広島城と爆心地の前を通ってくれた。今日も気の利くドライバーさんに出会えた。

平和公園にはこのようなパネルが随所にある。私も知らないことが多い。


平和公園からフェリー『ステラ号』に乗った。45分で宮島に着く。広島の街を見ながらの航海。


フェリーを降りて厳島神社に向かう。


大鳥居が見えてきた。厳島神社は満潮の方が美しいと思う。


神社が海に浮かんでいる。神の住む宮島は、昔は人が住むことが許されなかったし、建物を建てることができなかった。それで神社も海の中にある。


ここでも修学旅行の小学生がいっぱいいた。ゲストさんはとてもフレンドリーなので、子供たちによく声をかけておられた。子供たち、大喜び。


神社を出て、商店街を歩き、スタバでコーヒーを買ったり。マークさんは医者を引退して今は、ベラルーシの学生に英語を教えておられるそうだ。アメリカではESL-English as a second language という活動があり、英語を母国語としない人に英語を無償で教える制度があると聞いたことがある。


フェリーで広島市内に戻った。今度のフェリーは10分ほど。広島市の港で、ドライバーさんが待ってくれていた。ホテルまで40分くらいかかった。車の中で、咳が出て困った。風邪をうつしたらどうしよう。無理に喋るのはやめて、なるべく咳を我慢した。ホテルでツアーを終了した。声の出ないガイドに優しくしてくれたゲストさん、ドライバーさん、ありがとう。今日も素敵な体験をさせていただいた。


なんとかやり終えた。広島駅から、


新幹線に乗り、大阪に向かった。


車内で夕食。お疲れ様。



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