片思いの彼の本当の恋心を知り
恋敵にその事を教え 涙と笑顔で
去っていく黒髪の美しい女性
若い三人 幸せになって欲しい
それにしても本歌取りがドラマ
の恋の伏線になるなんて
令和の世に何だか素敵で嬉しい
本歌
「君が行く道の長手を繰り畳ね
焼き滅ぼさむ天の火もがも」
(狭野芽上娘子 万葉集)
「君が行く 新たな道を照らすよう
千億の星に頼んでおいた」
(主人公の恋人 貴司)
私が好きな本歌取りの作品
本歌
「この味がいいね」と君が
いったから七月六日は
サラダ記念日
(俵万智)
「この刺青いいわ」と女(スケ)が
いったから七月六日は
カラダ記念日
(筒井康隆)
筒井康隆が短編集「薬菜飯店」
の中でパロディで作った歌
私自身はあまり自由な短歌は
好きではなかったのですが
この本を読んで 逆輸入の様に
俵万智の短歌を読み始めました
ただ友人知人には刺青も女(スケ)
もいただけないと不評でした
私は面白いと思ったのですが
「舞い上がれ」をご覧になって
ブロガーさんが恋の行方を占い
大学時代の理系青年との再会を
望まれる 私も同感しました
最後迄目が離せません
「制服は未来のサイズ入学の
どの子もどの子も
未来着ている」
(俵万智)