一番簡単なポトスは1鉢有れば、水栽培しながらあっという間に10鉢位に増やし、今で言うママ友達にお裾分けして「ポトスの女」と呼ばれていました。
モンステラ、シェフレラ、ディフェンバキア等も枯らす事なく育て上げ、引っ越しの度お世話になった方に養子に出したり、思い入れの有る物だけ運んで頂きました。
その私が唯一失敗し続けたのが「アジアンタム」です。緑のレースみたいに繊細でフワリとして可愛くて、懸命に育てるのですが枯れてしまうのです。陽に当てすぎても足りなくても駄目、温度、水やり等工夫しても駄目になり挑戦を止めました。
少しして「アジアンタムブルー」という題名の映画が公開されました。阿部寛さん松下奈緒さん主演の恋愛映画です。「アジアンタムの憂鬱」がテーマで環境と折り合えず枯れていくアジアンタムを人間社会に投影した作品らしいです(まだ観ていないのです)。
難しい人間関係や社会に例えられる位に育てるのが難しいアジアンタム。突然思い出したのは、ある高校生との出会いです。
まさに人間関係等の苦しみを乗り越えて、前進している可憐な彼女を見て、ふとあの繊細な緑のレースが頭に浮かんで来ました。
最近は少し育て易くなったらしいアジアンタムを育て上げ「トポスの女」から「アジアンタムの魔術師」に自ら格上げする事を企んでいます。