第3角法による投影で遭遇する直交行列の例
2005年4月21日にご紹介しました作図例に出てくる例で、この直交行列が出てきますので、その例により直交行列の性質を実例でご紹介致します。
ただし、数学公式が私のP/C技術では厳密に表記出来ないので、少し読みづらいと思いますがご容赦戴きたい。
OXYZ座標系からOX(3)Y(3)Z(3)座標系への正則1次変換のことを説明したいのです。
各座標軸の単位ベクトル(i,j,k ; i(3),j(3),k(3))の方向余弦は以下の如くなります。
@@@@@@@@i@@@@@@@@j@@@@@@@k@@@
i(3)@@@@0.57735@@@@0.57735@@@0.57735
j(3)@@@-0.40823@@@@0.81646@@-0.40823
k(3)@@@-0.70711@@@@@@0@@@@@0.70711
@@@@@@@0.57735@@@@0.57735@@@0.57735
A=Matrix(-0.40823@@@@0.81646@@-0.40823) とすると
@@@@@@-0.70711@@@@@@0@@@@@0.70711
逆行列 A(-1) を計算すると,Determinant(A)=1 だから、
@@@@@@@@0.57735@@@-0.40823@@-0.70711
A(-1)=Matrix(0.57735@@@@0.81646@@@@0@@)
@@@@@@@@0.57735@@@-0.40823@@@0.70711
これは、行列 A の転置行列 A(*) と同じです。
即ち、直交行列には以下の性質があります。
1. Determinant(A)=1 or -1
2. Matrix(A(*))=Matrix(A(-1))
また直交行列ではありませんが、以下のようにベクトルの方向余弦の行列式は、4面体 の体積の計算に使用されます。
4面体(ABCD)の体積 をV とするし、A点から点B,C,Dに至る夫々のベクトル、ベクトル(AB)、ベクトル(AC)、ベクトル(AD)の方向余弦を、L(1)、L(2)、L(3);M(1)、M(2)、M(3);N(1)、N(2)、N(3);とし、夫々のベクトルの長さを、(AB)、(AC)、(AD)とすると
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@L(1) L(2) L(3)
V = 1/6*(AB)*(AC)*(AD)*Determinant(M(1) M(2) M(3))
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@N(1) N(2) N(3)
@@@@@@@@L(1) L(2) L(3)
Determinant(M(1) M(2) M(3))=Determinant(B)とすると
@@@@@@@@N(1) N(2) N(3)
Square of Determinant(B)=Determinant(BB(*))から
Determinant(B)
=Square Root of (1-Square of cos(a)-Square of cos(b)-Square of cos(a)+2Cos(a)*Cos(b)*Cos(c))
ただし a、b、c は 各ベクトル間の角度です。
更に
V = 1/6*(AB)*(AC)*(AD)*SIN(A)
ここのSIN(A)は 立体角正弦 と いわれるもので
SQUARE OF SIN(A) =4*SIN(s)*SIN(s-a)*SIN(s-b)*SIN(s-c)
ただし s = (a+b+c)/2 です。
これらは、興味深いことに、それぞれ、3角形の第2余弦法則、およびヘロンの公式に、とてもよく似ています。
2005年4月21日にご紹介しました作図例に出てくる例で、この直交行列が出てきますので、その例により直交行列の性質を実例でご紹介致します。
ただし、数学公式が私のP/C技術では厳密に表記出来ないので、少し読みづらいと思いますがご容赦戴きたい。
OXYZ座標系からOX(3)Y(3)Z(3)座標系への正則1次変換のことを説明したいのです。
各座標軸の単位ベクトル(i,j,k ; i(3),j(3),k(3))の方向余弦は以下の如くなります。
@@@@@@@@i@@@@@@@@j@@@@@@@k@@@
i(3)@@@@0.57735@@@@0.57735@@@0.57735
j(3)@@@-0.40823@@@@0.81646@@-0.40823
k(3)@@@-0.70711@@@@@@0@@@@@0.70711
@@@@@@@0.57735@@@@0.57735@@@0.57735
A=Matrix(-0.40823@@@@0.81646@@-0.40823) とすると
@@@@@@-0.70711@@@@@@0@@@@@0.70711
逆行列 A(-1) を計算すると,Determinant(A)=1 だから、
@@@@@@@@0.57735@@@-0.40823@@-0.70711
A(-1)=Matrix(0.57735@@@@0.81646@@@@0@@)
@@@@@@@@0.57735@@@-0.40823@@@0.70711
これは、行列 A の転置行列 A(*) と同じです。
即ち、直交行列には以下の性質があります。
1. Determinant(A)=1 or -1
2. Matrix(A(*))=Matrix(A(-1))
また直交行列ではありませんが、以下のようにベクトルの方向余弦の行列式は、4面体 の体積の計算に使用されます。
4面体(ABCD)の体積 をV とするし、A点から点B,C,Dに至る夫々のベクトル、ベクトル(AB)、ベクトル(AC)、ベクトル(AD)の方向余弦を、L(1)、L(2)、L(3);M(1)、M(2)、M(3);N(1)、N(2)、N(3);とし、夫々のベクトルの長さを、(AB)、(AC)、(AD)とすると
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@L(1) L(2) L(3)
V = 1/6*(AB)*(AC)*(AD)*Determinant(M(1) M(2) M(3))
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@N(1) N(2) N(3)
@@@@@@@@L(1) L(2) L(3)
Determinant(M(1) M(2) M(3))=Determinant(B)とすると
@@@@@@@@N(1) N(2) N(3)
Square of Determinant(B)=Determinant(BB(*))から
Determinant(B)
=Square Root of (1-Square of cos(a)-Square of cos(b)-Square of cos(a)+2Cos(a)*Cos(b)*Cos(c))
ただし a、b、c は 各ベクトル間の角度です。
更に
V = 1/6*(AB)*(AC)*(AD)*SIN(A)
ここのSIN(A)は 立体角正弦 と いわれるもので
SQUARE OF SIN(A) =4*SIN(s)*SIN(s-a)*SIN(s-b)*SIN(s-c)
ただし s = (a+b+c)/2 です。
これらは、興味深いことに、それぞれ、3角形の第2余弦法則、およびヘロンの公式に、とてもよく似ています。