話題の中国・・・

え！中国では下水溝から食用油が作られる？

■衝撃のこのレポートは２００６年１２月に掲載されたレポートだ。
あまりの衝撃にこの人の記事を一気読みした記憶がある。それほど当時の私にとってはここまでひどいのかと、感じた記事だった。

■この次のレポートも衝撃的だった。
中国のアブナイ環境（その2）～30秒に1人“先天性障害児”が誕生


極端な話のオンパレードだったとしても衝撃的だ。
中国で製造されたカップラーメンを食べて死んだ学生の話などを日本で知っている人がどれほどいるのだろう？アメリカでの玩具の汚染やペットフードの汚染などは有名だが。


■私の彼女が「中国産」と書かれている食品を一切買わない。おかげで買い物がとても大変だと思う。牛肉だって未だにアメリカ産は使わない。基本は国内産だが肉類はお金がない時は豪州産を使う。あまりにも気にしすぎじゃない？と時々口にしていた私も、このレポートを読んでからいわなくなった。


■今回のギョーザ報道。
初報にも驚かなかった。いずれ起きると話していたからだ。

　ただ、相変わらずのマスゴミのしつこい報道に嫌気が差す。もっと以前から中国産の食品の危険性は専門家も指摘しているし中国国内の消費者も警笛を鳴らしていたのだから、早くからその危険性を報道しようと思えばできたのだ。

　いまさら騒ぎ立ててどうしようというのか。中国の実態を知らなかった人たちに知ってもらおうというキャンペーンでもやるつもりなのか。
　テレビ局によっては犯人探しをどうやらやるつもりのような報道も散見するが、まず報道するべきは安全性の認識の周知をするべきであって、中国産だから排除という運動に展開するべきではない。
　ましてギョーザが危険という報道の仕方が本当に不愉快。「中国の天洋食品（だったけ？）が製造した食品から・・・・」という報道にしてもらいたい。ダイオキシン騒動のカイワレダイコンのような状態になることは避けるべきだ。

　また、製造メーカーに責任があるのは当然だが、今回の問題を国や地方自治体だけの責任にしようという姿勢が許せない。中国当局への注意喚起や責任追及の声がテレビの中から出てこないのはどうして？


■結局、中国産というブランドが傷つくことによって、テレビ局もスポンサーが被害を受けるという間接的被害を受けるのだ。だから、テロだとか事件として認知してもらおうとして一生懸命報道しようとしている。
　トヨタ自動車のリコールがほとんど報道されないように、テレビ局は、スポンサーが利害に絡まない時にしかマスゴミが本来持つべき公平性や公共性が保たれないのではないか。

■一方では、日本企業もいま人件費が高騰しつつある中国を離れて、ベトナムやタイへその生産拠点を移しつつあるという。
深読みすれば、ＪＴがテレビ局にとって重要なスポンサーだったならこの事件の報道はもっと小さかったのではないか。



■話は変わるが、ヨーロッパのどこの国かは忘れたが、スーパーなどでは消費期限切れ間近の商品や切れてしまった商品も堂々と売っている。値段を半額とかそれ以下にしているそうだ。ただし、きちんと消費期限のことを大々的に表示しているという。
　日本の「もったいない」という言葉は国連によって世界で通用する言葉になっていると聞く。現代の地球にふさわしいすばらしい言葉だと。

■日本の食品偽装事件の多くはその発想が「もったいない」だったと思う。まだ食べられるのに・・・。じゃあ日付変えれば・・・・。コストや利益を求めているのは同じだが、少なくともスタート段階ではまともに作っている。
中国で問題となる食品には、まともに作ってから「もったいない」となるのではなく、まともに作ると利益が減る、という発想が多いと思うのだ。
　日本の誠実な企業が、食料の材料のみならずそれを梱包する資材にも衛生的な配慮をし、輸送においても配慮をする。これによって値段の高い食品ができるわけだが、中国の今回の会社だって、いくら日本の指導によって食料の材料と製造では気を遣っても、それ以外の部分はずぼらだったということだ。国民性の違いといえばそれまでなのだろうが、根本的に利益を追求しようという姿勢が違うと思う。誰が迷惑をこうむろうと儲けたものが勝ち、ということではないか。だからこそ、本気になった中国が経済的には怖いといえると思うのだが。

■今回の事件は食品に対する意識を気づかせる意味ではいい教訓になったと思う。日本の食料自給率を上げるために、国レベルで努力が必要だ。道路なんかにうつつを抜かしている場合ではないはずだ。