日にち薬

瀬戸内寂聴さんの言葉をタイトルにいただきました。
以前は「デルタ」をメインテーマに。今後は・・?

日本化する世界・・・?

2008-03-03 02:38:29 | PC関係
nikkeiBPnetに、今の日本が10年前のアメリカを模倣し、アメリカが10年前以前の日本を模倣している、との記事があった。

この記事はどうも軍事面での傾向を強く主眼において書いているようだが、経済や生活の面でもそういう傾向はあるのではないかと個人的には感じている。

さらに、EUもそういう傾向はあるのではないかと思う。そういう傾向とは一言で言えば、「チーム重視」と「中流重視」だ。


 本当に素人感覚でしかないのだが、フランスやイギリス、ドイツなどの経済を見ても一部の高額所得者などに目もくれず、一般層の支持を集めようという政治を行う傾向が強いように感じる。よく調べていないのだが、ロシアでも中流層に好景気の恩恵がいきわたり始めてるようにも思える。

 中流層は具体的にはどういう層なのだろう。私は、勤労世代と捉えている。




 今の日本は「右か左」「白か黒」「善か悪」というようなわかりやすさを求めている。マスゴミ報道もそうだし、消費者としての企業に対する姿勢もそうではないか。
 見ている人、使う人に考えさせない、迷わせないようにしようという傾向を感じる。
 いいことなのだが、本当に考えなければならないことは置いていかれたり隠されたりする。年金やガソリンの暫定税率なんかはその典型では。判りやすいことばかり、国会も取り上げるしマスゴミも報道する。



 判りにくいことは黙り、明らかに自分が正義の時に強くなる・・・。なんと調子のいいことか。


 無責任天国だ。

 なんで、こんな短絡的な社会になってしまったのか。


 個人的に思うが、社会の重要ポストに老人が多すぎることに問題があると思う。
 本来人生を重ねた人は、経験に基づく議論に長け、判断も長期的視点でできるものと思うが、俗に言う「団塊の世代」とその前後の世代が次世代のことをまったく考えておらず、自己犠牲の気持ちも世への貢献という気持ちも全く持ち合わせていないように思う。



 かつての高度経済成長は、自分と次世代のための国づくりではなかったか。当時はまだ自分が若かったらよかったが、今現在も自分のために政治を行うから、年寄りのための国づくりになって、若い人々に犠牲を強いる社会になっているのだ。

 高齢者にとってわかりやすい社会にしようとするから、視点がゆがみ、論点がずれ、結果、短絡的な政治や経済を行う社会になってしまっていると大局的には思うのだ。


 政治家も官僚も自治体も国民のための政治を行っておらず、年寄りのためにいかに若者からしぼり取るかに邁進していると言ってもいい。
 もちろん、自己中な国民が増えているという言い方もできるが、それは根幹を見ていないと私は思う。

 若者に10年先の日本といっても、自分がより苦しむ社会しか見えてこないのだから議論したくないのもわかる気がする。自己中になりたくなるのだ。まあ、だからこそもっと真剣に考えるべきと思うが。


 今、日本を世界に通用する国にするためには、緩和しすぎた規制を復活させ、老人保護政策を完全転換し、老人放任社会にするべきと思う。若者を放任してきたのだから、その状況を老人にも経験させるべき。
 社会的弱者や経済的弱者は放置し、肉体的弱者以外は保護するべきではない。

 過度な高齢者保護政策が日本を沈没させる要因だと思う。
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