さくらんぼ

　１年ぶりのさくらんぼ狩りに行く。
　歩くだけで汗をかく陽気のなか、びっしりと実をつけたさくらんぼを求めて、木の上を狙う。

　今更ながら思うのだが、そうやって食べる味が本来の果物の味なんだよなあ。


　実は、最初の一粒を食べたときに「冷たくない」なんて思ってしまった。
　当たり前のことなんだが、当たり前に感じられなくなったかなあ。果物は冷やして食べる、なんて。


　もしかしてこんなところに環境問題が隠れている？なんて壮大なことを考えながらさくらんぼを食べていた。

　倉本聡はサミットに対する提案で、「暗くなったらろうそくを使えばいい」と新聞紙上で語っていた。
　考えてみれば最近は停電もしないね。昔は当たり前のようにろうそくをつけた夜があったが。

　携帯電話もつながるのが当たり前。車も走るのが当たり前。・・・・・・イタ車は除く。



　今年は気候がよく、雨も少なかったということで近年では稀な果物の当たり年らしい。メロンもイチゴも糖度が高くおいしいとのこと。
　常温で食べれば、その高い糖度を実感できるはずだが、買ってきたときには必ず冷やして食べる。そのほうがおいしく感じるんだな。

　きっと今年もそのうちメロンを食べるんだろう。がっつり冷やして。



　さくらんぼ狩りの帰りの足でアイスクリームを買いに行く。果物をたっぷり食べたのにそのままアイス。当たり前のように明日はおなかを下すな・・・。